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闇金からの取り立てで家族に被害出た場合にすぐ解決する方法を解説

取り立て対策

「闇金からの借金を返済できず、家族に取り立てがないか心配」と悩む人はいるはずです。違法な闇金はお金を返済させるために、利用者の家族に電話などで催促する場合があります。

もし利用者に子どもがいれば、闇金が学校に出向いて催促することも。取り立てによる家族への被害を防ぐために、闇金問題をスムーズに解決する方法を理解しておきましょう。

闇金によって家族が受ける被害とは

闇金は自己破産者やブラックリストなど、信用が怪しい人に融資をする傾向があります。銀行やサラ金が融資を避ける人たちにお金を貸す理由は、返済させて利益を得ることが可能であるためです。

本来であれば信用に問題がある人は支払い能力が乏しく、お金を貸しても返ってくる可能性は低いです。しかし、闇金は利用者に対する悪質な取り立てにより、借金を強引に返済させます。

例えば利用者の携帯にひたすら電話をかけ続けたり、自宅に訪問して脅したりします。精神的に追い詰められた利用者はその場を対処するために、闇金に借金を返済しようとするのです。

また利用者の家族に取り立てることで、利用者に返済を催促する場合もあります。闇金からお金を借りることで、利用者の家族が以下のような被害を被る可能性は高いです。

  1. 実家への取り立て
  2. 子どもの学校に返済を催促
  3. 子どもに直接会って催促
  4. 家族の職場に嫌がらせすることも

どのような実害があるのか、被害内容を詳しく解説します。

実家への取り立て

闇金の利用者には「周りに借金があることをバレたくない」と思う人が一定数います。利用者の心情を闇金は利用して、親戚や実家の固定電話や携帯に連絡して取り立てるのです。

返済を要求するときには電話を1日に100件以上かけることもあり、実家の生活に支障をきたします。利用者が返済しないことで実家が被害を被れば、親族との関係が悪化してしまうこともあります。

実際に兄が闇金からお金を借りていて、家族と縁を切ることを検討している人もいます。大半の人は闇金からの取り立ては避けるために、親族との関係を切ることがあるのです。

貸金業法では正当な理由なく、利用者の自宅以外に取り立てることは違法となります。しかし闇金は違法な取り立てを平気で行い、親族に迷惑をかける可能性は大きいです。

子どもの学校に返済を催促

闇金の利用者に未成年の子どもがいる場合、その子どもが通っている学校に取り立てがくる場合があります。電話やFAXといった方法で、学校に利用者の返済を催促するのが一般的です。

実際に弁護士と相談して対処したのに、脅迫のような取り立てを子どもの学校にされた人がいます。被害を受けた男性は警察に通報しましたが、家族に被害がないか不安を感じているそうです。

実態の分かりにくい闇金は警察が対応するのが難しく、電話やFAXにより取り立てるパターンはよくあります。不正に入手した番号を使っていることも多く、取り立てをやめさせるのは難しいです。

子どもに直接会って催促

いつまでも滞納が続いている場合、闇金が利用者の子どもに直接会って返済を催促することがあります。例えば闇金が子どもの学校で待ち伏せて、下校時に子どもへ取り立てるのです。

取り立てに遭遇した子どもは周りの友人などに借金がバレて、その後の学校生活に支障をきたします。親が闇金を利用していることが知れ渡り、他の子どもからいじめや嫌がらせを受けることもあります。

さすがに子どもを誘拐する闇金はほとんどいませんが、取り立てによって子どもに悪影響を及ぼす可能性はあります。闇金問題を解決しないことで子どもに危険が迫るものです。

家族の職場に嫌がらせすることも

闇金が利用者の家族が働いている職場を把握している場合、滞納していると家族の職場に嫌がらせするケースがあります。利用者に返済させるために闇金は取り立てを緩めません。

例えば旦那の借金によって離婚した女性は、働いている職場や実家に闇金から電話がかかりました。知らない番号や非通知で電話が何度もかかり、取り立てがずっと続くのか悩んでいるようです。

電話を無視し続ければ取り立てがやむ可能性はありますが、利用者が複数の闇金からお金を借りていれば催促が長引くことも、闇金利用者の家族には毅然とした態度が求められます。

なぜ家族に取り立てられるのか?

「そもそもなぜ、利用者の家族に取り立てがいくのか?」と思う人はいるはず。闇金は以下の3つの理由により利用者の家族に対して取立て行為をしています。

  1. 個人情報を前もって入手しているから
  2. 儲けるために手段を問わないから
  3. 対策するのが難しいから

家族への被害を防ぐために、取り立ての手法を3つのポイントにより理解しておきましょう。

個人情報を前もって入手しているから

闇金は利用者からお金が返済されないことを防ぐために、融資の前に個人情報を聞き出します。以下のような情報を利用者から入手することで、悪質な取り立てをできるのです。

  • 利用者の実家の固定電話番号や住所
  • 利用者の子どもが通っている学校やその番号
  • 利用者の配偶者が持つ携帯の番号やその勤め先の情報

場合によっては子どものクラス番号や、配偶者の実家の住所を利用者に聞き出す闇金も存在します。もし細かい個人情報を聞き出せなければ、闇金は利用者にお金を融資しません。

闇金に融資を申し込む人はお金に困っている人が多く、お金を借りれるなら個人情報を提出する傾向があります。結果として利用者だけでなく、その家族にもトラブルが発生するのです。

儲けるために手段を問わないから

闇金は出資法に違反した高金利でお金を融資して、利用者に高額な費用を請求します。法律に反して融資を行っているため、闇金は儲けるために手段を選ばない可能性が高いです。

利用者からお金を少しでも取り返せる見込みがあれば、闇金は徹底して借金を取り立てます。自宅以外の取り立てなど違法な行為をしてでも、融資で儲けるのが闇金の目的です。

対策するのが難しいから

最近では組織の実態を隠して営業する闇金が多く、自分で取り立てを対策するのは難しいこと。例えば090金融は業者名と電話番号しか分からず、警察に相談しても取り合ってくれる可能性は低いです。

対策できなければ闇金からの取り立ては続き、人間関係などでトラブルに遭遇し続けます。実態の分からない闇金を1人で対策するのは難しく、専門家に相談することが重要です。

家族への闇金被害を防ぐには

もし闇金からの取り立てや嫌がらせで家族が被害を受けている場合、早めに問題を対処すべきです。あなたが家族への闇金被害を防ぐ方法は3つあります。

  1. 警察に相談する
  2. 弁護士に相談する
  3. 司法書士に相談する

スムーズに闇金問題を解決するために、それぞれの専門家の特徴を知っておきましょう。

警察に相談する

脅迫や暴力など実害を受けているときに相談すべき相手は警察です。スマホのカメラで闇金の違法な取り立てを記録しておくことで、証拠を利用して警察に対応してもらえます。

警察の注意点は事件性のある証拠がない場合、民事不介入となり対応してくれないことです。もし闇金からお金を借りてしまい、トラブルが心配な人は弁護士や司法書士に相談することがオススメです。

弁護士に相談する

あなたの闇金問題に対して適切にアドバイスしてくれて、債務を整理してくれるのが弁護士です。借入金額に関わらず対応できて、闇金以外の借入も対応できるメリットがあります。

例えばサラ金から既に高額な借入をしている場合、弁護士が代理で自己破産を申し立てることで、早期に手続きを完了させることが可能です。

費用が高額になる場合がありますが、闇金などの債務が大きい人は弁護士に相談すると良いですね。

司法書士に相談する

法務大臣から認定を受けた司法書士であれば、借入額140万円以下の闇金問題に対応することが可能です。弁護士と同じように法律面でアドバイスしてくれて、契約されれば闇金と交渉します。

デメリットは利用者の借入額が140万円を超えると、司法書士がアドバイスなどの対応をできなくなる場合があること。少額の借入で悩んでいる人は司法書士に相談することを勧めます。

法律家に闇金被害を相談するには

自分の家族に借金がバレる前に、闇金問題を解決したい人は多くいるはず。弁護士や司法書士といった法律家に相談するには、以下の3つのステップに従うことが必要です。

  1. 事務所に問い合わせる
  2. 担当者と面談して契約
  3. 担当者が交渉して問題を解決

どのようにして闇金の被害を防ぐのか、法律家に相談する方法を詳しく解説します。

事務所に問い合わせる

まずはインターネットやチラシなどでお近くの法律事務所を探します。闇金に対応している事務所があれば、そこに電話やインターネットなどで問い合わせましょう。

事務所と連絡できれば自分が闇金に関わっていることを伝えて、借入状況や取引の内容を事務所側に説明します。すると事務所が担当者を用意してくれて、相談日に面談してくれるのです。

相談日当日になったら借用書や振込明細などの証拠を揃えて、実際に法律事務所へ訪問します。

担当者と面談して契約

決められた時間に事務所へ訪問すると、さっそく担当者との面談が始まります。闇金との借入や取引について担当者に詳しく伝えて、担当者が問題の解決方法を探るのが面談の目的です。

また闇金以外の負債や借金の理由などもヒアリングして、利用者に最適なプランを担当者が検討してくれます。そしてヒアリングが完了すれば、担当者は利用者に対してアドバイスします。

アドバイスに問題がなければ利用者と担当者が契約を結び、担当者が闇金問題に介入する仕組みです。

担当者が交渉して問題を解決

契約した担当者は闇金に受任通知を送り、取り立ての停止や債権の無効化を交渉します。大半の闇金は法律家が介入すると利用者から手を引き、闇金との問題がなくなるものです。

まとめ

闇金はあなたの家族状況などを把握していて、実家や子どもの学校に取り立てる可能性があります。取り立ての被害を防止するために、あらかじめ法律家に相談することが重要です。