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闇金の取り立てを無視できるのかや適切に対処する方法を併せて解説

相談・解決

「闇金からお金を借りたけど、返済したくないから取り立てを無視したい」

「取り立てを無視し続ければ闇金業者から逃れられるのか知りたい」

法外な金利で借金を取り立てる闇金には返済義務がなく、借金を返さなくても問題はありません。ですが闇金からの取り立てを無視していると、さまざまなトラブルが発生する可能性が高いです。場合によっては家族との関係が悪くなることや、嫌がらせを受けることも。この記事では取り立て無視では解決しにくい闇金を適切に対処する方法について解説します。

闇金は取り立てを無視すれば解決する?

最近では家に直接訪問する闇金業者は少なくなり、電話による取り立てが一般的です。利用者に直接取り立てると警察に捕まる可能性があるため、身元がバレないように闇金は取り立てます。

そのため闇金からの電話を無視したり、着信拒否したりすることで簡単に取り立てを防げます。また、自分の電話番号を変更することで、業者からの連絡を防ぐことも可能です。しかし利用者本人への電話による取り立てを無視していると、返済させるために闇金業者が厳しく取り立て始めます。法律を守らない闇金は以下の方法により、取り立てを無視する利用者へ嫌がらせをするのです。

  1. 悪質な取り立てが始まる
  2. 職場への取り立てで働きにくくなる
  3. 実家への取り立てで関係が悪化する
  4. デリバリー等の嫌がらせによる被害もある

どのような問題が発生するのか、闇金の嫌がらせを簡単に解説します。

悪質な取り立てが始まる

闇金業者は複数の電話番号を持っているパターンが多く、1つの番号を拒否しても他の番号から取り立てます。無視する利用者には数秒間隔で電話をする闇金もいて、返済のプレッシャーをかけてくるのです。また、電話をかけても意味がないと闇金が判断すれば、別の手段により借金を取り立てます。例えば利用者の自宅に訪問して、「金返せ」「返済しろ」といった貼り紙を貼るケースがあるのです。

貸金業法では21時から翌日8時までの取り立てを禁止していますが、闇金が深夜に取り立てるのもよくあることです。借金を返済させるために闇金は法律を守りません。

一部の業者では電話での取り立てを無視する利用者を自宅で待ち伏せて、暴力的な脅しにより返済を強要する場合もあります。取り立てを無視することで、闇金から厳しく返済を催促されることを知っておきましょう。

職場への取り立てで働きにくくなる

闇金を利用するときに職場の連絡先を伝えた場合、利用者本人が取り立てを無視することで闇金は職場に取り立てます。会社に嫌がらせすることで、利用者への返済を促すのが闇金の目的です。

例えば1時間連続で闇金が電話をし続けて、回線をパンクさせるケースがあります。また、闇金業者が勤務先のFAX番号に百枚以上の書類を送信して、社員の業務を妨げることもあります。

職場への取り立てが続けば周囲からの評判が悪くなり、闇金の利用者は働きにくくなります。実際に闇金からの嫌がらせで退職に追い込まれる利用者は一定数いるのです。闇金の取り立てを無視することで、退職のリスクがあることを知っておきましょう。

実家への取り立てで関係が悪化する

闇金を利用するときに実家の住所や電話番号を伝えた場合、闇金が実家に取り立てる場合があります。何百回も電話をかけるパターンもあり、嫌がらせを受けた身内は利用者に対して不信感を抱くものです。信頼性がなくなれば今までと同じように関係を続けるのは難しくなり、親戚や身内とのトラブルにつながります。また、返済を催促したい闇金が家族の子どもに取り立てるリスクもあるのです。

例えば子どもの学校に何百回も電話で取り立てたり、待ち伏せして子どもに返済を催促したりするケースがあります。身内が闇金を利用していることが知れ渡ると、子どもがいじめに遭うことも。

闇金による実家への取り立てにより、家族関係が悪化する可能性があることも知っておきましょう。

デリバリー等の嫌がらせによる被害もある

取り立てを無視する利用者への催促方法として、ピザや寿司といったデリバリーを利用者の住所宛に闇金が注文する場合があります。闇金は利用者の周りへ迷惑をかけることにより、借金の返済を促すのが目的です。また、利用者の自宅や勤務先に救急車や消防車を呼び、利用者への信頼を失わせる場合もあります。取り立てを無視することで周囲に迷惑がかかり、よい人間関係を維持するのが難しくなるのです。

そもそも、無視できる人は闇金を借りられない

「親戚から疎遠であり、働いていない人なら取り立てを無視できるのでは?」と思った人もいるはずです。確かに勤務先や実家と関係がなければ、闇金が利用者に取り立てるのは難しいです。ですが取り立てを簡単に無視できる人に対して、闇金がお金を貸すことはほとんどありません。以下の3つある理由により、取り立てを無視できる人が闇金を利用できる確立は低いのです。

  1. 闇金は融資する利用者を審査している
  2. 取り立てに反応しやすい人に融資する
  3. 無視できる人にはお金を貸さない

これらのポイントを詳しく解説します。

闇金は融資する利用者を審査している

ブラックリストにお金を貸し出す闇金に対して、誰にでも融資する印象を持つ人は多いです。しかし闇金業者は利用者に対して審査を行い、審査に通らない利用者にはお金を貸しません。

闇金の審査基準には会社で働いていることや関係を持つ親戚の数が多いことなどが要素として含まれます。一般的な金融機関とは異なり、収入や属性を気にする闇金は少ないです。もし利用者が嘘をついたとしても、闇金は独自の調査により事実確認をします。申し込み内容と事実が異なれば闇金を利用することはできず、お金を闇金業者から借りるのは不可能です。

取り立てに反応しやすい人に融資する

闇金業者は利用者に暴利で借金を返済させ続けることで、営業するための利益を得ています。利益を得るためには取り立てに反応しやすい利用者が必要であり、無視できる人は融資の対象外です。

例えば利用者との関係がある親戚が多い場合、その利用者は周りからの印象を気にします。闇金から借金していることがバレれば、今までと同じように幸せな関係を続けることが不可能になるからです。

このような利用者は保身のために闇金からの取り立てに応じて、借金を返済する傾向があります。闇金にとって都合のよい利用者には、スムーズにお金が融資されるのです。

無視できる人にはお金を貸さない

逆に身内や親戚からの関係が疎遠であり、会社で働いていない人の場合、取り立てに無視されると闇金が損します。本人以外に取り立てる方法がなく、返済されないリスクがあるからです。また、闇金からの借金には返済義務がなく、法律家に相談することで問題を解決できることを知っている人も闇金から避けられます。返ってくる見込みのない人に、わざわざ闇金が融資する可能性は低いのです。

取り立てを無視することで闇金問題を解決するのは可能ですが、そもそも無視できる人は闇金を利用しにくいことを知っておきましょう。

実際に取り立てを無視した人の体験談

「実際に取り立てを無視した人が、どのような被害に遭ったのか気になる」と思う人はいるかもしれません。インターネットには闇金の取り立てを無視した人の体験談が多数掲載されています。

あなたが知っておくべき取り立てを無視した人の体験談は次の2つです。

  1. 実家に通知書が送られた
  2. 融資を宣伝するハガキがきた

それぞれの体験談を詳しく紹介します。

実家に通知書が送られた

2014年に闇金を利用してしまい、法律事務所への相談を検討している人の体験談です。この人は事情により闇金からお金を借りてしまい、携帯に毎日催促がくることに苦悩していました。自分の携帯にくる取り立ての電話を無視していると、自分の職場や実家に必要以上の催促電話がきたのです。周りと協力して催促の電話を無視していると、次に実家へ書類が郵送されました。

書類による通知で家族が不安に思っているため、この人はインターネットの質問サイトで法律事務所への相談を質問したのです。最終的には法律家に依頼をして、闇金問題の解消に取り組みました。

融資を宣伝するハガキがきた

2012年に闇金から6万円を借りてしまい、借金を返済できなくなった人の体験談です。この利用者は2つの闇金からお金を金利50%で借りた後、総額9万円を返してから返済の催促を無視していました。

返済できなくなった当初は会社や実家に闇金が取り立てたため、利用者は司法書士に相談したのです。そしたら司法書士から「返す必要はない」と言われたので、闇金を着信拒否したうえで無視しました。取り立てを無視して半月経過したあたりで、闇金からの電話はこなくなったのです。ですが取り立てがなくなってから3ヶ月後に、7社の貸金業者から新規融資を案内するハガキや手紙が送られました。

闇金は利用者の個人情報をグループで共有しているため、他の闇金業者が融資を宣伝する可能性が十分あります。もし他方の業者からお金を借りた場合、もともと借りていた闇金から取り立てが再開する場合があるため注意しましょう。

闇金の取り立てを解消するには

「無視してもダメなら、どうすれば闇金の取り立てを防げるの?」と思う人はいるはず。もし闇金からお金を借りてしまった場合、次の2つの方法により取り立てを解消できます。

  1. 警察に被害を伝える
  2. 闇金に強い法律家に相談する

それぞれの方法を簡単に見ていきましょう。

警察に被害を伝える

ヤミ金融対策法が成立した今では、警察に相談することで問題を解決できる可能性はあります。闇金業者の悪質な取り立てや取引内容などを記録しておくことで、被害届を提出することは可能です。ですが闇金からの被害が明確でない場合、警察に相談しても「無視してください」と助言されるだけのパターンがあります。闇金の対策に警察が動いてくれない場合は、法律家に相談することがオススメです。

闇金に強い法律家に相談する

闇金に強い弁護士や司法書士に相談することで、借金の問題を法律家に任せる方法もあります。あなたの代わりに法律家が闇金と交渉してくれて、取り立てや債権をなくすことが可能です。

まとめ

闇金からの取り立ては無視しても続くものであり、悪質な嫌がらせによって周囲との人間関係が悪くなるデメリットがあります。取り立てを無視するのではなく、闇金の知識がある法律家に相談することがオススメです。