闇金の強引な取り立ての手口!対策・撃退法・根本的な解決策を解説
「闇金から厳しい取り立てを受けている」
「会社や家族の元にまで来るなど嫌がらせを受けている」
闇金業者から嫌がらせや強引な取り立てを受けているという事例は、少なくありません。
一日中電話が鳴りやまない、会社にまで電話がくる、家族が代わりに返済を迫られるなどの強引な取り立てをされるケースもあるようです。
このような行為を受けて警察に相談したとしても、不法侵入や器物損壊、暴力行為など明らかな犯罪行為がない限り警察が動いてくれることはありません。
では、どのような対処をすればこのような取り立てをしてくる闇金業者を撃退することができるのでしょうか?
この記事では、闇金の取り立て手口と被害者の事例をご紹介すると同時に、闇金の撃退法と対策、借金問題の根本的な解決方法についても詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
闇金業者の取り立ての手口
闇金業者はそもそもブラックリストに載っていたり、生活保護を受けていたりと、銀行など合法的な金融機関からお金を借りることができない人間を対象に貸し付けを行います。
元々返済能力の乏しい人間に貸し付けるため、確実に返してもらうためにも当然取り立ては脅しつけるような強引なものとなります。
闇金業者の典型的な取り立ての手口として、以下の4つがあげられます。
ひっきりなしに携帯に連絡が入る
闇金の典型的な嫌がらせの手法として、電話攻撃があります。一日に何十回、何百回もひっきりなしに電話をかけてきて、出るやいなやドスの利いた声色で脅迫のような言動を繰り出してきます。
恐怖のあまり出るのをやめても、電話は鳴り続けます。
古典的な手法ですが、携帯電話の登場により外出先でも仕事中でも電話攻撃から逃れられず、他の人間とつながるツールでもあるため手放すわけにもいかないため、精神的に追い詰める効果は高いです。
会社に取り立ての電話が入る
会社に電話をしてくるというのも、闇金業者が良く行う嫌がらせの手口といえます。
携帯や自宅の固定電話に連絡が入っても、会社の人に借金がばれることはまずありませんが、会社に直接電話がかかってくれば話は別です。
闇金業者はお金を貸す時、必ず勤め先を書かせた上で裏まで取ります。そのため、闇金業者は利用者の職場の連絡先を知っています。
闇金に借金があると知られれば、職場での信用は失墜し、クビになるまでいかなくとも、管理職なら降格、新入社員なら出世の道は閉ざされる可能性もあります。
闇金業者は債務者の勤め先に電話をすることで、「借金があることを職場の人間にばらすぞ」というプレッシャーをかけてくるのです。
家まで取り立てに来られる
電話をかけてくるだけではなく、実際に自宅まで来るという手法もあります。
昔のように家の前に汚物をまくことや、暴力を振るうといった荒っぽい行為は、警察の介入を嫌う最近の闇金業者はあまりしないといわれていますが、元々違法な存在であるため絶対にしないという保証はありません。
暴力行為や脅迫行為までいかなくても、壁やドアを叩き近所中に聞こえる声で利用者を貶めるような暴言を吐く、何時間も家の前に居座るなどの嫌がらせを受けることは今でもあります。
さらに利用者に子どもがいる場合などは、子どもの学校に現れる、妻が一人で家にいる時を狙って現れるなど、闇金業者は利用者に精神的なダメージを与える手段を容赦なく行います。
実家や親族のところにまで押し掛けられる
実家や親族などの所在も闇金業者は調べ上げます。
離れて暮らす両親の元や、ほとんど付き合いのない親族のところまで押し掛けていくというのも闇金の取り立ての手段として昔から行われているものです。
「子どもの借金は親が返せ!」と迫り、実際に借金を両親が立て替えるという事例もよく聞かれます。
結果、親族に多大な迷惑をかけることになり、親族間での信用は失われ、縁を切られてしまったというケースも少なくありません。
完済したのに、まだ返済を迫られる
ようやく全て返済したと思ったのに、まだ利息分を払えと迫られる、あるいは勝手にお金を振り込んできて、返せと迫られる、などという手口も良く聞かれます。
闇金は一度ターゲットとした人間をなかなか手放そうとしません。返済能力があると知れば尚のことです。
勝手にお金を振り込んでおいて返済を迫る行為を押し貸しと呼びますが、これではいつまでたっても闇金業者と手が切れません。
一度関わってしまうと中々完全に縁を切ることが難しいのが闇金業者なのです。
闇金業者から取り立てを受けた被害者の実例
「闇金業者は本当にそんなに強引な取り立てを行っているのか?」と思った人もいるかもしれません。
インターネット上にある質問サイトには実際に闇金業者から強引な取り立てに遭った事例が多数掲載されています。
朝から晩まで電話がかかってくる
2016年頃、闇金業者から電話攻撃にあった方の体験談です。
質問者がスマホから申し込んでお金を借りたところが法外な金利の闇金業者でした。
当然返済することができなくなったところへ、朝から晩まで返済しろという電話がかかってきて、返さなければ会社に電話すると脅されたといいます。
警察にも相談に行きましたが、無視すればいいといわれただけということでした。
質問者は会社へばらされては困ると質問サイトに相談。同じように闇金業者からお金を借りてしまったことがあるという回答者からのアドバイスを受けて、法律事務所に相談することで闇金からの電話攻撃を止めることができたようです。
参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12157248042?__ysp=6ZeH6YeR44CA6Zu76Kmx
会社にまで電話がくる
2016年頃、闇金業者から会社にまで嫌がらせの電話が来るようになったという方の体験談です。
つい2万円を闇金融から借りてしまい、会社へいやがらせの電話が来たという相談者は、頼んでいない宅配便がたくさん届いたり、勝手に救急車を呼ばれたりという嫌がらせをされることもあるという話を聞き、怖くなったとのこと。
警察に相談したところ、元金の2万円だけ返すようにと言われたそうです。しかし、闇金業者からは5万5千円返せと言われて、どうしたら良いか悩み、質問サイトへ相談したようです。回答者に「警察より闇金専門の法律事務所に相談すると良い」というアドバイスをもらい、実際に相談するとすぐに闇金業者に取り立ての停止の申し立てを行ってくれ、嫌がらせを止めさせることができたそうです。
参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13156181378?__ysp=6ZeH6YeR44CA5a625peP
一人暮らしの娘の元まで来て返済を迫る
2017年頃、知人が闇金から借金をしたところ、娘の元へ取り立てに来たという体験談です。
相談者の知人は、闇金から借金をしたところ、一人暮らしをしている娘の元にまで闇金が押しかけ、キャッシュカードや通帳を取られた上、振り込まれる奨学金を取ったり、ネットで借金をさせたりさせたそうです。質問者は、借金は民事だがこういった場合は警察に行くべきか解決策を知りたいと相談しています。
このケースでは質問者が当事者でなかったこともあり、どうやって解決したかわかりませんが、「過度な徴収は違法行為なので警察や法律の専門家に相談すべき」という回答が多く寄せられていました。
参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10175423450
闇金業者の撃退法
闇金業者は少しでも多くのお金を引き出すため、さまざまな手法で強引な取り立てを行います。
執拗な手段で追い詰めてくる闇金を撃退するには適切に対処する必要があります。もしあなたが闇金業者からの強引な取り立てに悩み、確実に撃退したいと思ったときは以下の4つの方法で対処するようにしましょう。
返済しない
闇金はそもそも出資法に違反しているため、不法原因給付となり元金すら返済する義務はないのです。
闇金業者は自分たちが行っていることが違法だということを承知しているため、返金せずとも訴えられることはありません。むしろ返済を行わないことで、闇金からのさらなる勧誘や押し貸しを避けることができるというメリットがあります。
ICレコーダー等に記録を残しておく
電話や家に来て恫喝されたときは、それをICレコーダーやスマホのアプリなどで録音しておくと良いでしょう。
度を越えた恫喝などの脅迫行為は法律違反です。記録に残しておくことで警察や闇金に強い専門家などに相談する時、有利な証拠になります。
警察に相談する
闇金に関するトラブルなどの借金問題は一般的に民事として扱われるため、警察はよほどのことがない限り動いてくれないと思った方がよいかもしれません。
しかし、闇金業者が自宅まで押し掛けてきて、勝手に入ってくることやドアや家具などを壊されること、または暴行を受けたような場合は、警察に被害届を出すことをおすすめします。
警察に相談する際は、必ず上述した記録(ICレコーダー等)など証拠を持っていくようにしましょう。
闇金対応に強い法律の専門家に相談する
闇金業者を撃退するためには、闇金対応に強い専門家に相談することが最大にして唯一の解決策といえます。
闇金業者が一番恐れていることは逮捕されることです。
法律のプロに法律違反であることを指摘されると、大抵の闇金業者は諦め、引いていきます。
そもそも闇金業者はそれ以上お金を引き出すことが難しいと判断すると、無駄なことはしないものです。
相談料が払えるか不安という方もいるかもしれませんが、無料相談を行っているところもありますし、何より闇金に金利を払い続けるよりはずっと安く済むはずです。
固定電話や携帯電話の着信を拒否する
闇金に強い法律の専門家へ依頼を行った場合は、もし闇金からの連絡が入っても対応する必要はありません。
固定電話や携帯電話の着信は拒否設定しましょう。
ただし、闇金業者のネットワークの中に個人情報が流出している可能性があります。
後日、別口の勧誘や架空請求などが来るかもしれないため、完全に闇金と縁を切るためにも、携帯の電話番号やメールアドレスなどは変更し、できることなら引っ越して住所も変えてしまうことをおすすめします。
闇金業者と二度と関わらないことが大切です。
資金問題の根本的な解決策
闇金を利用してしまった方の中には、根本的な金銭問題の解決が必要なケースもあるかもしれません。以下では、闇金の利用に繋がりやすい、借金・ギャンブル・貧困の3つの問題の解決策をご紹介します。
借金がある場合は債務整理を行う
闇金を利用したきっかけが、銀行やクレジット会社など正規の貸金業者への返済のためだった場合は、闇金問題への対応と同時に債務整理を検討することをおすすめします。
債務整理には、一定期間に渡って信用情報に事故情報が記載されるため、新たなローンが組めなくなる等、デメリットもあります。しかし、月々の返済額を減額することや、借金をリセットすることができるため、今ある借金問題を根本的に解決することができるという大きなメリットがあります。返済のために闇金を利用してしまう程追い詰められている場合は、債務整理をしてみてはいかがでしょうか。
ギャンブル等、依存症の場合は治療を受ける
闇金を利用するきっかけになったのが、ギャンブルや不必要な買い物のし過ぎだった場合、依存症の可能性があります。依存症は病気です。自分の意思だけで治すことは難しいので、医療機関や自助団体などで治療やカウンセリングを受けることをおすすめします。
生活保護を受給する
傷病で働くことが難しい、単身で高齢者や子どもを扶養している等の事情があって、恒常的に生活資金が不足している場合は、生活保護の受給を検討してはいかがでしょうか。
一時的にでも生活保護を受給することで、生活を立て直すことができ、金銭問題の解決に繋がると思います。
詳細を知りたい方は、以下のサイトをご参照ください。
参考サイト:生活保護制度(厚生労働省)
まとめ
今回の記事では、闇金業者の取り立ての手口、闇金業者から取り立てを受けた被害者の実例、闇金業者の撃退法と対策などについて説明しました。
闇金の取り立ては強引で、利用者に精神的なプレッシャーをかけ追い詰めます。
そもそも金利が法外に高いため完済は困難ですし、もし完済できたとしても再度勧誘や押し貸しといったトラブルに巻き込まれる例も少なくありません。
完全に闇金を撃退するためには、借りたお金は返済せずに、闇金問題を得意とする専門家に相談することがおすすめです。正しく対処して、確実に闇金業者を撃退しましょう。
我々ジェネシスWESTは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで、利用者に代わって闇金業者と交渉を行う司法書士事務所です。アフターフォローにも力を入れており、着手から2か月間は無料でしつこい闇金業者への対応も行っています。闇金業者とのトラブルを解決したい方は、一人で悩まずにぜひジェネシスWESTへご相談ください。