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審査なしの融資は超危険!闇金の手口や安全な資金調達法を解説

闇金の手口

金融機関や消費者金融会社から借入する際には、必ず審査があります。収入や他からの借り入れ状況を調べられ、審査の結果、融資を断られる可能性もあります。
しかし、貸金業者を検索していると、中には「無審査即日融資」といった文言を見かけることがあります。このような審査なしで融資を行う業者は、違法な闇金業者である可能性が高いです
では、なぜ闇金業者は審査なしで貸し付けを行うことができるのでしょうか?

この記事では、闇金業者が審査なしで融資を行う理由と闇金業者の手口、返済ができない場合どうなるかについて、闇金を頼らずに生活資金を安全に調達する方法について解説します。

闇金が審査なしで融資を行う理由

正規の貸金業者からお金を借りる場合、銀行・消費者金融などの形態を問わず、必ず審査があります。無審査で借りることができる業者は、闇金業者である可能性が高く、利用すれば大きなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
しかし、闇金業者はなぜ審査なしでお金を貸すことができるのでしょうか?
以下では、闇金が審査をせずに融資を行う理由などについて解説します。

闇金の顧客の多くは審査に通らない人間

闇金業者は、貸金業登録を受けずに営業を行う違法業者です。

そんな闇金業者の利用者の多くは、闇金を違法と知りつつ利用せざるを得ない、多重債務者や金融ブラックと呼ばれる信用情報に問題がある等、正規の貸金業者の融資審査を通ることができない方になります。

しかし、正規の貸金業者から返済能力がないと見なされるようなハイリスクな人間に、なぜ闇金業者は平気で貸付を行うのでしょうか。

法外な金利を課すためすぐに元金以上を回収できる

大きな理由として、闇金業者の特徴でもある法外な金利が挙げられます。
闇金の金利は、一般的にトイチ(10日で1割)、トサン(10日で3割)など、出資法による法定金利の上限をはるかに超えた暴利ともいえるものです。

例えば、10日で3割の利息を条件に融資を受けた場合、10万円借りた人が10日後に返す金額は13万円になります。10日間で3万円も利息として回収されるのです。
利用者が10日後に完済できずに利息だけ支払った場合、1ヶ月で9万円の利息となり、結局40日間借りていただけで元本の倍以上の返済額となるわけです。

この高利によって、早期に元金回収が可能となるため、ハイリスクな貸し手にも審査なしで貸付けを行うことが可能なのでしょう。

違法な取り立てもお構いなし

貸金業法では、督促を行う際のルールは厳格に決められており、「1日3回以上」「20時以降」の連絡をすることができません。また、利用者の家族や職場への取り立ても禁じられています。

しかし、貸金業登録を受けない闇金業者には、そのようなルールは存在しません。
昼夜を問わず鬼電を繰り返し、家族や職場にも取り立てを行い、貸金を回収しようとします
利用者が嫌がる行為を繰り返し、精神的に追い詰めることで、返済能力の低いところからでも無理やり搾り取ることができるのでしょう。

闇金業者の様々な手口

前章では、融資の審査に通らない人が闇金を利用することが多いと説明しました。
しかし、近年、闇金被害が社会問題となったこともあり、法律による規制や警察による取り締まりも強化されています。メディアの報道などにより、一般的にも闇金の危険性が周知されるようになりました。そのため、闇金業者も従来のような単純な手口だけでは、続けていくことが難しくなってきているといわれています。
闇金業者にとってはやりにくい時代になったといえますが、その分手口は巧妙化されてきているようです。
以下では、一見闇金業者と分からないかもしれない新たな闇金の手口について説明します。

クレジットカードのショッピング枠を現金化

最近、よく聞かれる手口で、クレジットカードのショッピング枠を現金化するというものがあります。

クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、これは基本的に別枠となっています。キャッシング枠が限度額に達していても、ショッピング枠には余裕がある場合もあります。このクレジットカードのショッピング枠に目を付けた闇金の手口です。

どのようなものかというと一般的には、ほとんど価値のないおもちゃなどを高額で購入させ、その金額の8~9割をキャッシュバックするということが多く行われています。他にも、パソコンやブランド品などの換金性の高い商品を購入させ買い取る「買取型」があります。

いずれにしても、換金目的でのクレジットカードの使用はクレジット会社の規約違反に当たります。また、その瞬間は現金を手にすることができたとしても、後からカードの支払いに追われることになるため、クレジットカードの現金化は絶対に利用しないようにしましょう。

質屋とみせかける闇金業者

闇金業者が実店舗で質屋を営み、利用者から高額な利息を徴収するというケースもあります。これは偽装質屋と呼ばれます。

一般的な質屋とどのような違いがあるかというと、通常の質屋は質草と呼ばれる品物を担保として預けることで、お金を借りるます。決められた期限までに元本と利息を支払うことで、預けた品物を返してもらうことができます。もし、この期限までに返済できなかった場合、質屋は質草を売却するため返済する必要はありません。もし質草を売却しないで欲しいという場合は、質屋に利息を支払うことで期限を延ばしてもらうことも可能です。質屋の利息は貸金業法ではなく、質屋営業法で定められており上限は年利109.5%です。

闇金の行う偽装質屋は、質草を預かりますが、それは形ばかりで価値のないものの場合が多く、必ず返済させらるため口座から天引きされる手続が取られます。また、利息も一般的な質屋に比べ高利となり、上述した質屋制限法で定められた上限金利以上となります。
偽装質屋のターゲットは、一定期間で決まったお金が入る年金受給者や生活保護者が狙われることが多いようです。

個人間融資を装う

昨今では、SNSを使った個人間融資も盛んです。その中にも闇金が紛れ込んでいることがあります。SNS上では個人間を装って融資を持ち掛けますが、実際は闇金というケースです。

闇金は利息が暴利なだけでなく、取り立てが強引で、様々な手を使って嫌がらせをしてくるため、借りた人にとっては後々まで大きなトラブルの種となります。また、借りた相手が実際個人だったという場合も、後々トラブルになる可能性が高いため、SNS上での個人間融資を利用することは止めた方が良いでしょう。

闇金に返済ができない場合、どうなるのか

闇金を利用することは絶対に避けた方が良いですが、上述したような手口に引っかかり、気付かずに闇金を利用してしまうこともあるかもしれません。もし闇金を利用してしまった場合、利息が高すぎるために返済ができなくなる可能性が高いでしょう。闇金に返済できなくなるとどのようなことになるのでしょうか。
以下では、闇金に返済できなかった場合どうなるのかについて説明します。

強引な取り立てや嫌がらせを受ける

返済日に返済できなかった場合、闇金業者からの強引な取り立てに合うことを覚悟しなければいけません

闇金業者は前述した通り、違法業者であるために、貸金業法のルールなどに縛られません。
昼夜を問わず電話が来るのは当然として、勤務先や実家にまで連絡は行くでしょう。ピザなどの大量注文や救急車や消防車の派遣などの嫌がらせを受ける可能性もあります。
こういった嫌がらせをすることにより、精神席に追い詰め少しでも返済させようとしてくるのです。

別の闇金業者から借入れさせる

返済ができない場合、他の闇金業者から借りさせるというケースもあります。

闇金業者的には自分の所の借金を返済させることが重要なため、他の業者を紹介し、そこから借金をさせることで返済をさせるのです。
1カ所でも大変な闇金の借金が2カ所になるわけですから、当然、利用者の負担は倍増し、ますます返済が苦しくなるのは間違いありません

犯罪の手伝いを強要

利用者が返済できない場合、犯罪行為を強要されることもあるようです。
振り込め詐欺の受け子などのいわゆる犯罪バイトを斡旋されるというようなケースもありますが、もっともよく聞かれるのが、銀行口座を作らせることや携帯電話を契約させて渡すように指示されるという事例です。

これは犯罪利用している他人名義の銀行口座や携帯電話は、使えなくなることも多いため、いくつあっても足りないという事情があるのでしょう。また、返済できずに苦しんでいる利用者からすれば、口座を渡すだけという手軽さから、つい承諾してしまうのかもしれません。

しかし、例えば銀行口座を渡してしまった場合、その口座が犯罪利用されると名義人であるあなたが犯罪者の一味とみなされることになります。被害者からの訴えによって、口座が凍結されることになれば、犯罪利用口座として登録され、新たな銀行口座を作ることができなくなるばかりか、加害者として警察に捜査される可能性すらあります

お金を借りただけで犯罪者扱いされかねないのが、闇金の恐ろしいところです。

安全な資金調達法

融資の審査に通らないけれど、急遽資金が必要になった場合、闇金を頼らずにどのように対処すれば良いのでしょうか。
以下では、安全な資金調達方法について説明します。

街金等、審査が緩めの貸金業者を頼る

信用情報に問題がある場合や総量規制(収入の1/3)を超える借り入れがあるなどの、絶対に正規の貸金業者の審査を通らない理由がある方以外は、まず正規の貸金業者を頼ることをおすすめします
銀行や大手の貸金業者から融資を断られた場合でも、消費者金融や中小規模の街金等、比較的審査が緩めの貸金業者も存在します。そういった貸金業者は、比較的金利も高めではありますが、闇金から借りるよりはよほどましです。

利用の際は、闇金でないことをしっかりと確かめてから利用するようにしましょう。

生活福祉資金貸付制度を利用する

収入が少なく、生活資金が不足している場合は、生活福祉資金貸付制度を利用することを検討してはいかがでしょうか。
生活資金貸付制度は、高齢者や障害者、低所得者をサポートする公的な制度で、生活を再建するまでの資金を低金利、保証人が用意できる場合は無利子で、貸し付けてもうことができます
2020年10月現在は、新型コロナウィルスの影響で収入が減少し困窮している方を対象に、様々な支援策が行われています。
生活福祉資金貸付制度について、詳しく知りたいという方は、以下のページを参照してください。

参考サイト:生活福祉資金貸付制度(厚生労働省公式サイト)

生活保護を受給する

傷病により働くことが難しいなどの事情がある場合は、生活保護を受給することを検討してはいかがでしょうか。
国が定めた最低限度の生活費よりも収入が低い場合や、全く収入がない場合など国が定めた金額の支給を受けることができます。
いくつかの条件をクリアする必要がありますが、どうしても収入の当てがない場合は生活保護も視野に入れても良いでしょう。

参考サイト:生活保護制度(厚生労働省公式サイト)

まとめ

この記事では、闇金業者が審査なしで融資を行う理由と闇金業者の手口、返済ができない場合どうなるか、>安全な資金調達法などについて解説しました。

無審査で融資を行う貸金業者は、闇金の可能性が高く、利用は危険です。闇金は、一度利用してしまうと縁を切ることは至難の業となるため、絶対に利用しないようにしましょう。
もし利用してしまった場合は、闇金対応に強い専門家に相談することをおすすめします。

司法書士法人ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで、あなたの闇金トラブルを解決に導く司法書士事務所です。闇金トラブルでお困りの方は、ひとりで悩まずにぜひジェネシスへご相談ください。