闇金の返済周期の選択基準・先引きとジャンプや対策も解説

一般的な借金の返済周期は、約1ヶ月に1回となっています。一方で闇金から借金をすると、元本だけでなく利息返済で7日単位や10日単位もあります。
7日も10日も、大して変わらないような気がする人もいるでしょう。ですが7日と10日では、利息の金利が10%程変わってくる時もあり、この金利の違いが後に重くのしかかってくる傾向もあります。
あとで後悔した時に、法律の専門家の力を借りることによって救済される方法もあります。相談のみなら、何度行っても無料のところもあります。
今回は闇金と返済周期について、返済周期の考え方や闇金で困った時の対策などにも触れながら解説します。
目次
返済周期とは?
闇金利用では、契約時に定められた周期ごとに、利息もしくは元金を返済することになります。
7日周期と10日周期
闇金業者の返済周期には、7日周期もしくは10日周期が多い傾向にあります。そして、7日周期と10日周期には金利と手数料で、目安として次のような特徴があります。
7日周期
- 金利:20%
- 手数料:数千円
10日周期
- 金利:30%
- 手数料:数千円
貸金業については、原則的に次の利息上限法があります。
- 元本貸出額が10万円未満のケース:年20%
- 元本貸出額が10万円以上100万円未満のケース:年18%
- 元本貸出額が100万円以上のケース:年15%
14日周期と30日周期
14日周期と30日周期もあります。
14日周期
- 金利:30%
- 手数料:手数料が7日周期と10日周期より高い
30日周期
- 金利:40%
- 手数料:14日周期と同額程度
30日周期では、金利50%のところもあります。上記で法定上限利息率を記していますが、いかに闇金が法外利息かがわかります。
返済周期を選ぶ基準
返済周期選択については、次のような基準があります。
長期は要注意
借金において「支払いまでの期間はなるべくゆとりをもちたい」と考える人は、少なくありません。
一方で周期が長くなると、利息が高くなる傾向にあります。よって短い周期にて、低い利息率の選択が1つの基準です。
審査
申請の際に、審査する側が求める物事をどれほど用意できるかもポイントとなります。
用意できる条件が少ないと、審査基準を緩くする代わりに周期選択の裁量権力が、闇金側に大きくなることもあります。
先引きの考え方
先引き
先引きとは簡単に言えば、返済の際に支払う利息を借りる時点で先に差し引かれて、お金を借りる考え方のことです。
例えば200万円を金利10%で借りるとすると、利息は20万円なので、200万円-20万=180万円を受け取ります。そして返済の際に、200万円を返します。
先引きの存在意義
先引きは、闇金側と融資希望者側に次のような意味合いがあります。
闇金側
- 少しでも早く現金を回収可能
- 債務者に逃げられた時のダメージに対し、予め措置を取っておく
融資希望者側
- 利息支払いの負担が、軽減された気になる
- 審査が緩くなる時もある
先引きは正当的か損か
先引きは損
いくら利息支払いの負担が軽減されたような気になっても、実際に債務者が使えるお金は200万円ではなく180万円です。
そして、金利利率について考えてみます。通常通りの融資形式ならば、利息20万円÷元本200万円=10%となります。
一方で先引きのケースでは、利息20万円÷180万円=11%程度となります。このように先引きの考え方では、幾分か高金利でかつ損となります。
闇金は融資申し込みや審査の際に、返済周期や先引きの考え方に対し言葉巧みにセールトークをします。そしていかに融資希望者にとって、良心的な金融会社であるかと思い込ませます。
先引きの金利と実際の金利
先引きは損というだけでなく、先引き金利利率が大きければ大きいほど、実際の金利はさらに大きくなる傾向もあります。
例えば先引き金利が50%では、実際の金利は100%になる数値もあります。
闇金のジャンプの考え方
ジャンプ
ジャンプとは金融一般的な考え方として、利息支払い遅れではなく、支払いを待つという考え方です。
一方で債務者全員が、ジャンプを許可されるわけではありません。融資会社が、正当性がある支払い猶予措置か否かを分析します。
例えば、次の支払い時にはしっかりと支払うであろう顧客には適用される傾向にあります。
ですがジャンプは基本的によい方法ではなく、金融会社と顧客間での懸念材料となる認識は必要です。
闇金のジャンプ
闇金のジャンプでは、債務者に元本ではなく利息や利息の一部のみを、故意的に継続的に支払わせ続けます。
この為に闇金側は、本来好ましくはない方法のジャンプを、利息払いで苦しくなった顧客へ積極的に勧める傾向もあります。
闇金には利息をドンドン支払わせ、元本をもはるかに超えた金額を支払わせたい、元々の意図があります。
つまり闇金において、完済は基本的にありません。自分では完全に利息含め、元本を返済できたつもりであるとします。
一方で闇金側は「利息遅れた分の延滞料や迷惑料、利息猶予にかかる当方手数料」などの言いがかりをつけ、全く必要返済金は減っていないなどの回答をします。
返済期日までに返済できない場合の対策
期日までに返済できないケースや、闇金問題で困ったときには、次のような対策があります。
法律の専門家に相談
闇金の返済で困ったら、とにかくなるべく早く司法書士をはじめとした法律の専門家へ、相談が大切です。
早ければ相談に行ったその日に、執拗で高圧的な返済督促電話は止まる時もあります。
闇金からの借金に対しては、基本的に法外利息はもちろん元本も返済の必要はありません。
リーズナブルな費用
法律の専門家というと、相談料だけで数千円かかったり、数十万円単位の高額費用がかかったりするのではと懸念する人もいるでしょう。
ですが司法書士事務所では、相談料が何度も無料であったり、闇金1社にかかる費用も5万円程度であったりするところもあります。
そして、後払いや分割払いに対応しているケースもあります。
司法書士事務所相談者の声
闇金対策として、司法書士事務所には次のような相談者の声もあります。
40代男性会社員のケース、仕事場への嫌がらせ連絡がストップ
闇金とは知らずに申請し、キャンセルしようとしたものの、受理されませんでした。
そして仕事場に複数回迷惑電話があり、上司と相談の上、司法書士事務所へ相談しました。するとすぐに迷惑連絡が無くなり、平穏な仕事状況を取り戻せました。
20代男性会社員のケース、優しく丁寧な対応で解決
闇金を利用してしまったことを、とがめられるのではと懸念しながら、恐る恐る相談に行きました。
ですがいざ相談に行くと、とがめるようなことはなく、丁寧で最善な方法を取って頂けました。
そして正確に迅速に進めて頂けて、無事解決できました。感謝の気持ちでいっぱいです。
30代女性会社員のケース、もっと早く行っとけばよかった
シングルマザーとして経済的にゆとりのない生活で、闇金かどうかはわかりませんでしたが、高金利なところからお金を借りました。
執拗で高圧的な取り立てはないものの、経済的にはさらにきつくなっていきました。
子供のことも考え、勇気をもって相談しました。すると、予想以上にスムーズに解決できました。まだ早く行っておけばよかったとも、感じています。
このように実際の相談では優しく丁寧に、そして迅速に対応及び解決してもらえる可能性もあります。相談者に必要なことは、勇気と決断力です。
上記体験の声は、相談者の声の一部です。
消費生活センターも可能
法律の専門家というと何か恐そうと思い込み、なかなか自分から法律の専門家へ直接は行きにくい人もいるでしょう。
一方で専門家への相談をためらっている間にも、闇金からの取り立ては続き、エスカレートする可能性もあります。
このような時は、まず消費生活センターへの相談もおすすめといえます。
そして地方自治体の闇金相談窓口や、日本貸金業協会のサイトの貸金業相談センターへの電話相談も方法の1つです。
勝手に振り込まれてきた
1回問い合わせだけをして、口座を教えはしたものの、最終的には断ったにも関わらず、闇金側から一方的にお金を振り込んでくるケースもあります。
そして断ったにもかかわらず、キャンセル料を請求してくるケースまであります。
このようなケースでも、無視しておけばよいわけではありません。
闇金は少しでも可能性があれば、執拗に長期間追いかけてきます。
よって実際には借りていないケースでも、法律の専門家への相談は大切です。
裁判所から文書が届いた
闇金の返済請求を無視し続けていると、裁判所を通じて支払い請求文書を送りつけてくる闇金業者もいます。
裁判所に対しては、正義の味方と思い込んでイメージしている人もいるでしょう。
一方で裁判所は1つ1つの文書について「この文書は闇金からの不当請求文書では?」とチェックしているわけではありません。
そして闇金なんかまったく身に覚えがないと考え、無視しておいてもよいわけではありません。
指定日に裁判所へ出向かないと、原告である闇金業者の主張が正しいと認めたと、解釈されてしまう可能性もあります。
このようなケースも、とにかく司法書士事務所や消費生活センターなどへの相談が大切です。
踏み倒そうという考え方は禁物
闇金からお金を借りて、最初の利息支払いが追い付かなくなった時に、実は利息含め元本も支払いの必要はないと認識したとします。
一方で自分が電話をして「あのさー俺って、お宅んとこに返済の法的義務はないみたいですね」と伝え、1度も利息を返済せずに連絡にも応じないとします。
この方法では「最初から全く返済の意思がないのに借りた」と解釈され、詐欺罪を適用される可能性が否定できません。
まとめ
ここまで、闇金と返済周期について、考察してきました。
押さえておきたい点は、返済周期の考え方や先引きの考え方です。闇金のジャンプの考え方と、返済期日までに返済できない場合の対策もポイントといえます。
闇金に関するトラブルに巻き込まれた際は1人で悩まずに、闇金問題の解決実績を豊富に持つ法律の専門家に相談することをおすすめします。