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闇金相談費用の相場と少しでも安く依頼する方法

相談・解決

昨今の新型コロナの影響や、その他の様々な事情から闇金を利用する方は増えているようです。しかし、闇金の金利は法外に高利なため、返済ができなくなる可能性が高いです。闇金の滞納者への返済催促は、執拗かつ高圧的なうえ、自宅だけでなく職場や親族の元にも行くため、大変困った状況になるでしょう。

このような状況から抜け出すためには、法律の専門家へ相談する必要があります。しかし、法律家へ相談となると、どのくらい費用が掛かるか見当がつかないため、躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、闇金問題の解決に必要な費用相場と内訳、費用を安く抑えるためのポイントなどについて説明します。

闇金問題の相談に必要な費用相場と内訳

必要経費内訳

  • 必須経費:闇金1社の解決費
  • 他経費:着手金、相談料等が必要になる所もあります

必要経費額

  • 闇金1社の解決費:3万円(税別)~6万円(税別)程度
  • 相談料(必要な場合):30分5000円程度(初回相談料無料などのケースも多い)

相談費用を安く抑えるポイント

闇金対応の実績が豊富な専門家を選ぶ

まず重要なのは、闇金対応の実績が多い、つまり闇金に強い専門家を選ぶことです。
しかし、なぜ闇金対応の実績が豊富な専門家の方を選ぶ方が費用を抑えられるのでしょうか。

闇金に強い専門家の方が費用が抑えられる理由

①闇金に対しての返済が不要になる

そもそも違法に貸し付けられた借金については、返済義務がありません。そのため、闇金問題に詳しい法律家へ相談すると、この先は一切返済しなくて大丈夫です、とアドバイスされるケースが多いです。

相談者側からすれば、この発言でかなり救われることができるでしょう。しかし、闇金問題で知識が乏しい法律家に相談した場合、闇金側にいくらか支払うことで解決するという方法を提案される可能性があります。

②相談は無料の場合もあります

司法書士の方の場合、相談料は無料というケースが多いです。弁護士の相談料の相場は、30分で5000円とされていますが、闇金問題を多く扱う弁護士の場合は初回相談については無料など、問題の傾向から相談しやすいように設定されていることが多いです。

③要領が良いので早期に解決できる

闇金解決の経験が豊富な法律家の方は、短時間で精度の高い解決戦術を練り上げ実行に移します。なるべく少ない手数で解決を図れるため、案件を多くこなすことが可能です。よって、料金を高く設定せずに済むというわけです。

平均的に鑑みて安いのは司法書士

弁護士 司法書士
平均相場 1件につき4万円~6万円 1件につき3万円~5万円
着手金 要相談 不必要な場合が多い
相談料 要相談(無料の場合もあります) 無料の場合が多い

上記表のように、司法書士の方の方が安価で済む傾向があります。

複数社割引システムがある所も

複数の闇金を利用している場合、6社以降は費用が安くなるなど、複数社で割引が適用されるところもあります。

警察への相談は費用が掛からないが解決できるケースは少ない

闇金の手法は非常に高圧的で、いかにも警察がすぐに対応してくれるのではというイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれません。そして警察なので、費用もかけずに済むのではと思われる方も少なくないかもしれません。

しかし、闇金被害というのは、あくまで貸金業者と借り手によるトラブルで民事案件となります。警察というのは基本的に刑事事件に対して動くわけなので、闇金被害に対して届出が受理されても即刻・短時間で何らかの有効的なアクションを取ってもらうことは期待し難いでしょう。

警察は相談に費用が掛からないことがメリットではありますが、警察に相談するだけで闇金問題を解決することは難しいかもしれません。
それでも、まずは警察に相談したいという方は、以下の記事で闇金問題を警察に相談する方法についてまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

すぐに費用を準備できない場合

闇金を利用してしまったものの、法外な高金利に納得できず、早い時点で法律の専門家へ相談したという方もいらっしゃいます。このような方の場合は、比較的費用を準備しやすいかもしれません。
しかし、闇金に長期に渡り返済を続けてきて、いよいよ返済ができなくなってしまったというようなケースでは、まとまった費用を工面することが難しい状況にあることが予想できます。
このような方でも法律家への相談・闇金への対処を諦めるといったことがないように、費用の後払い・分割払いが可能という事務所も存在します。

費用が高くなるケース

まず弁護士に相談する

闇金問題を解決したいと考えた場合、まず弁護士に相談と頭に浮かぶ方も少なくないかもしれません。法律家で最強といえば弁護士というイメージを抱くかたもいらっしゃるでしょう。弁護士の先生は、手早く問題を解決してくれそうという思い込みもあるかもしれません。しかし、闇金対応の経験があまり多くない弁護士の場合、時間がかかりかえって費用が高くなるケースもあります。

裁判を起こしたい場合

取り立て行為や嫌がらせ行為を止めさせるだけで解決とすることに満足できず、相手の闇金業者を法的に罰したいという場合は裁判を起こす必要があります。その場合は、裁判費用が必要となりますので、費用は高くなります。

①弁護士の出番となる

裁判を起こしたい場合、司法書士ではなく、弁護士の方へ相談する必要があります。なぜかという事情については、以下で説明します。

②司法書士の方は対応範囲が限られる

闇金業者が相手の裁判となると、裁判の種類は刑事裁判となります。司法書士はその下の簡易裁判所の案件までしか、法定代理人になれないという制約があります。

③弁護士の対応範囲は広い

弁護士の方は裁判の種類を問わず、法定代理人を務められます。これは自身が出廷しなくても、弁護士が代理として出廷可能ということです。平日仕事があり出廷が難しい方でも、裁判を起こしやすくなります。

④裁判を起こしても必ずお金が返ってくるわけではない

闇金で裁判に勝てば、お金が戻ってくるという期待を抱く方もいらっしゃるかもしれません。確かに裁判になれば闇金は確実に負け、裁判所より支払いを命ぜられるでしょう。
ただ闇金側に支払い能力や財産がないと、難しい問題でもあります。

裁判所というのは国家機関です。闇金被害によって取られたお金に対しては国から何か一概に救済策があるのでは、というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ただ残念ながら、一概の救済策があるというわけではありません。

裁判以外で闇金からお金を取り戻す方法

上述した通り、闇金に対し、裁判を起こすことで支払ったお金を取り戻すことは難しいのが現実です。しかし、裁判以外でも闇金に支払ってしまったお金を取り戻す方法は存在します。
それは、振り込め詐欺救済法です。

振り込め詐欺救済法は、いわゆるオレオレ詐欺等の特殊詐欺への被害者救済のため、被害金の早期回復を目的とした法律です。この振り込め詐欺救済法は、闇金被害についても適応されます。

方法としては、騙されて振り込んでしまった銀行口座に滞留している現金を、被害者に対し被害回復分配金として分配するという形になります。
振り込め詐欺救済法のメリットは、裁判を起こす必要がないため、費用が掛からないことが挙げられます。デメリットとしては、手続きに時間がかかることと、支払われるのは口座に滞留しているお金であるため、被害額が全額戻ってくる可能性は低いことでしょう。その口座に対する被害者が複数存在した場合は被害額の割合に応じて分配されることになる他、口座の残高が1000円以下であった場合などは、支払い自体が行われないこともあります。

しかし、裁判を起こすのはハードルが高いけれど、泣き寝入りは悔しいという方は、試してみる価値があるかもしれません。振り込め詐欺救済法の手続き方法や流れなどは、以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。

弁護士と司法書士どちらを選ぶべきか

裁判を起こすなら弁護士

先ほども述べましたが、裁判を起こしたい場合は弁護士を選ぶ必要があります。しかし、司法書士の方に頼める部分は司法書士の方に、司法書士の方ができない部分は弁護士の方へという併用をすればさらに費用が抑えられるのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、この方法では次の懸念が考えられます。

  • 手間と時間がかかる
  • 司法書士の方と弁護士の方による状況のすり合わせや打ち合わせで、かえって話が複雑になる
  • このような案件を引き受けてもらえる専門家を探すのが大変

そのため、裁判を起こすことを目的としている場合は、最初から弁護士に依頼した方が良いでしょう。

時間を優先するなら司法書士

とにかく少しでも早く取り立てを止めたい・平穏な生活を取り戻したいという場合は、司法書士の方がおすすめです。

①全国対応

弁護士と比較して、全国対応で相談受付を行っている司法書士の方が見つけやすい傾向にあります。

②費用の面で検討しやすい

弁護士と司法書士の費用を比較すると、司法書士の方の方が少なく済む傾向にあることは前述したとおりです。闇金被害に遭っている方の場合、費用は少なく済めば済むほど良いでしょう。

③闇金対応能力は弁護士と変わらない

闇金対応経験の豊富な司法書士であれば、同じように闇金対応の経験が豊富な弁護士に依頼した場合と比べて闇金トラブルを解決する能力は変わりません。

命の危険を感じる出来事があった場合は警察

実際に暴力を振るわれた・身内が襲われたなどといった行為があった場合は迷わず警察に通報して、身の安全を確保することをおすすめします。

まとめ

今回は、闇金問題の解決に必要な費用相場と内訳、相談費用を安く抑えるポイント、すぐに費用を準備できない場合、費用が高くなるケース、裁判以外で闇金からお金を取り戻す方法、弁護士と司法書士どちらを選ぶべきかなどについて説明しました。

闇金問題を、早期に抑えた費用で解決したいのなら司法書士がおすすめです。裁判を起こして闇金を法的に罰したいのでしたら、弁護士に相談すると良いでしょう。ただし、裁判を起こしたからといってお金を取り戻すことができるかは未知数です。
闇金問題を相談する場合は、状況や目的、予算を考えて相談先を選択することをおすすめします。

我々ジェネシスWESTは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで、闇金トラブルに対応する司法書士事務所です。相談は無料で、着手金については後払い・分割払いにも対応していますので、闇金トラブルでお困りの方は一人で悩まずにお気軽にご相談ください。