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住所不定で闇金を頼る危険性と生活を立て直す方法

相談・解決

住所不定の場合、正規の貸金業者から融資を受けることはできません。
しかし、住所不定だからこそ、就労の難しさから生活資金に困ることや、住居の確保のために資金を調達したいと考える方も多いのではないでしょうか。正規の貸金業者から融資を断られ、闇金業者を頼ってしまった方や、頼ろうかと検討している方もいらっしゃるかもしれませんが、住所不定で闇金を利用するのは大変リスクの高い行為です

本記事では、住所不定で闇金業者を頼った場合、どのようなリスクがあるかを説明すると同時に、闇金トラブルの解決方法について説明します。住所不定者が生活を立て直す方法についても詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

住所不定とはどのような状態か

住所不定という言葉は、報道で時折耳にしますが、具体的にどのような状態を指すのでしょうか?

ホームレス=住所不定ではない

「住所不定」という言葉は、よく使われる割に、明確な定義がある言葉ではありません。
一般的には、住んでいる場所が一定でない、もしくは特定の居住地を持たない状態を指します。
報道などで容疑者に対してこの表現が使われる場合は、住民票の有無によると推測されます。実際にどこかに住んでいたとしても、住民票がなく、住所の登録がされていない場合は、住所不定となります

住所不定というとホームレスを思い浮かべる方が多いと思いますが、立派な住居に住んでいたとしても、住民登録がなければ住所不定となるわけです。逆に家出をしてネットカフェで生活する等ホームレスのような生活をしていたとしても、住民票がそのままになっていれば住所不定とはいえないかもしれません。

住所不定になるケース

住所不定となる主なケースとして、以下のような例が挙げられます。

  • 転居の際、転出届を出したが、転入届を出していない
  • 家出などで家を出た後、家族が役所に住民票の削除を申し出た
  • 住民票の住所に居住していないことを確認し、役所が住民票を削除した

住所不定者に融資をする貸金業者はない

貸金業者に融資を申し込むと、信用度と返済能力を審査されることになります。
住所不定者の場合、返済能力に例え問題がなかったとしても、信用度の点で、著しくマイナスと判定されてしまうことになります

何故かといえば、通常の社会人なら行っていて当たり前の住民登録をしていないということは、まっとうな社会人とはいえず、しかも住民登録をしていないということは、国民の義務である納税すら怠っている、ということになるからです。そのような人物に、融資はできないと判定されてしまうわけです。

このようなことから、住所不定の状態で貸金業者から融資を受けることはまず不可能でしょう。

住所不定で闇金を利用するリスク

前述した通り、住所不定者は正規の貸金業者から借入をすることは難しいです。そのため、住所不定の状態で、資金が必要になった時、闇金を頼ろうと考える方は少なくありません。闇金を利用するのにはリスクが付き物ですが、住所不定の状態で闇金を利用すると、どのようなリスクが考えられるでしょうか?
以下では、住所不定で闇金を利用した場合に起こる得るリスクについて説明します。

断られるリスク

住所不定の場合、闇金業者にも融資を断られることがあります
闇金とはいえ、誰にでもお金を貸してくれるわけではありません。返済能力がない人間に融資をしたくないのは、正規の貸金業者と同じです。無職や無収入、住所がないような場合は断られる可能性が高いです。

しかし、中には返済能力や信用度の審査をほとんどしない闇金も存在します。
その場合は、借り手の家族や親戚、知人などの周囲の人間関係とその連絡先を徹底的に聞き出してくるそうです。
闇金を利用する方の多くが、正規の貸金業者に断られるような理由があるということを闇金業者は重々承知しています。返済が滞る可能性を見越して、借り手以外に取り立てに行ける相手の連絡先を、できるだけ複数押さえておくわけです。

返済できないリスク

住所不定で闇金から借入ができたとしても、返済することは難しいでしょう。
闇金の金利は、10日で1割~5割と、法外に高く設定されています。また、カードの支払いや貸金業者等への返済は月1回で行われるのが通常ですが、闇金業者の返済周期は7日ないし10日ごとと、短く設定されていることがほとんどです。そのため、給料日が月1回という方では、次の給料日が来る前に返済日が来ることになり、次第に返済を負担に感じるようになっていくでしょう。

また、住所不定では正社員など定収入を得られる職に就労することは難しく、仕事は日雇いやアルバイトなど、不定期な方が多いのではないでしょうか。そうした場合、体調不良や仕事先の事情などで働けない日が続いた場合や、思わぬ出費があった場合、収入が途絶え期日にお金が用意できなくなるリスクが高いです。

取り立てにあうリスク

返済が滞れば、取り立てがやってきます。一日中電話が鳴りやまず、出れば「金を返せ!」と恫喝され、恐ろしくなって無視をすれば、職場に連絡が来るようになるでしょう。

家族に迷惑をかけるリスク

それでも返済ができない場合、闇金業者は家族や親戚の元に取り立てに行きます。

住所不定の方の場合、家族と疎遠になっているというケースもあるかと思いますが、そのような事情に闇金業者は頓着しません。何年も連絡を取っていないような、実家や兄弟姉妹、親戚の元へ取り立ての連絡が行くことになります。実際に、本人の消息は知れないのに、実家に闇金の取り立てが来て困っているという事例もあります

闇金の取り立ては執拗かつ過酷なため、家族は大変な迷惑を被ることになるでしょう。

闇金業者とのトラブルを解決する方法

住所不定で闇金を利用してしまいトラブルになってしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
以下では、闇金業者とのトラブルを解決する方法について説明します。

法律の専門家に相談する

最も確実なトラブル解決方法は、法律の専門家に相談することです

闇金業者は違法な存在ですので、法律の専門家の介入を嫌います。闇金業者の中には、「弁護士や司法書士に相談しても無駄だからな!」などという業者もいますが、このセリフには実は相談されたくないという本音が隠されているのです。実際に、法律の専門家からの受任通知を受け取った時点で、手を引く闇金も少なくありません。

ただし、闇金対応は専門性の高い分野といわれており、債務整理などを掲げている大手の事務所でも、断られてしまうケースも珍しくありません。もし引き受けてくれたとしても、慣れない法律の専門家では、闇金業者からなめられていいようにされてしまう可能性もあります。そのため、闇金被害を相談する際は、闇金対応の知識と経験が豊富なプロに依頼する必要があります

我々ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで闇金トラブル対応に当たる法律事務所です。相談実績・解決事例を豊富に持ち、あなたの闇金トラブルを全力で解決に導きます。相談料無料、着手金については後払い・分割払いにも対応していますので、闇金トラブルでお困りの方は、一人で悩まずにぜひお気軽にご相談ください。

警察に相談する

闇金は違法業者ですので、トラブルを警察に相談することも可能です。法律家に相談する場合と比べ、警察の場合は無料で相談できるのがメリットでしょう。

しかし、闇金トラブルについては、基本的に民事扱いとなるため、警察に相談してすぐに解決となることは期待できません。早期に解決したい場合は、やはり法律の専門家の方が良いかもしれません。
ただ、最近ではあまりないことではありますが、もし闇金業者から暴力を振るわれる等、実際に身の危険を感じるような場合は、警察に相談し、被害届を提出することをおすすめします。

親などの身内と連携する

闇金トラブルになった場合、連絡先を教えてしまっている家族の元に連絡が行くのは時間の問題です。疎遠になってしまっている場合でも、家族に連絡をして、事情を知らせておいた方が良いでしょう
もしすでに家族の元にも取り立てが来ている場合は、一緒に法律家や警察に相談に行くなど、連携して対応に当たる必要があります。

住所不定者が生活を立て直す方法

住所不定という現状を見直し、生活を根本から立て直したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
以下では、住所不定者が生活を立て直し、資金を得る方法について説明します。

生活困窮者自立支援制度を利用する

生活困窮者自立支援制度は、「働きたいけれど働けない」「住む場所がない」等、様々な事情で生活に困窮している方が周囲から孤立することなく、安定した生活を送ることができるように支援する国の制度です。
住居がない場合は、一時生活支援事業として、一定期間宿泊場所や衣食の提供を受けることが可能です。また退所後の就労支援などの自立支援も行っています。

相談窓口など詳しい情報を知りたいという方は、 厚生労働省の公式サイトをご参照ください。

参考サイト:生活困窮者自立支援制度(厚生労働省公式サイト)

生活保護を申請する

病気などの事情により、働きたくても働けず、住所不定になってしまったという方は、生活保護を申請することをおすすめします。

住所不定で生活保護を申請したいという場合、現在生活をしている自治体の役所の生活福祉課の窓口で、「生活に困窮しており、生活保護を受給したい」という事情を説明し、相談すると良いでしょう。
生活保護制度について詳しく知りたい方は、以下のサイトをご参照ください。

参考サイト:生活保護(厚生労働省公式サイト)

生活の立て直しには住居の確保が不可欠

上記のような手段に頼らずとも、実家や親族を頼ることができるという場合はそのようにすることをおすすめします。

いずれにせよ、健全な社会生活を営む上で住居の確保は不可欠でしょう。単に住む場所というだけでなく、その住所に住民票があり、社会的に自分がここに住んでいることを証明できるということが重要です。

まとめ

今回は、住居不定で闇金を利用するリスクと、闇金トラブルの解決方法、住所不定者が生活を立て直す方法について説明しました。

住所不定でも生活ができれば問題ない、と考える方もいるかもしれませんが、住所がないと、実際に社会生活において様々な弊害が生じます。パスポートや免許も取得できませんし、国民健康保険や国民年金の支払いや受け取りもできないでしょう。なにより、お金に困ったとしても、正規の貸金業者からは借入ができません。現在住所不定の状態にあるという方は、できる限り早期にそのような不安定な生活から抜け出し、生活を立て直すことをおすすめします。