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恐るべき闇金の手口について詐欺の内容や悪質行為について詳しく解説

闇金の手口

「生活費やギャンブルのために、お金を闇金から借りたい」と思う人はいるかもしれません。もし安易な考えで闇金を利用すると、高額な利息や嫌がらせなどのトラブルにあう可能性が高いです。

最近ではソフト闇金やひととき融資といった手法もあり、闇金に関わると恐ろしい被害を被ることもあります。どのような手法があるのか、闇金による詐欺の手口や悪質行為について詳しく解説します。

闇金業者による手口とは

従来の闇金は店舗を実際に用意して、合法の貸金業者に偽装して営業するところが多く存在しました。貸金業として登録されていますが、実際は出資法を守らずにお金を貸し付けていたのです。

その後に闇金を借りてトラブルが急増したことから、闇金が貸金業に登録されるのは難しくなりました。また高金利貸付の罰則が強化されたため、今では店舗を構えて営業する闇金は少ないです。

刑罰を受けて営業できなくなることを避けるために、闇金は実態を隠してお金を貸し付けるパターンが増えています。闇金業者による手口の例は以下の7つです。

  1. 090金融
  2. システム金融
  3. 偽装質屋
  4. 押し貸し
  5. 換金業
  6. ソフト闇金
  7. ひととき融資

どのような手法により営業しているのか、それぞれの手口を詳しく解説します。

090金融

闇金業者の名前と電話番号だけを利用して、お金を貸し付けるのが090金融です。本来は貸金業のために固定電話が必要ですが、090金融は実態を隠すために固定電話を扱いません。

チラシやDMなどで消費者に勧誘して、連絡があれば利用者に対して振込によりお金を貸します。利用者を増やすために「多重債務者も可能」「10万円まで融資OK」といった宣伝をするケースもあるらしいです。

勧誘によって利用者が融資を申し込むと、理由をつけて数万円のお金を高金利で貸し付けるのが特徴です。090金融は住所が分からないことが多く、警察に相談しても対処するのは難しい実情があります。

また実態を隠した090金融の一部では、連絡を取っただけで貸付契約を成立させる業者も存在します。まだお金を借りていないのに、利用手数料などの費用を請求される場合があります。

システム金融

システム金融は小規模の企業に対して、手形や小切手を担保にして融資する闇金です。090金融は消費者に向けてお金を融資するのに対して、システム金融は事業者に融資するのが違いです。

お金は企業の銀行口座に振り込まれて、手形や小切手を送付することで返済するものです。例えばシステム金融から100万円を借りた場合、1週間ごとに50万円の小切手を送付させて3週間目の送付で完済とします。

金利は年率800%から2000%と決まっているところが多く、返済するのは簡単ではありません。また返済期日に近づくと他のシステム金融が勧誘して、事業者の債務を増大させることもあります。

直接電話やFAXにより連絡して、事業者に融資を勧めるのがシステム金融の勧誘方法。郵便局留めで手形や小切手を送って返済するパターンが多く、090金融と同じくシステム金融の実態は分かりにくいです。

偽装質屋

高価なブランド品やアクセサリーなどを担保にして、お金を借りられるのが質屋です。本来は担保を流すことで債務はなくなりますが、お金を返済させる偽装質屋が一部には存在します。

偽装質屋は主に高齢者をターゲットにして、融資に見合わない担保を預かりお金を貸すものです。またお金を貸すときに年金手帳と通帳、印鑑も預かり、長期間にわたって利息を引き落とすのが偽装質屋の手口です。

基本的に質屋で返済が難しければ、担保を手放すことで利息や元金を支払う必要はなくなります。ですが偽装質屋は担保を手放しても、借金を完済するまで口座から利息を引き落とすのです。

一部の医療機関を除き年金を担保とした貸付は違法であり、実際に逮捕された業者もいます。質屋を利用する場合は都道府県公安委員会のプレートを確認して、正規の業者であることを確認しましょう。

押し貸し

闇金が融資した人の銀行口座にお金を振込、高金利で返済を要求するのが押し貸しです。過去に090金融などの闇金を利用した人が押し貸しのターゲットになる傾向があります。

なぜなら闇金は押し貸しする相手の個人情報を把握していて、滞納すれば取り立てることが可能だからです。利用者が返済を渋れば職場や子どもの学校に連絡する場合もあります。

融資を申し込んでいなくても闇金が押し貸しすれば、返済するまで悪質な取り立てが続くもの。押し貸しの被害を防ぐためには、闇金に把握されている銀行口座を解約することが必要です。

換金業

クレジットカードが普及した今では、ショッピング枠を現金化するために換金できるサービスがあります。利用者が商品を購入して、業者に中古品を買い取らせるのが換金の仕組みです。

もし換金業に対応する業者が商品を買い取っていれば、中古品買取となり法律に違反しません。ですが一部の換金業者には中古品を買い取らず、直接お金を渡すところも存在します。

実際にメルカリなどのフリマアプリで現金同等物が出品されて、クレジットカード現金化が問題視されました。商品売買を偽装している場合、闇金として業者が逮捕される可能性は高いです。

法律に反して換金している業者の場合、裏で他の闇金と利用者の個人情報を共有している傾向があります。トラブルを避けるために違法な換金業に現金化を依頼するのは避けましょう。

ソフト闇金

マンガやニュースなどで闇金に対して怖いイメージを持っている人は多くいるはずです。今ではお金を借りてもらうために、優しい対応をして違法な金利で貸し付けるソフト闇金が存在します。

一般的な闇金に比べて取り立てが優しく、返済に対して少し猶予をくれるのがソフト闇金の特徴。警察からの摘発を防ぐために、ソフト闇金は利用者に対して配慮をしています。

しかし金利が出資法よりも大幅に超えていて、闇金と根本的な性質は変わりません。滞納が続けば取り立てが厳しくなり、家族や職場に対して返済を催促する業者も存在します。

たとえ良心的な対応をする業者であっても、ソフト闇金からお金を借りるのはやめましょう。

ひととき融資

最近ではインターネットで知り合った男性からお金を借りて、返済時に性行為を要求するパターンもあること。「相手と性のひとときを過ごす」ことから、ひととき融資と呼ばれています。

実際に、インターネットで個人間融資を募集する掲示板で融資を希望する女性を探し、ホテルで融資をした逮捕者がいます。男性は融資や返済時に性的関係を求めて、女性が拒否すれば利息を上乗せするのが手法です。

個人間で融資を受けると民事での争いとなり、民事不介入により警察が摘発するのは難しいです。ネット掲示板で個人融資を受けるのはリスクが大きいため、他人からお金を借りるのは避けるべきです。

返済しないと悪質な取り立てがくる

闇金はさまざまな手口によりあなたへお金を貸し付けて、期日になれば返済を求めます。たとえ法律上で返済する義務がなくても、返済しなければ闇金から取り立てられるのです。

どのような方法により返済を催促するのか、闇金の悪質な取り立てを簡単に解説します。

催促の電話を何度もかける

お金を返済せずに放置していると、闇金から自宅や携帯に電話が何度もかかります。電話を何度もかけることで利用者を精神的に追い詰めて、闇金から監視されているような感覚を味わわせるのです。

違法な取り立てを行う

本人に取り立ての電話をしても効果がなければ、次に闇金は職場や実家の電話に連絡して返済を催促します。自宅以外に電話して取り立てるのは違法ですが、そもそも闇金は法律を守りません。

また早朝や深夜に自宅へ訪問して、借金を取り立てる闇金も一部には存在します。違法な取り立てにより利用者からお金を返済させようとするのが闇金の目的です。

自宅に嫌がらせをすることも

もし電話や訪問により取り立てても効果がなければ、闇金が自宅に「金返せ」などの貼り紙をはる場合があります。周りに借金がバレることで利用者が暮らしにくくなるでしょう。

また利用者の自宅にデリバリーや救急車を呼び、周りの人たちに対して迷惑をかける闇金もいます。闇金に関わることで悪質な嫌がらせをされて、人間関係が悪化してしまう場合があります。

闇金と関わらないようにするには

闇金から何かしらの被害を被らないためには、そもそも闇金に関わらないことが重要です。たとえお金が必要であっても、違法な組織から借金をすることは避けるべきことです。

あなたが闇金と関わらないようにするコツは以下の3つです。

  1. ブラックでも融資可能な業者を避ける
  2. 所在地と電話番号をチェックする
  3. 多重債務者や債務整理者は要注意

どうすれば闇金と関わらずに済むのか、それぞれのポイントを知っておきましょう。

ブラックでも融資可能な業者を避ける

闇金は正規の貸金業者からお金を借りれないブラックリストをターゲットにしています。銀行やサラ金を利用できる人であれば、わざわざ高金利の闇金を利用する必要はないからです。

もしチラシやDMに「ブラックでも即日融資」「誰でも借りれる」といった宣伝文句があれば、その勧誘をする貸金業者は闇金である可能性が高いため注意しましょう。

所在地と電話番号をチェックする

法律を守って貸金業をするには会社の所在地と固定電話を明らかにすることが必要です。実態が分からなければ業者が違法な行為をしていても、警察が摘発するのが難しくなります。

チラシやホームページに所在地や固定電話の番号がなければ、その業者は闇金であると推測できます。融資を申し込む前に業者の所在地と電話番号をチェックしましょう。

多重債務者や債務整理者は要注意

多重債務者や債務整理者の情報は国によって公表されていて、闇金はその人たちの名前や住所を把握できます。闇金のターゲットにチラシやDMを送って勧誘するのは容易です。

過去に債務を整理した人や自己破産した人は、闇金から狙われやすくなるため注意しましょう。もし間違って闇金からお金を借りたときは、専門の法律家に相談することがオススメです。

まとめ

闇金の手口には押し貸しや偽装質屋、換金とさまざまな手法があります。もし関わるとトラブルに遭う可能性が高いため、闇金からお金を借りないよう注意しましょう。