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短期闇金業者の悪質な手口・種類やトラブル対処法も解説

闇金の手口

「短期間だけ融資してくれる闇金業者が気になる」
「闇金の手口やトラブルの対処法を知りたい」

多くの闇金は法の上限を超えた金利でお金を貸付け、短い期間での返済を利用者に要求します。短期業者である闇金を利用してしまうと、お金を搾取されたり嫌がらせされたりするリスクがあるもの。

本記事では闇金を検討している人に向けて、短期業者の悪質手口やトラブルの対処法についてお伝えします。

短期闇金業者の手口

カードローンや分割払いなど、借金を返済するときは長期的に少しずつ支払うのが一般的です。

正規の貸金業者は法律の上限金利に従って、毎月の返済額や借金の利息額を決定しています。

例えば、金利が年18%のカードローンで10万円を借りた場合、12回払いの返済であれば毎月の返済額は9,167円です。支払い回数を増やすことで返済額は減り、自分の負担は少なくなるもの。

一方、闇金である短期業者からお金を借りてしまった場合、1週間から2週間程度で借金の全額返済を求められます。闇金業者は違法な高額利息を請求することが多く、返済できなければトラブルになるのです。

どのようにして闇金は人々からお金を搾取するのか、悪質な手口を詳しく見てみましょう。

DMやSNSで融資を勧誘

闇金業者は違法な利息で儲けるために、お金で悩んでいる人に融資を勧誘します。

信用が低いほど闇金にとって都合がよく、消費者金融すら利用できない人がターゲットになる傾向です。

例えば、官報で自己破産した人の名前や住所を調査して、融資を宣伝するDMを送付。「他で断られた人でも融資します!」といった誘い文句で相手に申し込ませるのが短期業者の手口です。

また、SNSで「生活費が足りない」などお金の悩みを発言している人に業者が勧誘する場合もあります。見知らぬ業者から「DMください」などの返信があったときは闇金である可能性を疑いましょう。

参考:https://kanpou.npb.go.jp/

違法金利でお金を貸し付ける

DMやSNSなどで闇金を知り、実際に融資を申し込んでしまう人は一定数います。

闇金業者は融資の申込みがきた場合、まずは申込者の状況を知るために個人情報を聞き取るもの。

住所やスマホの電話番号だけでなく、実家や勤務先の連絡先まで業者は収集。申込者の個人情報を幅広く収集しておくことで、申込者が返済できない時に業者が取り立てやすくなります。

そして個人情報の収集が完了したら、申込者に違法な金利でお金を貸し付けます。闇金の利息相場は10日3割から5割であり、年1000%の金利を超える場合がよくあること。

短い期間で返済を強要

闇金業者が設定する利息は非常に高く、期間が長引くと利用者が返済できなくなる可能性が高まります。

より短い期間で利益を得るためにも、業者は利用者に短期間での返済を強要。

例えば、借金全額を返済するのが難しい場合、利用者に利息だけ返済させるケースがあります。10日間程度の期間で何度も利息だけ支払い、元金以上の資金を返済した被害者は少なくありません。

もし利用者が利息すら返済できなければ、業者は電話や嫌がらせにより借金を取り立てます。正規の金融機関とは異なり、毎月の返済は認められないため注意しましょう。

闇金業者の種類

「短期業者以外にも闇金があるのか気になる」と思った人はいるかもしれません。

ヤミ金融対策法により取り締まりが厳しくなった今では、多くの悪徳業者が形を変えて営業しています。

トラブルを避けたい人が知っておくべき闇金業者は以下の5種類です。

  1. 090金融
  2. LINE闇金
  3. ソフト闇金
  4. 脱法質屋
  5. 信用屋

それぞれの業者について詳しく解説します。

090金融

チラシやDMに業者の名前と連絡先だけを掲載して、電話による連絡で融資する業者が090金融です。

「090」から始まる電話番号がよく記載されていたため「090金融」と呼ばれています。

基本的な手口は上記で紹介した短期業者と同じであり、数万円程度の資金を違法金利で貸し付けるのが特徴。返済できない利用者に対しては、本人や勤務先などに電話で取り立てるのが大半です。

090金融は他人の携帯電話や銀行口座で取引することが多く、実態を捉えるのは容易ではありません。被害を防ぐために「090」から始まる電話番号しか掲載していない業者を避けましょう。

LINE闇金

スマホやSNSが広く普及している今ではLINEで融資するLINE闇金も存在します。

SNSや掲示板で融資を受けたい人に連絡して、他人から会話内容が見られないLINEで連絡するのが特徴。

LINE闇金では利用者の借り逃げを防ぐため、業者が前もって個人情報や友達のアカウントを把握。また、「お金を借りたいなら裸の写真を送信しろ」と業者が申込者に指示する場合もあります。

そして申込者から個人情報を十分に集めたら、数万円の資金を融資して違法な利息を要求。期日までに返済しなかったときは利用者の友人に取り立てたり、利用者本人に嫌がらせしたりします。

たとえLINE闇金のアカウントをブロックしても、周囲への嫌がらせを止めることは不可能です。気軽な気持ちでLINE闇金に手を出してしまうと人間関係が悪化しやすくなるため注意しましょう。

ソフト闇金

ホームページやチラシで融資を宣伝して、物腰の柔らかい態度で利用者とやり取りするのがソフト闇金です。

名前から優しいイメージを持つ人がいますが、実態は闇金とあまり変わりません。

ソフト闇金であっても違法な金利は同じですし、返済しなければ業者から厳しく取り立てられます。過去には勤務先に何度も取り立ての電話がきてしまい、働きづらくなった人もいること。

悪徳業者とのトラブルを避けたい人は優しいイメージのあるソフト闇金にも注意しましょう。

脱法質屋

一部の闇金業者は質屋に認められた高い金利で融資するため、脱法質屋を運営しています。

質屋に偽装した業者はまず、お金を借りたい利用者からあまり価値のない質草を要求。

そして借金を取り返すために、利用者から通帳や印鑑などの書類を徴収します。利用者の銀行口座から資金を引き出せるよう、利用者に特定の書類へのサインや捺印を求める場合もあること。

脱法質屋を利用するのは高齢者が多く、悪徳業者は年金目当てで高額な利息を返済させます。もし質屋からお金を借りたいときは業者の信頼性を全国質屋組合連合会などで確認しておきましょう。

参考:http://www.zenshichi.gr.jp/

信用屋

お金を借りるには信用が必要である事実を活用して、利用者からお金を搾取するのが信用屋です。

例えば、ブラックなどお金を借りるのが難しい人に対して、信用屋は以下のように連絡します。

  • 今のままでは信用が低くてお金を借りるのは難しいですよ
  • 3万円を指定口座に振り込むことで信用を作れますよ
  • 信用があれば最大100万円まで低金利で借りれますよ

こうした勧誘に騙されてしまい、一部の人は信用屋にお金を振り込んでしまいます。ただ、実際には信用屋が信用を作ることはなく、入金した後は業者と連絡できなくなるのが大半です。

闇金に関するトラブルの対処法

本記事では闇金業者の短期間融資による手口や闇金の種類を紹介しました。

「生活費などのために短期業者の闇金から借りてしまった」と悩んでいる読者はいるかもしれません。

もし闇金に手を出してしまったときは以下の方法でトラブルを対処しましょう。

  1. お金を振り込まない
  2. 闇金に強い法律事務所に相談する
  3. 危険なときは警察に通報する

それぞれの対処法について簡単に解説します。

お金を振り込まない

短期業者の闇金は違法な金利でお金を貸し付けているため、法律上は融資契約が認められません。

実際に最高裁判所の判決概要では「借りた人は元金や利息を返済する義務がない」と定められています。

自分が不当に損しないために、闇金業者から取り立てられてもお金を返済しないよう注意しましょう。返済しないことでカモ扱いされることを防げて、業者との関係を断ち切りやすくなります。

参考:https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/yamikin/01.pdf

闇金に強い法律事務所に相談する

「闇金業者から取り立てられて精神的に苦しい」と悩んでいる人はいるかもしれません。

もし闇金の取り立てや嫌がらせに困っているときは、司法書士法人ジェネシスにご相談ください。

ジェネシスでは借金問題に詳しい司法書士と元警察官があなたに代わって闇金トラブルを解決します。電話やメールで専門家と無料で相談でき、家族や勤務先に内緒でトラブルを対処することも可能です。

依頼した当日から数日間で業者からの取り立てをストップでき、最短即日で問題が解消する場合もあります。ご依頼費用は分割払いや後払いに対応している他、法テラスで費用を建て替えることも可能です。

危険なときは警察に通報する

闇金業者の中には利用者から搾取するために、自宅付近で待ち伏せして直接取り立てる場合があります。

身の危険を感じたときは警察に通報して、業者からの被害を防ぐことが重要です。

闇金を簡単に避ける方法

今は闇金から借金していない人であっても、後に間違って闇金を利用してしまう可能性は十分あります。

悪徳業者による被害に遭わないために以下の方法を参考にしましょう。

怪しい勧誘を無視

ほとんどの闇金業者はチラシやDMだけでなく、SNSや掲示板など幅広い場所で融資を勧誘しています。

たとえお金に困っていても、実態が分からない業者からはお金を借りないことが重要です。

住所や電話番号、登録番号を確認

生活費などのためにお金が必要なときは、業者の住所や電話番号などを確認してから融資を申込みましょう。

登録貸金業者情報検索サービスで調べることにより違法業者を避けやすくなります。

また、登録貸金業者であるのか確認するときは業者の連絡先を比較することが大切です。一部の悪徳業者は名称や住所などを正規の金融機関と同じにして、連絡先だけ業者の番号を掲載しています。

参考:https://www.fsa.go.jp/ordinary/kensaku/

まとめ

本記事では闇金の一種である短期業者の手口やトラブルの対処法についてお伝えしました。

今ではLINE闇金や偽装質屋など多数の闇金があり、お金を借りるときは注意が必要です。

もし闇金からお金を借りてしまったときはジェネシスにご相談ください。闇金トラブルを熟知している専門家に任せることで、悪徳業者との問題をスムーズに解決できます。