1. 司法書士法人ジェネシスWEST
  2. コラム
  3. 闇金の手口
  4. 個人間融資とは?SNSでお金を借りる危険性や実際にあった被害

個人間融資とは?SNSでお金を借りる危険性や実際にあった被害

闇金の手口

「今月の生活費が不足しているけど、消費者金融からお金を借りられない」
「審査が緩い個人間融資に興味があり、安全性やリスクを知っておきたい」

インターネットにより見知らぬ他人と連絡できる今では、個人間融資による被害者が増えています。悪意をもってお金を貸す個人が多く、詐欺や返済トラブルに遭う被害者は少なくありません。

この記事では、個人間融資でお金を借りる危険性や、実際にあった被害について解説します。

個人間融資とは

銀行や消費者金融などの正規業者ではなく、他人からお金を借りる方法が個人間融資です。インターネットで他人と連絡しやすくなったこともあり、個人間融資を利用する人は一定数います。

お金を融資できる人が借り手を募集して、お金に困っている人が申し込むのが個人間融資の流れです。国民生活センターの報道資料によると、個人間融資をうたうSNSの投稿内容として次のような例があります。

「全国どこでも対応! 申し込んだその日に融資! 完全に個人で融資していて、基本的にだれにでも融資することが可能です。お気軽にDMしてください! #個人間融資」

個人間で融資するほとんどの貸し手は貸金業者として登録しておらず、無登録業者の営業や勧誘は刑罰の対象となります。たとえお金に困っていても、違法な個人間融資には関わらないことが重要です。

参考:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190614_1.pdf

個人間融資を見つける方法

個人間で融資する業者は違法であることを知っているため、基本的に匿名で営業しています。例えば「#個人間融資」で検索してみると、SNSや掲示板で融資先を探すことが可能です。

また、SNSで「個人間融資」のタグを付けて発信すると、業者からメッセージがくる場合もあります。貸し手と借り手がインターネットで連絡し合い、お金を融資するのが一般的です。

個人間でお金を貸す人とは

善意でお金を貸してくれる人はほとんど存在せず、個人間融資を勧誘するのは悪意をもった人が大半です。例えば闇金が個人であることを装い、借り手に融資するパターンがあります。

メディアによって闇金のイメージが悪化した今では、個人を装うことで利用者から信用されやすくなります。より多くの借り手をもつことで、利息による利益を得るのが闇金の目的です。

また、資金力のある個人が有利な条件で融資するために、個人間融資を勧誘するケースもあります。お金に困っている人を支援するために融資する個人はほとんどいません。

個人間融資の安全性

違法性のある個人間融資は借り手にとって安全ではなく、お金を借りることでさまざまなリスクが発生します。貸し手に有利な条件でお金を借りることになり、返済などでトラブルになるのです。

例えば、闇金と同水準の金利が設定されていて、金銭的余裕がなくなるケースがあります。期日までに返済できなければ電話で催促されて、恫喝や脅しによる被害に遭うことも。

法律を守っている金融機関ではないため、個人から融資を受けるのは危険です。たとえ少額融資であっても、悪意のある貸し手によりトラブルが起こる可能性があるため注意しましょう。

個人間融資が危険な理由

「個人間融資がなぜ危険であるのか具体的な理由を知りたい」と思う人はいるかもしれません。見知らぬ他人からお金を借りる危険性として、次のような例があります。

  1. 高額な手数料を取られる
  2. 個人情報を悪用される
  3. 性行為の被害に遭うことも

それぞれの項目について詳しく見てみましょう。

高額な手数料を取られる

個人間融資では、借り手の信用を審査するために、融資前に保証金や手数料を支払わせる場合があります。数万円の手数料が必要であることが多く、支払わなければ融資を受けられません。

たとえ高額な手数料を支払ったとしても、貸し手がお金を融資しない場合もあります。掲示板やSNSでは連絡を切るのが容易であり、支払った手数料を取り戻すのはほぼ不可能です。

個人情報を悪用される

借り手が返済から逃れられないよう、貸し手は融資前に住所や勤務先などの個人情報を要求します。個人情報を提供しなければ融資を受けられないため、見知らぬ個人に情報を伝えてしまう借り手は多いです。

問題は、貸し手に提供した個人情報が、何かしらの理由で悪用される危険性があることです。例えば、借金の返済が遅れた場合、実家や勤務先に取り立ての電話がくる場合があります。

闇金がお金の借り手を増やすために、個人間融資の貸し手から個人情報を購入することも。一度個人情報が悪用されてしまうと、悪徳業者から勧誘や押し貸しの被害に遭いやすくなります。

性行為の被害に遭うことも

最近では、個人間融資の一種として「ひととき融資」を行っている貸し手がいます。インターネットでお金を借りたい女性を探して、性行為の見返りにお金を融資するのが手口です。

ひととき融資ではホテルでお金を融資して、融資時や返済時などに性行為を要求するのがパターンです。高額な手数料を請求されるだけでなく、性的関係を求められるリスクもあります。

個人間融資で実際にあった被害例

「危険性があったとしても、実際には個人間融資を利用しても問題ないのでは?」と考える人はいるでしょう。お金に困っていると、個人間融資に魅力を感じてリスクを軽視してしまう可能性はあるものです。

個人間融資の危険性を理解するには、ニュースや質問サイトから実際にあった被害例を見ることがオススメです。あなたが知っておくべき個人間融資の被害例には次の4つがあります。

  1. 性行為を拒否すれば利息上乗せ
  2. 保証金の支払でだまされる
  3. 半月で5割の利息
  4. 借りたのにお金が振り込まれない

それぞれの被害例について詳しく紹介します。

性行為を拒否すれば利息上乗せ

2019年7月に貸金業法違反容疑により、ひととき融資をしていた30代の男性が逮捕されました。この男性は、お金を借りたい10代から40代の女性を探して、特別な融資条件を設けてお金を貸し付けていたのです。

2012年から、男性は個人間融資を募集する掲示板を利用して、融資が決まった女性とホテルで会っていました。そのときに利息などを記載した借用書を作成していましたが、同時に性的関係をもつという条件も口約束していたのです。

女性が性行為を拒否すれば、利息を5,000円上乗せする契約を結んでいました。逮捕されたときに男性は「性行為ができて利息も貰える、素晴らしい融資だ」と主張しています。

参考:https://www.sankei.com/premium/news/190702/prm1907020004-n1.html

保証金の支払でだまされる

国民生活センターの個人間融資における相談事例によると、保証金の支払でだまされた人もいます。被害に遭ったのは20代の女性であり、SNSで融資をしてくれる人を募集していました。

この女性は携帯電話の通信料を滞納してしまい、お金を借りることができないブラックになっていたのです。融資する人が現れたため、SNSで連絡し合い100万円を借りる流れになりました。

そのときに貸し手から「融資するには20万円ごとに1万円の保証金が必要」と言われて、女性は5万円を支払ったのです。その後貸し手と連絡がとれなくなり、融資を受けられませんでした。

SNSや掲示板は連絡を切るのが簡単であり、保証金や手数料を支払った後に貸し手が逃げるケースはよくあります。連絡がとれない相手からお金を取り戻すのは難しいため注意しましょう。

参考:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190614_1.pdf

半月で5割の利息

2013年3月ごろに個人間融資でお金を借りてしまった人の体験談です。相談者は、個人から4万円を融資してもらい、半月後に2万円の利息を足した金額を返済する約束をしました。

その後にインターネットで闇金は完済させてもらえないという情報を見て、相談者は不安になって質問サイトに相談したのです。完済できるか気になる相談者は、高額な利息に対して違和感を持っていませんでした。

半年で5割の利息は出資法に違反していて、貸し手に対して借り手は返済する必要はありません。返済してしまうと悪質な貸し手が不当に利益を得て、違法な貸金業を続けてしまうリスクがあります。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13104285758?__ysp=5YCL5Lq66ZaT6J6N6LOH

借りたのにお金が振り込まれない

2018年3月ごろに個人間融資で空貸しの詐欺に遭遇した女性の体験談です。相談者はお金が振り込まれていないのに、貸し手から「お金は振り込んだ。話してもらちが明かないから旦那にかわれ。もしくは自宅に行く」と言われました。

脅されて悩んだ女性は質問サイトで相談して、トラブルを解消しようとしたのです。結果的には「自宅に行く」というメールを受信してからは、闇金が相談者に取り立てをすることはなくなりました。

個人間融資では、申し込んだのにお金が振り込まれないことや、申し込んでいないのにお金を振り込まれる場合もあります。詐欺に遭わないためには自衛することが重要です。

参考:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14186966519?__ysp=5YCL5Lq66ZaT6J6N6LOH

個人間融資で被害を受けないためには

「悪質な貸し手とのトラブルを防ぐにはどうすればいいの?」と思う人もいらっしゃるでしょう。高額な利息や詐欺などの被害を受けないためには3つの対策方法があります。

  1. インターネットで他人からお金を借りない
  2. 被害を受けたら警察に相談
  3. 法律事務所で借金問題を解決

それぞれの対策方法について詳しく見てみましょう。

インターネットで他人からお金を借りない

SNSや掲示板にはだれが書き込んでいるのか分からず、相手の信頼性を知ることが不可能です。たとえ貸す前に親切な対応をしていても、返済時に恫喝してくる貸し手は存在します。

安易にインターネットを利用して個人間融資に頼らないのが、トラブルを防ぐ一番の方法です。お金に困っているときは正規の金融機関を利用するか、市役所で相談してみましょう。

被害を受けたら警察に相談

既に個人間融資でお金を借りてしまい被害に遭遇している人は、警察に相談することがオススメです。通話記録や借用書などの証拠があれば、警察が対応してくれる場合があります。

法律事務所で借金問題を解決

個人間融資以外にもお金を借りていて返済が難しい人は、法律事務所で借金問題を解決することがオススメです。悪質な業者への交渉だけでなく、借金の整理も専門家が対応してくれます。

危険な個人間融資に注意しよう

スマホで気軽に申し込める個人間融資には、詐欺や個人情報流出といったリスクがあります。もし個人からお金を借りてしまったら、早めに法律事務所に相談することが重要です。