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闇金の借金でホームレスに?被害者の事例と根本的な解決策

相談・解決

「闇金に返済できなくて取り立てられている」
「トラブルを解決するために夜逃げしたい」

生活費やギャンブルのために闇金から借金してしまい、夜逃げを検討する人は一定数います。ただ、お金が少ない状況で夜逃げすると住む場所がなくなり、ホームレスになる可能性が大きいこと。

闇金被害を正しく解決するには夜逃げせず、悪徳業者を適切に対処することが必要です。

本記事では闇金の借金でホームレスになる流れや根本的な解決策について解説します。

闇金被害でホームレスになる流れ

従来では闇金を取り締まる法律がなく、自宅まで借金を取り立てられる被害者が多くいました。

闇金業者による厳しい取り立てから逃れるため、夜逃げしてホームレスになる人は少なくなかったのです。

しかし、今では警察が闇金業者を取り締まるようになり、闇金でホームレスになる人は減っています。警察から摘発される可能性が高くなったため、自宅に取り立てる業者はほとんどいません。

そして近頃では闇金と電話やインターネットでやり取りして、借金の返済に悩む人が増えています。

どのようにして闇金の利用者がホームレスになるのか、流れを詳しく見てみましょう。

違法な金利で貧しい人に融資

闇金は高い利息を徴収して利益を得るために、お金に余裕がない貧しい人を勧誘します。

お金に余裕がある人は銀行や消費者金融を利用でき、違法な闇金を利用する理由がないからです。

低所得者が集中する地域やパチンコ店などの近くにビラをはり、融資を勧誘するのが一般的な手口。今では闇金がホームページを運営してインターネットで利用者を集める場合もあります。

そして融資を受けたい人から連絡がきたら、個人情報や家族構成などを闇金業者が確認。お金を貸した後に逃げられることを防ぐために、勤務先や実家の連絡先なども聞き取ります。

本人確認で問題がなければ、闇金は利息や手数料を引いたうえで資金を融資。手数料の相場は3,000円から5,000円であり、融資の回数が増えるほど利用者の負担も大きくなります。

滞納者にしつこく取り立てる

闇金業者は利用者に10日で3割から5割の利息を要求することが多く、高額な利息を返済できない人が多数います。

もし期日までに利用者が返済できなければ、電話により取り立てられるもの。

実際に借金返済を延滞して1日に100件以上の着信を経験した人は多数います。電話に出れば闇金業者から暴言や恫喝により返済を催促されてしまい、恐怖に悩まされるパターンは少なくありません。

たとえ闇金業者の電話番号を着信拒否しても、他の携帯で何度も滞納者に取り立てます。しつこく電話で取り立てることで、実態を隠しながら滞納者にプレッシャーを与えるのが闇金の目的です。

嫌がらせにより精神的に追い詰める

滞納者には闇金業者からの電話を無視して、いつまでも借金を返済しない人も中にはいます。電話による取り立てで効果がなければ、闇金業者は滞納者に嫌がらせするものです。

例えば、滞納者の自宅にピザのデリバリーを注文して、大量の料理を送りつける場合があります。他にも葬儀屋や消防車、救急車を呼んで周りに迷惑をかける闇金業者も多数いるもの。

嫌がらせにより周囲の人たちに負担をかければ、滞納者の世間体は悪くなってしまいます。闇金との借金問題を解決しないことで自分が住んでいる地域に居づらくなるのです。

夜逃げしてホームレスになってしまう

闇金は違法な利息でお金を貸し付けているため、本来は借金を返済する必要はありません。

しかし、取り立てや嫌がらせで追い詰められた一部の滞納者は、悪意のある闇金業者から夜逃げします。

借金を返済できない人は所持金が少ない傾向であり、お金が足りなければ住む場所を確保できません。家族や知人に頼れなければ、闇金からの夜逃げによりホームレスになってしまうのです。

闇金から夜逃げした被害者の事例

「本当に闇金で夜逃げした人がいるのか気になる」と思った人はいるでしょう。インターネットにある質問サイトには、闇金から夜逃げした人の事例が多数掲載されています。

なぜ闇金から夜逃げしてしまうのか、被害者の事例を3つ見てみましょう。

借金が増えすぎて一家で夜逃げ

2016年12月頃、実家の向かい側にある一家が夜逃げした事例です。

質問者は地方の田舎で生活していたフリーターであり、夜逃げ一家とは子供の頃から付き合いがありました。

夜逃げした一家の父親はスーパーの平社員であり、専業主婦と子供3人を養いながら生活。質問者が高校生の頃は広い庭がある一軒家で暮らし、ハイエースなどの車を所有していました。

ただ、身の丈に合わない暮らしで借金が膨らんだ可能性が高く、いつの間にか一家で夜逃げしたのです。業者からの取り立てから逃げてしまい、一家の親戚すら行方は分かっていません。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14168344174?__ysp=6ZeH6YeR44CA5aSc6YCD44GS

援助を断られた兄が夜逃げ

2008年5月頃に事業を営んでいた兄が夜逃げした事例です。

質問者の兄は実家から援助を断られてしまい、借金から逃れるために実家に住民票を移して郵便物を転送しました。

兄が夜逃げした後に質問者が転送拒否しましたが、借金関係の郵便が実家に直接送られてきたのです。債権者は郵便で「兄が指定した母に借金を請求できる念書を持っている」ことを主張。

もちろん、母は兄の保証人となった経験はなく、念書を書いたこともありません。質問者は回答者のアドバイスを参考にして、警察や法律事務所に頼って問題を解決したことが予想されます。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1116702571?__ysp=6ZeH6YeR44CA5aSc6YCD44GS

闇金で家賃を滞納して夜逃げ

2013年7月頃、質問者の母が付き合っていた男が夜逃げした事例です。

夜逃げした男と質問者の母親は10年ほど交際していて、ある事情から母が闇金の保証人になってしまいました。

そして借金返済のためにアパートの家賃を払えなくなり、男は滞納を放置して夜逃げ。夜逃げした男が滞納した家賃3か月分を支払う必要があるのか知るために質問しました。

回答者からのアドバイスにより、滞納した家賃は契約者または保証人が支払うことが判明。質問者は今後の不利益を防ぐために、住んでいる場所に住民票を移したことが推測されます。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13110918938?__ysp=6ZeH6YeR44CA5aSc6YCD44GS

闇金から夜逃げした場合の解決策

「精神的に苦しく夜逃げしたけど、どうすればいいか分からない」と悩んでいる人はいるかもしれません。

もし闇金業者から夜逃げしたときは、以下にある3つの解決策で生活を立て直しましょう。

  1. 生活保護を受給する
  2. 社会福祉協議会に相談する
  3. 救護施設で生活を整える

それぞれの解決策について詳しく解説します。

生活保護を受給する

ホームレスであっても健康で文化的な最低限度の生活を営む権利はあります。

もし頼れる親戚や家族がいなくて、生活するためのお金がないときは生活保護を受給しましょう。

名前や生年月日、保護を受けたい理由を申請書に書くだけで生活保護は申し込めます。住所を申請書に記述する必要はなく、東京都23区であれば毎月12万円程度の生活費を受け取ることが可能です。

もし生活保護の申請がイマイチ分からない場合はホームレスの支援団体に相談しましょう。

支援団体に申請を同行してもらうことで生活保護を受給しやすくなります。

社会福祉協議会に相談する

「仕事はあるけど住む場所を確保するためのお金がない」と思ったときに役立つのが生活福祉資金です。

低所得や障害などの理由があれば、数十万円の資金を低金利で借りられます。

生活福祉資金を借りるにはお近くの社会福祉協議会に相談して、申請書類を提出することが必要。社会福祉協議会による審査を通過すると、借用書の提出により貸付金を受け取れます。

借入希望者の状況により自立支援制度と連携した支援を受けられるのがメリットです。収入などの条件により生活保護を受給できないときは社会福祉協議会での相談をオススメします。

救護施設で生活を整える

身体障害や生きづらさを抱えている人が利用できる福祉施設として救護施設があります。

救護施設は生活保護で決められた保護施設であり、最低限度の生活を保証してくれるのが特徴。

福祉事務所に本人または扶養義務者などが申請して、保護機関による判断に応じて保護施設に入所できます。救護施設で生活を整えた後にアパートなどの住宅に移ることが可能です。

闇金被害を根本的に解決する方法

闇金から夜逃げしても借金問題は解決せず、トラブルが長引くほど生活しにくくなります。

もし、闇金から借りたお金を返済できなくて悩んでいるときは、以下にある3つの方法で解決しましょう。

  1. 闇金からの着信を拒否する
  2. 闇金業者へ返済しない
  3. 闇金対策を得意とする法律事務所に相談

それぞれの解決方法について簡単に解説します。

闇金からの着信を拒否する

今では警察から逮捕されるのを防ぐため、滞納者に直接取り立てる闇金業者はほぼいません。

そのため闇金業者からの電話を着信拒否することで、取り立て被害を減らせます。

闇金業者は複数の電話番号を保有しているので、登録していない電話番号からの着信を拒否することがオススメ。SNSで業者とやり取りしてしまったときはブロック機能を活用しましょう。

闇金業者に返済しない

闇金業者は違法な利息を利用者に請求しているため、法律上では利用者がお金を返済する必要はありません。

自分が不当に損しないために、お金を闇金業者の口座に振り込むのはやめましょう。

闇金対策を得意とする法律事務所に相談

滞納や着信拒否により嫌がらせを受けたら、闇金に強い法律事務所に相談することが重要です。

法律事務所では契約内容などを確認したうえ、利用者に代わって闇金業者と交渉してくれます。

違法な闇金業者は法律事務所を嫌う傾向があり、交渉により借金がなくなる可能性が高いです。闇金被害で悩んでいるときは早めに法律事務所にお問い合わせしましょう。

まとめ

闇金業者は電話での取り立てや嫌がらせにより、高額な利息で返済できない利用者を精神的に追い詰めます。

実際に借金でお金に余裕がなくなり、ホームレスになる人も少なくありません。

もし闇金の借金で夜逃げを検討している人は、実際に逃げる前に法律事務所で相談しましょう。闇金対策が得意な司法書士に依頼することで、自身の被害をスムーズに解決できます。