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闇金から電話やDMが来る理由・しつこい勧誘への対処法を解説

闇金の手口

「闇金業者から勧誘が来るようになった」
「融資の誘いの電話が鳴りやまない」

お金に困っているわけでも、自分から連絡したわけではないのに、聞いたこともない闇金業者から勧誘の電話やDMがくることがあります。
中にはしつこく一日に何十件も「金を借りろ」という趣旨の電話をかけてくることや、自宅や職場にまで勧誘の電話をかけてくるという例もあるようです。

完済した人に対して、再度借りないかと営業をかけてくるというのが最も多いケースのようですが、闇金に今まで一度も関わったことがないのにも関わらず、勧誘が来るというケースもあるようです。
一体、どこから個人情報を知られたのでしょうか?

この記事では、闇金業者が何を情報源に勧誘してくるのかを解説するとともに、闇金業者からの勧誘の対処方法について説明します。

闇金業者からの勧誘が来る理由

闇金業者から勧誘の電話やDMが来たとき、どこで自分の情報が知られたのか、なぜ自分がターゲットに選ばれたのか疑問に思われるでしょう。個人情報の流出元として、主に以下の5つが考えられます。

以前闇金からお金を借りたことがある

完済した後でも闇金業者は情報を削除したりはせず、顧客リストに保管しています

以前借りていたのとは別の業者から勧誘があった場合、闇金業者同士の横のつながりから、他の闇金業者に情報が流れた可能性が高いです。もしくは、以前の業者が名称を変えているだけということも考えられます。

融資を申し込んだことがある

途中で闇金だと気付いた・考え直したなどで、実際にお金を借りるところまでいかなかった場合でも、一度でも個人情報を渡してしまったことがある方は、その情報を元に勧誘が来ることがあります。

職場の連絡先を知らせてしまった場合は、職場にまで連絡が来ることもあります。また、すでに振込先の口座番号を知らせてしまっていた場合では、断ったにも関わらず勝手にお金を振り込まれ利子を付けて返せと迫られる、押し貸しの被害に遭うこともあるようです。

自己破産・個人再生をしたことがある

自己破産や個人再生の手続きをすると、官報という国が出している機関紙に名前や住所などの情報が掲載されます。

官報は一般人が目にするとはほとんどありませんが、誰でも閲覧可能ですので、闇金業者は官報から情報を得ることができます。
自己破産や個人再生をしたことがある方は、正規の金融機関から融資を受けにくいと推測できるため、ターゲットにされやすいようです。

懸賞サイトや出会い系などから

以前よく見かけた「〇〇が当たる!」などという謳い文句の懸賞サイトや、出会い系サイトの中には、入手した個人情報を闇金業者などに売る悪質なところがあったようです

今でも唐突に「当選、おめでとうございます!」などといって、応募した覚えもない景品当選のお知らせが送られてくるといった詐欺メールを見かけますが、このようなメールからサイトにアクセスして個人情報を記入してしまうと、情報を闇金業者などに売られてしまい、そこから勧誘が来るようになってしまう可能性があります。

FacebookやTwitter・LineなどのSNSから

FacebookやTwitter、LineなどのSNSは、現代の生活に欠かせない便利なツールですが、そのSNSのダイレクトメッセージ機能を使って勧誘を行う闇金業者も最近は増えています。
こうした闇金業者は正規の金融業者と見紛うような公式サイトを持ち、システムの説明も明朗に記載されているなど一見して闇金とはわかりにくいため、騙されて申し込んでしまう若者も多いようです。

SNSは元々個人情報の宝庫です。投稿した写真や日常のつぶやきから、学校や職場、つながりから家族や交友関係が簡単にわかってしまいます。そのため、SNSを経由した闇金から借りて返せなくなってしまった場合、すぐに友人や家族の所まで取り立てが及びます。

闇金業者から勧誘を受けた被害者の実例

「闇金から突然勧誘されるなどということが本当にあるのだろうか?」
と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、インターネット上にあるQ&Aサイトには闇金業者からの勧誘を受けて困っているといった事例が多数投稿されています。

その実例をいくつかご紹介します。

一日20件も闇金の勧誘電話が来る

2010年頃、闇金から電話での勧誘を受けているという方の体験談です。

最初は携帯に「お金を借りてほしい」という電話がかかってくるようになり、多い時には一日20件も来たそうです
さらに着信拒否設定にしたところ、自宅にかかってくるようになったとのこと。

質問者は「会社にまでかかってくるようになったら」と不安になり、Q&Aサイトへ投稿。回答者から専門家に相談するようにアドバイスを受けました。
この回答がベストアンサーに選ばれていることから、こちらのアドバイスに従うことで解決できたのではないかと推測できます。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1136488206?__ysp=6ZeH6YeR44CA5Yun6KqY

間違えて個人情報を渡してしまって勧誘が来るようになった

2018年頃、闇金からのショートメールに間違えて個人情報を送ってしまったという方の体験談です。

ショートメールで来た闇金業者からの融資の勧誘に名前、連絡先、自宅の住所、勤務先の名前、連絡先、住所を教えてしまったという質問者は、すぐに自分の間違いに気付き、司法書士に相談して連絡して来ないようにお願いしたそうです。
しかし、その後もショートメールは届き続けているとのこと。司法書士からはショートメールは無視して大丈夫だといわれたそうですが、職場に連絡が来たりしないか心配だということです。

無視しているだけで本当に大丈夫なのかという質問に対し、回答者から「無視するように」と重ねてアドバイスされ納得したようです。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11198062431?__ysp=6ZeH6YeR44CA5Yun6KqY

完済したのに勧誘の電話がかかって来る

2015年頃、完済した後に、複数の闇金からの電話がかかって来るようになったという方の体験談です。

質問者は、一カ月ほど前に闇金からお金を借り返済済みだがその後、複数の知らない電話番号から着信があるとのこと。データが流れた恐れがあると自覚し、お金を借りたときの銀行口座は解約した上で、登録番号以外は着信拒否にしているが、それでもあまりの電話の多さに参っているようです。

このまま無視をしていて大丈夫なのかと不安になり質問サイトへ投稿。
回答者から無視していて大丈夫だが、一番の解決策は電話番号を変えることだとアドバイスを受けています。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11143264531?__ysp=5Yun6KqY44CA5oq844GX6LK4

闇金業者から勧誘を受けた時の対処法

上述したように、闇金業者から勧誘が来るようになってしまった時は、どのように対処をすれば良いのでしょうか?
断ったり、無視したりして本当に大丈夫なのでしょうか?

きっぱりと断る

結論として、闇金からの勧誘はきっぱり断って大丈夫です。

闇金業者はお金を借りたい人を探しているわけですから、借りる意思がないことを示めすだけで諦めます。
たとえ、お金に困っていたとしても、闇金からの融資の誘いには決して乗ってはいけません。

闇金とは一度関りを持ってしまったら最後、縁を切ることが難しくなるため、最初から関りを持たないことが大切です。

電話を着信拒否設定にする

断ってもしつこく勧誘してくるようなら、かかってきた番号を着信拒否設定にする、DMは読まずに破棄するなど、徹底的に無視するようにしましょう。
SNSは電話番号検索できないようにする、登録していないアカウントからのDMを受け取らない設定にする、電話については登録していない番号に出ないようにするなど、できる限りの対策を取ることをおすすめします。

しつこい勧誘をする闇金業者でも、無駄な労力は使いたくありませんので、無視し続けているうちに勧誘を止めるはずです。

電話番号やSNSのアカウントを変更する

一度知られてしまった情報は、半永久的に闇金業者の中に残ると考えた方が良いです。
ブラックマーケットなどで個人情報が売り買いされて、またいつどのように悪用されないとも限りません。

一回は収まったとしても、1年後2年後にまた別口の闇金からの勧誘が来るようならないとも限らないため、携帯の番号やSNSのアカウントなど、変更が可能なものについては変更することをおすすめします。

口座番号を教えた場合は解約する

契約寸前まで行って止めたなどで、ご自分の口座番号を教えてしまっている場合、口座を解約した方が良いかもしれません。口座番号を知られている場合は、前述したように押し貸しの被害に遭う可能性があるからです。

また、もし押し貸しが行われた時、他の闇金利用者から返済金をあなたへの融資金に充てる、客振りが行われれば、最悪口座が凍結されてしまう危険性もあります。

闇金に個人情報が知られるということはそれだけのリスクがあると理解し、個人情報の管理には気を付けるようにしましょう。

闇金を利用してしまった時の対処法

闇金は利用しない・関わらないことが一番ですが、もし利用してしまった時はどのように対処すれば良いのでしょうか。
以下では、闇金を利用してしまった時の対処方法について説明します。

返済はしない

闇金からお金を借りても、返済すれば大丈夫だろうと考える方もいるでしょう。しかし、闇金からお金を借りた時、返済をするのは得策とはいえません。なぜなら、返済することで闇金業者側から、返済能力のある優良顧客、すなわち、いいカモであると思われてしまう可能性があるからです。
そうなれば、どんなに返済をしても様々な口実を設けて完済をさせてくれないことや、完済した後にもしつこい勧誘を受けることや、押し貸しの被害に遭う危険性が高くなります。そのため、闇金へ返済することで解決するのはおすすめできません。

また、法律上、闇金業者からの借金は、民法第708条の不法原因給付に該当するため、利息だけでなく元本すら返済義務はないとされています。

警察に相談する

闇金は違法であるため、警察に被害を相談することも可能です。

ただし、警察に被害届を出したからといって、すぐに問題解決に結びつくことは少ないのが実情です。闇金問題は一般的に民事事件として扱われることが多く、警察は民事不介入です。

闇金に強い法律の専門家に相談する

闇金トラブルを解決したい場合には、法律の専門家に相談することをおすすめします。法律の専門家が介入した場合、非合法な存在である闇金業者はほとんどのケースで手を引きます。

闇金トラブルを相談する際は、どの法律の専門家ならばどこでもいいわけではありません。闇金案件は、単純な債務整理とは異なり、犯罪者集団を相手に交渉を行うことになります。そのため、債務整理を専門に扱う事務所でも、相手が闇金と知ると断られるケースも少なくありません。また、不慣れな専門家に依頼した場合、本来支払う必要のない元本を支払うことで和解するように勧められるケースもあります。そういった事態を避けるためにも、闇金被害を相談する際は、闇金対応の経験豊富な法律の専門家に依頼することをおすすめします。

我々ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで闇金トラブル対応に取り組んでいる司法書士事務所です。相談実績・解決事例を豊富に持ち、あなたの闇金トラブルを全力で解決します。闇金トラブルで受け困っているという方は、ぜひジェネシスWESTにご相談ください。

まとめ

今回は闇金業者からの勧誘が来る理由、闇金業者から勧誘を受けた被害者の実例、闇金業者から勧誘を受けた時の対処法、闇金を利用してしまった時の対処法について解説しました。

闇金は様々な情報網を持ち、借りてくれそうな人間に当たりを付け、勧誘を行います。
勧誘のみの場合は、基本的には無視し続けることで退けることが可能です。しかし、あまりにも悪質だったり個人情報を握られていたりして不安だという場合や、間違えて利用してしまったという場合は、当事務所のような闇金対策の専門家に相談することをおすすめします。

前述の通り、闇金は法律の専門家が介入すると、ほとんどの場合すぐに手を引きます。
それでもしつこく連絡がくる場合でも、ジェネシスWESTはあなたが闇金から脅かされることがなくなるまで全力でサポートします。
相談料無料・秘密厳守で対応に当たりますので、一人で悩まずに、お気軽にご連絡ください。