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心当たりのない振込みは闇金の押し貸しの可能性も!

闇金の手口

銀行口座の残高が思っていたより多く、不審に思い確認してみた所、聞いたことのない会社や個人名で振込みがあった――そんな経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

よく思い返してみれば、振込み先が判明することがほとんどですが、本当に心当たりのない、謎の振込みの場合もあります。銀行や振込元による誤送金の場合もありますが、そのような心当たりのない謎の振込みは、闇金業者の「押し貸し」だったというケースもあるため注意が必要です

本記事では、心当たりのない振込み、謎の振込みが闇金業者の「押し貸し」である可能性を説明すると同時に、心当たりのない振込みがあった実例をご紹介します。また、心当たりのない振込みがあった時の対処方法と、闇金業者による「押し貸し」の被害に遭った場合の対処方法についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

心当たりのない振込みは闇金の「押し貸し」かも!

心当たりのない振込みがあった場合、多くは単純な思い違いや手違いによる誤送金ですが、まれに闇金業者による「押し貸し」だったというケースもあります。

「押し貸し」の手口

押し貸しとは、借入の契約を交わしていないにも関わらず、勝手に口座にお金を振り込んで来て返済を迫る闇金業者の手口です。

狙われやすい人の特徴

闇金業者の押し貸しに狙われやすいのは、主に以下のような人です。

以前闇金を利用していた人

闇金業者を過去に利用したことがある方は、口座や連絡先等の個人情報を知られているため、ターゲットにされやすいでしょう。以前関りのあった闇金業者だけでなく、別の闇金業者に情報を流されていることもあるため、忘れた頃に被害に遭うケースもあります。

闇金へ個人情報を教えたことがある人

闇金を利用しようとしたが、寸前に思い直して利用を辞めたという方も、押し貸しのターゲットにされやすいといえます。契約をキャンセルしたとしても、連絡先や口座番号などの個人情報が、闇金業者内に残ってしまうからです。

掲示板やサイト等に個人情報を記入したことがある人

過去に掲示板や出会い系サイト、懸賞サイトなどに個人情報を書き込んだことがある方は、そこから情報が流出する可能性があります。そういったサイトの中には個人情報を集めるために運営されているものも存在し、そこで得た情報を闇サイトなどで売っていることがあるからです。個人情報をインターネット上に書き込む際は、慎重に行うようにしましょう。

後から高額請求してくる

押し貸しの被害を放置していると、後から利息や延滞料の名目で振り込まれたお金の何倍もの金額を請求されることになります。もちろん、自分から申し込んで借りたわけでもない、しかも闇金業者への借金に返済の義務はありませんが、連日の取り立てに負け払ってしまう方は少なくありません。恫喝や脅迫で精神的に追い詰め て思考停止に追い込むことや、「自分も悪かったかもしれない」と被害者に思い込ませることは、闇金業者の大得意とする所です。2004年のヤミ金融対策法施行後、闇金業者は活動しにくくなったといわれていますが、むしろ手口の数は増え て巧妙化してきているようです。

心当たりのない振り込みがあった実例

心当たりのない振込みは、闇金業者の「押し貸し」かもしれないと前述しましたが、しかし、「心当たりのない振込みをされることなんて実際にあるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。大手Q&A掲示板には、実際に心当たりのない振込みがあったという方の体験談が複数掲載されています。今回はその中から数例をご紹介します。

知らない会社から振り込みがあった

2019年頃、知らない会社から振り込みがあったという投稿です。

10万円程振込みされていたが、心当たりがなく「気持ち悪い」という投稿者に対し、回答者からは、「押し貸しの可能性もあるので銀行に相談するように」というアドバイスが寄せられていました

10万円というのは押し貸しにしては、少し金額が大きいようにも思えますが、押し貸しかもしれませんし、誤送金かもしれません。いずれにしても回答者のアドバイス通り、銀行に相談した方が良いでしょう。

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14210653829?__ysp=5b%2BD5b2T44Gf44KK44Gu44Gq44GE5oyv44KK6L6844G%2F

心当たりのない入金は押貸し?

2017年頃、心当たりのない入金があったという方の投稿です。

投稿者の口座に、昨日9575円という中途半端な金額の入金があったそうです。振込主の名前にも心当たりがないため、押し貸しではないだろうか、と疑っているそうです。ただ、投稿者は携帯を持っておらず、メールも確認したが返済を要求するような連絡は来ていないそうです。

回答者からは、「法テラスに相談しては?」「銀行に相談して口座番号を変えてもらっては?」等のアドバイスが寄せられていました。

こちらも、闇金業者から連絡が来たわけではないため押し貸しかは不明ですが、闇金業者が押し貸しを行う際は、数千円~数万円を振り込んでくることが多いことからも、かなり疑わしいように思えます

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13172636228?__ysp=5oq844GX6LK444GX

兄が押し貸しの被害に遭った

2012年頃、兄が押し貸しの被害に遭ったという方の投稿です。

投稿者のお兄様の口座に、ある日覚えのないお金が振り込まれており、その翌日には、業者から電話があり、「金返せ」などと脅迫してきたそうです。口座と住所以外にも、家族の職場や連絡先など全て知られており、どこから情報が漏れたかは謎とのことです。明日、法律の専門家に相談をしに行く予定だそうですが、「山口組を呼ぶぞ!」等と脅されているため、本当に山口組が来たりしないか不安になり投稿したそうです。

回答者からは、以下のような内容の意見が寄せられていました。

  • 個人情報がそこまで知られているのは、過去に闇金業者を利用したことがあるのでは?
  • 出前や救急車を呼ばれるなどの嫌がらせはあるかもしれないが、実際に訪ねてくることはないだろう
  • 法律の専門家に相談するのなら、そのことを告げ、毅然とした態度を取ればよい

回答者の意見どおり、家族の連絡先まで具体的に知られているのなら、今回はともかく、投稿者のお兄様は過去に闇金を利用したことがあったのかもしれません。過去に闇金業者を利用したことがある場合、年数が経ち、すっかり手を切ったつもりでいても、押し貸しの被害に遭う可能性があります

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1181971441?__ysp=5oq86LK444GX

心当たりのない振込みがあった時の対処方法

心当たりのない謎の振込みは、闇金業者による押し貸しかもしれないと説明してきましたが、では、心当たりのない振込みがあった場合、どのように対処をすれば良いのでしょうか?
以下では、心当たりのない振込みがあった時の対処方法について説明します。

使わない

振込まれたお金は、決して使ってはいけません。闇金業者の押貸しではなく、誤送金だった場合でも、「不当利益(法律上の理由なく得た利益)」に該当しますので、受取人には返還義務があります(民法703条)。そのため、もし誤送金と知りながら使ってしまった場合、詐欺罪や窃盗罪で訴えられる可能性があります。
さらに、誤送金を知りながら放置していた場合も、民法704条に「悪意の受益者(この場合誤送金を知りながら放置していた人)は、その受けた利益に利息を付して返還しなければならない」とありますので、誤送金の金額に利息を請求される可能性すらあるのです。もちろん、誤送金は相手にも過失のあることですので、よほど悪質でない限り、利息を請求されるようなことにはまずなりません。しかし、このような事態を避けるためにも、心当たりのない振込み、謎の入金があった場合は、使うことはもちろん、放置しておくことも止めましょう

銀行に問い合わせる

心当たりのない謎の振込みがあった場合、まず口座のある銀行に問い合わせをしてください。銀行から、振込みをした相手に連絡を入れてもらうことができます。誤送金だった場合は、スムーズに組み戻し手続きが取られるでしょう。

しかし、銀行から連絡をしてもらっても組み戻しできない場合や、先方が組み戻しを拒否した場合は、闇金業者による押し貸しの可能性が高いです。

押し貸しだった時の対処方法

心当たりのない振込みが、本当に闇金業者による押し貸しだった場合、どのように対処をすれば良いのでしょうか?
以下では、闇金業者の押貸しに遭ってしまった場合の対処方法について説明します。

警察に相談する

闇金被害の相談を警察にすることは可能です。ただし、警察は原則民事不介入のため、闇金被害の相談に対して具体的な対処を行ってくれることは少ないです。ただし、押し貸しを発端に闇金業者が家まで押し掛けてくるような場合や、度を越えた脅迫行為があった場合は、警察に相談し て被害届を提出しましょう。

法律の専門家に相談する

押し貸しの被害に遭った場合、法律の専門家に相談することが、最も早く問題を解決する方法だといえます。闇金業者は、自らが違法行為をしていることを承知していますので、法律の専門家の介入を嫌います。法律の専門家の介入を知った時点で、手を引く業者がほとんどです。ただし、闇金業者への対応は法律の専門家にとってもリスクが高く、難しい分野です。そのため、闇金対応に不慣れな法律家に依頼してしまうと、かえってこじれてしまうケースもありますので、闇金被害を相談する場合は、闇金対応の実績の豊富な法律の専門家に依頼することが重要です。

我々ジェネシスは、闇金業者への対応経験豊富な司法書士と元警察官が力を合わせて闇金トラブルを解決する司法書士事務所です。相談は無料で、着手金については後払い・分割払いにも対応しています。24時間・年中無休で受付しておりますので、闇金の押し貸しにあっている方は、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。

口座を解約する

問題が解決した後でも、闇金業者に教えた口座を保持したままでは、いつまた押し貸しの被害に遭うかわかりません。闇金業者に教えた口座は、必ず解約するようにしましょう。

まとめ

今回は、心当たりのない振込み・謎の振込みが闇金業者の「押し貸し」である可能性を説明すると同時に、心当たりのない振込みがあった実例、心当たりのない振込みがあった時の対処方法と、闇金業者による「押し貸し」の被害に遭った場合の対処方法について説明しました。

心当たりのない振込みがあった場合、押し貸しでなかったとしても、そのまま放置することも、使ってしまうことも危険です。必ず銀行に問い合わせ、相談してください。押し貸しであることが判明した場合は、決して返済は行わず、早急に法律の専門家に相談することをおすすめします。