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闇金に完済した後で起こりえるトラブルと対処法を解説

相談・解決

「闇金からお金を借りても、後でしっかりと返済すれば問題ない」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、法外な金利で融資する闇金の場合、たとえ完済したとしてもトラブルが起こるケースは少なくありません。

本記事では、闇金にお金を返済した後に起こりえるトラブルの事例と完済後のトラブルへの対処方法を詳しく解説します。

闇金完済後に起こりえるトラブル

法律に反した貸付を行う闇金は、法外な金利を課し、悪質な手口で利用者から強引にお金を取り立てます。単に返済をさせるだけでなく、様々な口実を設け、利用者からお金を取ることで闇金は利益を得ています

もし借金をすべて返済したとしても、闇金業者はさらに利益を得るために様々なトラブルを引き起こす可能性があります。闇金に完済した後で起こりえる主なトラブルは、以下の4つです。

  • 借入が残っていると指摘される
  • 契約が勝手に更新される
  • 時間をおいて勧誘がくる
  • 無視していると取り立てがくることも

それぞれのトラブルにおける具体的な内容を解説します。

借入が残っていると指摘される

闇金は一般的に信用情報に事故情報が載っている、いわゆる金融ブラックなど、信用が低い人に対して融資を行うため、貸し倒れリスクに備えて金利を高く設定しています。
実際に闇金業者が取り決めている金利の例は以下の通りです。

  • 10日で5割の金利(トゴ):5万円借りると10日で25,000円の利息が発生
  • 10日で3割の金利(トサン):5万円借りると10日で15,000円の利息が発生
  • 10日で1割の金利(トイチ):5万円借りると10日で5,000円の利息が発生

これらの金利は年利に換算すると365%から1825%となり、出資法の上限金利である109.5%を大幅に超えています。また一般的な貸金業者とは異なり、1ヶ月単位の返済ではないため、お金を用意するのが難しいという問題もあります。

闇金を利用する方は手持ちの資金が少ないことが多く、数万円の利息を返済するハードルは高いです。期日までに返済金を用意できない場合、業者によっては利息だけの支払いを提示されることもあります。この利息だけを支払う行為をジャンプといいます。しかし、ジャンプを繰り返していると、元金は一向に減らず、返済はいつまでも続きます。闇金の返済周期とジャンプについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方は併せてご参照ください。

参考記事:闇金の返済周期の選択基準・先引きとジャンプや対策も解説

闇金が指定した期日までに完済できたしたとしても、更新料や手続きのミスなどを理由にさらなる支払いを要求されるケースもあります。闇金業者は長く利益を得るために、利用者の完済を認めず、延々と返済を催促してくることがあります。

契約が勝手に更新される

闇金は返済能力のある方からさらなる利益を得るために、完済した方に対し押し貸しすることもあります。完済した利用者の銀行口座にお金を勝手に振り込み、業者が借入契約を勝手に更新するのです。

本来ならば業者が勝手に振り込んだお金を、利息をつけて返済する必要はありません。ですが業者側に個人情報を掌握されている以上、返済しなければ電話で催促されることになります。

悪質な業者は、利用者の職場や実家の電話番号等の個人情報を取得していることもあり、利用者がお金を返済しないと周りの人に対して攻撃を仕掛けます。実際に闇金を利用していることが知られて、人間関係が悪化するケースは少なくありません。

借りたお金を完済することで闇金との関係が切れたと思っていても、押し貸しされてしまえば闇金の取立ては続きます。

時間をおいて勧誘がくる

闇金を一度利用すると自宅や携帯の電話番号を知られているため、完済後に勧誘がくるパターンもあります。「またお金を借りてくださいよ」などと連絡して利用者に借金を促すのです。

中には「前回よりも金利を下げて融資額を増やしますよ」などと勧誘する業者もいます。返済の実績があれば借入条件が良くなる場合がありますが、それでも法外な利息を要求されることには変わりません。

闇金は複数の電話番号を保有しているため、特定の番号を着信拒否しても勧誘を避けることはできません。完済後すぐに連絡がなくても、半年から1年経った後で勧誘がくることもあるため注意しましょう。

無視していると取り立てがくることも

闇金からの押し貸しや勧誘は、無視することで一時的に対処することは可能です。しかし業者に自宅や職場の住所を知られていれば、直接お金を取り立ててくる場合もあります。

「手続きの間違いにより借入残高が残っている」「手数料を支払え」といった理由をつけるのが完済後に取り立てられる主な口実です。業者が自ら利用者との関係を断ってくれることは少ないです。

闇金と完済後にトラブルになった実例

ネット上には実際に闇金を利用して、完済した後にトラブルになった経験をした人の体験談が複数掲載されています。代表的な被害例は以下の3つです。

  1. 完済したのに請求がきた
  2. 完済したらお金が振り込まれた
  3. 返済したのに完済が認められなかった

どのような被害を受けることがあるのか、それぞれの体験談を詳しく説明します。

完済したのに請求がきた

東京都付近に在住していて、闇金に完済した20代女性の体験談です。女性はお金を返済し終えた後に業者から電話がきて、新しい理由によりお金を請求されました。

請求に呆れた女性は携帯で闇金を無料相談できる場所に連絡しましたが、相談所からは相談料支払いを脅されました。仕方なく女性は相談所との電話を切り、完済した闇金に電話をして確認します。

電話したところ相談所が闇金に連絡した形跡はなく、女性は問題に対処するために弁護士に相談、弁護士からは「電話のやり取りに請求や脅しがないため、このまま無視すること」を指示されました。

利息と元金をすべて返済したとしても、何かしらの理由で請求される場合はあります。闇金に関わると、面倒なトラブルや被害にあう可能性は大きくなります。

完済後、お金が振り込まれた

2012年に闇金を完済した利用者の体験談です。この人はお金を借りたところ闇金に引っかかってしまい、完済した後に業者から勝手に銀行口座へお金が入金されました。

業者からの押し貸しに遭った利用者は弁護士と警察、どちらに相談すべきかYahoo!知恵袋で質問しました。「法律の専門家に相談するように」という回答がベストアンサーに選ばれていることから、利用者は法律の専門家に相談したことが推測できます。

勝手にお金が振り込まれただけでは事件性が乏しく、警察が取り合ってくれない可能性は高いです。闇金に引っかかったら法律の専門家に相談したほうが良いことが、この体験談から分かります。

返済したのに完済が認められなかった

2002年に闇金から高額な借入をして被害を受けた利用者の体験談です。利用者は「といちや」という闇金から約90万円の資金を借りて、なんとか180万円程度の金額を支払って完済しました。

しかし、業者は完済した利用者対し、「完済して良いと誰が言った?」と怒鳴ったそうです。利用者がこれ以上返済する義務がないことを指摘すると、業者はさらに怒鳴り返済を促しました。

怒鳴られた利用者は、「分かりましたよ」といってその場は済ませましたが、返済するべきか悩み、質問サイトへ投稿。他のユーザーからアドバイスをもらうことで、闇金問題を解決したようです。

一部の闇金は指定した方法以外で返済すると、完済を認めない場合があります。お金を単純に返済しただけでは、トラブルが起こる可能性があるため注意が必要です。

なぜ闇金問題は完済した後も続くのか?

「お金さえ返済すれば問題は起きないはず」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし闇金の場合、以下の3つの要素から、完済した後にもトラブルが起きる可能性があります。

  1. 顧客の情報はすべて管理されている
  2. 業者が提携してデータを共有している
  3. 実態が掴みにくく対処が難しい

それぞれの要素を詳しく解説します。

顧客の情報はすべて管理されている

最近はパソコンやスマホで顧客情報を簡単に記録できるため、利用者の個人情報は業者によってすべて管理されています。借りている金額や返済状況なども細かく把握されています。

また、信用情報や資金の用途まで記録されていますので、必要になる金額や流されやすさも情報から判断できます。信用情報に問題があり、お資金を必要としやすい方はターゲットになりやすいといえます。

業者が提携してデータを共有している

闇金は複数の業者が提携しているケースが多く、利用者の個人情報のデータは共有されます。データが共有されることでターゲットに複数の業者が勧誘を行い、効率的に利用者の負債を増やすのです。

実態が掴みにくく対処が難しい

闇金からの借金が増えた利用者は、自分で問題を対処するのが難しくなります。利息の支払いで家計が厳しくなり返済ができなくなることや、嫌がらせなどの被害を受けるケースもあります。

たとえ警察に相談したとしても、最近の闇金は実態が掴みにくく、警察は具体的な証拠がなければ取り合ってくれません。携帯番号と返済口座しか分からない闇金の被害への対処は難しいのです。

完済後のトラブル防止法

「お金を返済した後に被害を受けるのは避けたい」と思う方も多いでしょう。完済後のトラブルを防ぐ手段として、2つの方法が挙げられます。

  1. 電話番号を変更する
  2. 銀行口座を解約する
  3. 二度と利用しない

なぜこれらの方法により闇金を対策できるのか、詳しく解説します。

電話番号を変更する

携帯電話の番号を業者に知られている方は、契約しなおして番号を変更することをおすすめします。番号が変われば業者があなたに電話するのが不可能になり、勧誘や催促の連絡がなくなります。

銀行口座を解約する

お金を借りた際に利用した銀行口座は、早めに解約するようにしましょう。口座を解約しておくことで押し貸しの被害を防ぎ、借入契約が自動で更新されることを避けられます。

二度と利用しない

闇金の被害を防ぐ一番の方法は、闇金を利用しないことです。完済できた方には、電話番号を変えても様々な手段で勧誘が来る可能性があります。

「一度完済できたのだから、また借りても大丈夫だろう」などとは考えずに、二度と闇金を利用しないことが重要です。

完済後のトラブルへの対処法

完済後に闇金とトラブルになってしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。完済後のトラブルへは以下の手段で対応することをおすすめします。

  1. お金は払わない
  2. 無視する
  3. 法律の専門家に相談する

以下では、完済後のトラブルの対処法とその理由について説明します。

お金は払わない

闇金業者からお金を請求された場合、「それで問題が解決するなら払ってしまおう」と考える方もいるでしょう。しかし、闇金トラブルの対処に「お金を払う」というのは最悪の手段です。
お金を支払ってしまうと闇金業者は、あなたのことを「脅せばお金を支払う」「いいカモだ」と思ってしまうからです。そうなれば、トラブルを解消するどころか、さらにお金を請求され続けることになりかねません。そのような事態を避けるためにも、絶対に闇金業者にお金を払ってはいけません。

無視する

闇金業者から完済後に勧誘や請求が来ても、無視していればそれ以上何も起こらない場合もあります
闇金業者も暇ではありません。お金を払わない相手、しかも、返済が滞っているわけではなく、完済した相手への請求をいつまでも続けるのは無駄だと諦める可能性が高いです。

法律の専門家に相談する

無視していても連絡が止まない場合や、押し貸し等の被害に遭ってしまった場合は、法律の専門家に相談することをおすすめします。専門家に闇金と交渉してもらうことで、こちらへの連絡や取り立てを止めさせることができます。

闇金問題を法律家に相談する際の流れや必要書類については、以下の記事で説明していますので、詳しく知りたい方は、併せてご参照ください。

参考記事:闇金問題を相談する時に必要となる書類や準備するものは?

まとめ

今回は、闇金完済後に起こりえるトラブル、闇金と完済後にトラブルになった実例、完済後のトラブル防止法、完済後のトラブルへの対処法などについて説明しました。

闇金は利用者からお金を取り続けるために、完済した後にトラブルを引き起こすケースが少なくありません。契約を勝手に更新して押し貸しすることや理由をつけて借入の返済を催促することもあります。闇金を利用した方は、完済後もリスクがあることを理解しておきましょう。

完済後のトラブルを防ぐには、電話番号や口座を解約することが有効です。しかし、それでも被害が防げなかった場合や、すでにトラブルが起きてしまった場合は、法律の専門家に相談することをおすすめします。

我々ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで、利用者に代わって闇金業者と交渉を行う司法書士事務所です。相談料は無料、着手金は分割払い・後払いに対応しています。24時間365日相談を受け付けておりますので、闇金業者とのトラブルでお困りの方は、一人で悩まずにぜひジェネシスへご相談ください。