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闇金の借金が原因で夜逃げ⁉リスクと解決方法を解説

相談・解決

「夜逃げをすれば、闇金の返済から逃れることが可能か」
「闇金の借金が返せなくなり夜逃げを考えている」

闇金からの借金が原因で、夜逃げを検討している方もいらっしゃるかもしれません。しかし、夜逃げをすることで本当に闇金から逃れることは可能なのでしょうか。また、夜逃げをした後の生活はどのようなものになるのでしょうか。

本記事では、闇金の借金が原因で夜逃げをするリスクと、夜逃げをしても闇金から逃れることが難しい理由について解説します。夜逃げをせずに闇金トラブルを解消する方法についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

夜逃げをするリスク

闇金の取り立てから逃れるために、夜逃げを考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、例え闇金から逃れられたとしても、夜逃げ後の生活は楽なものではありません。以下では、夜逃げ後の生活にはどのようなリスクがあるか具体的に説明します。

住民票のない生活のリスク

夜逃げをした場合、住民票を新しい住所に移すことはできません。住民票から闇金業者に居場所を知られることを避ける必要があるからです。しかし、住民票がない生活は大変不便なものです。
住民票がないことで生じる主なリスクは以下の通りです。

  • 引っ越し後14日以内に住民票を移動することは法律で義務付けられており、違反した場合5万円以下の罰金が科せられることがある
  • 現在の住所で身分証明書を作ることができない
  • 現在の住所で国民健康保険に加入できない
  • 現在の住所で選挙に参加できない
  • 確定申告を行う場合、旧住所の所轄の税務署に行く必要がある
  • 免許の更新を行う場合、旧住所所轄の警察署に行く必要がある
  • 図書館やスポーツ施設等、公共施設が使用できない、もしくは有料になる

現住所で身分証明書を作れないため、新規の携帯電話の契約ができない可能性もありますし、パスポートの取得も難しいかもしれません。住民票は様々な場面で必要となるため、ここに挙げた以外にも、思いもよらない弊害が起きる可能性があります。

家族にも負担がかかる

家族を連れて夜逃げをした場合、家族への影響も避けられません。
就学年齢の子どもがいる場合などは、入学や転校に苦労する可能性があります。義務教育であれば、教育委員会などに掛け合うことで学校に通わせることは可能といわれていますが、友達との急な別れや環境の変化は子どもにとって大きなストレスとなるでしょう。

配偶者についても同様です。夜逃げ以前に働いていた場合、その職場は辞めなければいけなくなりますし、居場所がばれるのを避けるため友人や家族にも連絡を取れなくなります。
夜逃げは、家族全員に大きな負担を強いることになるのです。

就職も難しい

正社員はもちろん、派遣やアルバイトであっても、賃金の発生する契約の際には必ず身分証明書の提示を求められます。上述した通り、住民票を移していない以上、現住所での身分証明書は作れませんので、旧住所の記載された身分証明書しかありません。しかし、あまりにも職場から離れた住所では怪しまれるでしょう。また、長く同じ職場に勤めると、生活圏が固定されることから顔見知りが増えるため、闇金業者に見つかるリスクも増します。

そのため、夜逃げをした人間は身分証明書の提出のない職場を選ぶしかない上、同じ職場に長く務めることもできないため、十分な収入を得ることは難しく生活が困窮する可能性があります。

ホームレスになる可能性

一つの場所に定住すると闇金業者に見つかる可能性があるため、夜逃げをした方の多くは漫画喫茶やネットカフェ、簡易宿泊所等を泊まり歩く生活を選択します。そして、身分証明書の必要のない日雇い仕事等をして日銭を稼ぐことになります。こうした生活では、もし体調を崩すことなどで働けなくなれば、即ホームレスとなってしまうでしょう。
実際にホームレスの方の中には、闇金から逃げて夜逃げをしたことがきっかけという方も存在します。

このように、闇金から逃れるためとはいえ、夜逃げにはあまりにも大きなリスクがあるためおすすめはできません。しかも、夜逃げをしたからといって、闇金から逃れることはできない可能性もあるのです。

夜逃げをしても闇金から逃れるのは難しい

夜逃げした場合のリスクについて前述しましたが、このような多大なリスクを背負って夜逃げをしても、闇金から逃れられない可能性があります。なぜ難しいかについて、以下で説明します。

闇金は追跡のノウハウを持っている

闇金業者にとって、返済ができなくなった債務者が飛ぶことは日常茶飯事です。そのため、逃げた人間を追うノウハウを持っています。夜逃げした人間がよく潜伏する場所や、頼りそうな日雇いの現場などについても熟知しているため、長く同じ場所にいれば見つかってしまう可能性が高いでしょう。

闇金への借金には時効がない

借金には通常、時効があります。しかし、そもそも法律の範疇外で営んでいる闇金業者にとって、法律で定められた時効など関係がありません。何年経っていようと、見つかれば取り立てられることになるでしょう。しかもその際は、逃げた年数分の金利と延滞料が加算された恐ろしい金額を請求されることになります。

実家や友人に迷惑をかける可能性

夜逃げをした場合、まず間違いなく実家や兄弟などの血縁者や友人など周囲の人間に迷惑をかけることになります。債務者が逃げた場合、闇金業者は債務者を探して債務者の実家や友人の元にやってくるでしょう。その際、代わりに返済するよう迫られることや、「居場所を知っていて隠しているのではないか」と、脅迫や嫌がらせをされるケースもあります。

自分が闇金に借金をしたわけでもないのに、家族や友人だからといって闇金の取り立てや嫌がらせのターゲットにされてはたまったものではありません。もし闇金との問題が解決したとしても、家族や友人と元の関係に戻ることは難しいでしょう。

夜逃げをせずに闇金トラブルを解消する方法

前述した通り、夜逃げをしても闇金から逃れられない可能性が高いのであれば、リスクの高い夜逃げはしない方が良いでしょう。では、闇金への借金が返済できなくなった場合、どうすれば良いのでしょうか。以下では、夜逃げをせずに闇金トラブルを解消する方法について説明します。

闇金業者へは返済義務はない

闇金が原因で夜逃げを考える方は、闇金へ返済ができなくなったからでしょう。しかし、闇金業者からの借金は、法的には元本すら返済義務はありません。闇金への返済義務については、以下の記事で詳しく説明していますので、ご興味のある方はご参照ください。

参考記事:闇金に返済義務はあるのかを検証!踏み倒しは可能?

返済義務のない借金のために夜逃げをするのは、ナンセンスというものでしょう。しかし、闇金業者に「法的な義務がないので返済しません」といっても取り合ってもらえるわけはありません。

法律の専門家に相談する

闇金業者とのトラブルを解消したい場合、法律の専門家に相談することをおすすめします
上述した通り、闇金業者へは法的には返済義務がありません。しかし、借りた当人がそう言ったところで、闇金業者は「だからどうした」と返すだけでしょう。しかし、専門知識と実行力を兼ね備えた法律の専門家から伝えれば話は別です。
闇金対応を正式に依頼した場合、法律の専門家は闇金業者に対し、受任通知書を送付します。この受任通知書を受け取った後は、闇金業者は債務者に対して取り立てることはできなくなります。受任通知を受け取った後、取り立てなどを行った場合、法的な措置を取られるためです。逮捕や罰金などの刑事罰は、闇金業者の最も嫌うところです。そのため、法律家の介入を知った時点で手を引くケースも少なくありません。

ただし、闇金被害を相談する場合、法律家ならどこの誰でもいいわけではありません。闇金対応は、法律家の中でも専門性の高い分野といわれていますので、闇金被害を相談する場合は、経験と実績を豊富に持つ闇金対応のプロを選ぶようにしましょう。

身の危険を感じる際は警察へ

闇金被害は警察に相談することも可能です。ただし、原則として警察は民事不介入ですので、闇金トラブルの解消に直接結びつけることは難しいケースがほとんどです。そのため、問題解決には上述した通り、法律の専門家に相談した方が良いと考えられます。
しかし、もし闇金業者が家まで来ることや、子どもや家族を盾に脅迫されている等、具体的に身の危険を感じている場合は警察に相談することをおすすめします。その際は、脅迫の文書や通話を録音した音源等、具体的な証拠品を持って行くようにしましょう。

多重債務の場合は債務整理を行う

闇金以外にも借金があって返済が難しい場合は、この機会に債務整理をしてはいかがでしょうか。
闇金とは異なり正規の貸金業者からの借金には時効がありますが、貸金業者側の手続きによって時効の更新ができるため、簡単には時効は成立しません。こちらについても、夜逃げをしても無駄ということです。

債務整理には、自己破産以外にも任意整理、個人再生といった種類があります。いずれの手段を選ぶかはケースバイケースですので、専門家に相談して決めると良いでしょう。債務整理には一定期間借金ができなくなる等のデメリットもありますが、今ある借金を減額、もしくは失くすことができるという大きなメリットがあります。

まとめ

今回は、闇金の借金が原因で夜逃げをするリスク、夜逃げをしても闇金から逃れることが難しい理由、夜逃げをせずに闇金トラブルを解消する方法などについて説明しました。

闇金からの借金が返せなくなったからといって、夜逃げをしても問題の解決にはなりませんし、もし闇金から逃げられたとしても、夜逃げ後の生活は過酷です。家族や周囲の人間にも多大な迷惑をかけることになってしまいますので、止めた方が良いでしょう。闇金業者から逃れたい場合は、夜逃げではなく、闇金に強い法律の専門家に相談することをおすすめします

我々ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官が力を合わせて闇金トラブルを解決する司法書士事務所です。相談は無料で、着手金については後払い・分割払いにも対応しています。24時間・年中無休で受付しておりますので、闇金への借金が原因で夜逃げを考えているという方は、夜逃げをする前にぜひ一度ご相談ください。