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LINEを使った新たな闇金の手口と対処法を解説

闇金の手口

コミュニケーションツールとして今や欠かせない存在となったLINEですが、このLINEを利用する闇金業者が最近問題となっています。電話番号すら明かさず、LINEアカウントのみで連絡が可能という匿名性の高さと、LINEがあまりにも身近で手軽なため、危機感を抱きにくいことが原因と考えられます。

本記事では、最近増加しているLINEを使った闇金の手口と、LINEを使う闇金業者の厄介さについて説明すると同時に、LINE闇金の被害者の実例をご紹介します。LINEを使う闇金業者への対処方法についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

LINEを使った闇金業者の新しい手口

闇金業者は固定電話を持たず、携帯電話のみで営業する業者がほとんどですが、最近はさらに、携帯電話の番号すら明かさず、利用者との連絡はLINEのみという業者もいるといいます。
以下では、LINEを使った闇金業者の新たな手口について説明します。

闇金業者は固定電話を持たない

闇金業者は、一般的に携帯電話のみで営業していることが多いです。

闇金業者が固定電話を持たない理由は、固定電話を契約するには所在や名義を登録する必要があるため、警察の捜査が入った時に捕まりやすくなるからです。ちなみに、貸金業登録には固定電話が必要となるため、連絡先が携帯番号のみの貸金業者は、全て違法な闇金業者と考えて間違いありません

闇金業者がLINEを使うようになった理由

闇金業者が使う携帯電話は、多くの場合「飛ばし」と呼ばれる他人名義の携帯で、その番号から身元が分かることはまずありません。ですが、例えば警察に通報された際などは、その携帯番号は使用できなくなります。

「飛ばし」の携帯番号を手に入れるのは、闇金業者にとっても容易なことではありません。携帯電話が使用出来なくなるのは、出来るだけ避けたい事態です。そこで目を付けたのが、スマホのコミュニケーションアプリであるLINEです。LINEを使うことで、携帯番号すら知られることなく利用者と連絡を取り合うことが可能となり、もし警察に通報されたとしてもアカウントを削除するだけで済み、新たな携帯番号を手に入れる手間が省けるというわけです

ソフト闇金業者などが利用するケースが多い

LINEを使う闇金業者は、主にインターネット上に立派な公式サイトを持つ「ソフト闇金」業者に多く見受けられます。

ソフト闇金業者は、自ら「ソフト闇金」と称し、従来の闇金とは違うことをアピールしていますが、実際の所、金利の高さも、取り立ての厳しさも、従来の闇金と何ら変わりありません。しかし、「ソフト」という語感と、一見正規の貸金業者と変わりない見やすく整ったサイトの様子や、インターネット上から簡単に申し込める手軽さから、若年層が被害に合うケースが多いようです。

LINE上で勧誘を行う

こうした闇金業者はLINEを連絡手段だけでなく、集客手段にも使います。

突然、全く知らないアカウントから「融資します」などのDMが来るケースや、LINEに載っていた広告から申し込んだ貸金業者が闇金だったという事例も報告されています。闇金業者から勧誘が来る原因として、電話番号を元に無作為に送り付けている以外に、裏でアカウント情報が売られているというケースもあるそうです。もしある時から、LINEに知らない相手から頻繁に連絡が来るようになったという場合は、情報が流出している可能性があるため注意が必要です

LINEを使う闇金業者は対応が難しいといわれる理由

LINEを使う闇金は、携帯電話を使う闇金に比べて対応が難しいといわれています。以下では、対応が難しい理由について説明します。

実態が分かりにくい

前述した通り、闇金業者が携帯電話を使っていたとしても、その名義は他人の者であり、闇金業者の実態を把握することは難しいです。ですが、その携帯番号すらないとなれば、さらに実態の把握は困難となります。LINEのアカウントから、身元を割り出すことはほぼ不可能でしょう。

新規参入も撤退も容易い

LINEを使った闇金事業は、他人名義の携帯電話と銀行口座を用意できれば開業できてしまうため、大学生が副業として行っていたという事例も報告されています。撤退も簡単で、IDを消してしまえばそこから追うことは大変難しくなります。

個人情報を使い脅迫してくることも

業者側の情報量は少ない割に、利用者側の情報量は決して少なくない点がLINE闇金の怖いところです

闇金業者は、申込時に住所や勤務先・親の連絡先など、個人情報を要求します。連絡手段にLINEを利用した場合、タイムラインの機能を使い、家族や友人などの人間関係を把握されやすくなります。メッセージ機能を利用して、友人や家族に取り立てが及ぶ危険性もあります。

また、LINEを使った闇金業者の中には、申込時に保険として利用者の裸や下着姿の写真を要求してくるケースもあります。そうした場合は、友人や家族に送り付ける・ネットで拡散する等、脅迫材料になりかねないため、「写真だけなら」と応じてしまうことは絶対に止めましょう。

相談を断られることも

LINEのIDしかわからない場合対応が難しいため、闇金対応を謳っている法律の専門家すら相談を断ってくることがあります。警察に相談に行っても、LINEしかわからないのでは、手の打ちようがないといわれてしまう可能性が高いです

LINEを使った闇金被害の事例

LINEを利用する闇金の手口と厄介さについて上述しましたが、「本当にLINEを使う闇金業者などいるのだろうか?」と、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。大手Q&Aサイトには、LINEを使った闇金被害者の体験談が複数掲載されています。以下では、その中から数例をご紹介します。

弟が闇金を利用していた

2017年頃、弟が闇金に手を出していたという方の投稿です。

質問者の方は、最近弟さんが「1万円貸して」等と、頻繁に言ってくるため心配になり問い詰めた所、闇金利用が発覚したそうです。弟さんは、債務整理中で正規の金融会社からの借入は難しい状況だとのことです。すぐに弟と一緒に弁護士の所へ行き、問題解決を依頼したそうですが、連絡はメールとLINEで行っていたそうで、「会社の名前も分からない、メールアドレスとLINEの名前しかわからない状態で解決出来るのでしょうか?」と、心配になり投稿したということでした。

回答者からは、「弁護士に依頼したのならば任せれば大丈夫」「闇金業者に自分の口座から振り込みを行っていた場合、口座凍結される可能性があるので、その辺を弁護士と相談した方が良い」といったアドバイスが寄せられていました。

参考記事: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14179502324?__ysp=6ZeH6YeR44CATElORQ%3D%3D

LINE闇金の対応を断わられた

2019年頃、LINE闇金の相談をしたら対応を断られたという方の投稿です。

現在、LINE闇金に借金をしているが止めたいため、ネットで検索した大手弁護士事務所に相談を行ったところ、「LINE闇金は対応してない」と断られたそうです。「他にLINE闇金を解決できる弁護士事務所は無いでしょうか?」という質問でした。

質問が比較的新しいこともあり、有用な回答は付いていませんでしたが、このようにLINE闇金は対応が難しいため、闇金対応を行っている大手の弁護士事務所からも断られることがあります。しかし、探せばLINE闇金の対応をしてくれる法律の専門家も存在しますので、諦めることはありません。

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11206832051?__ysp=6ZeH6YeR44CATElORQ%3D%3D

LINEの広告から申し込んだ貸金業者

2019年頃、LINEの広告から融資を申し込んだ貸金業者に関する質問の投稿です。

投稿者の方は、LINEの広告で見かけた貸金業者に融資を申し込んだそうです。すぐに先方から連絡があり、いくつかに質問に答えた翌日、仮審査通過との連絡をもらったそうです。しかし、納税証明書・源泉徴収票等の収入を証明する書類は提出しておらず、免許証の画像をメールで送信しただけなので、これで融資が通るのは怪しいと感じたそうです。後日、再度連絡があり、最終的な融資判断に携帯キャリアの審査通過が必要とのことで、携帯電話を分割で2台購入してくれと指示されたそうで、「これは何かの詐欺でしょうか?」という内容でした。

回答者からは、「まともな貸金業者が行うことではありません」「金融業者として登録されていないと思います」といったコメントが寄せられていました。

これは、融資をちらつかせて搾取する、典型的な闇金業者の手口の一つといえるでしょう。おそらく、携帯電話を購入したところで、融資は行われず、携帯電話を取られてしまうだけになると推測されます。
このように、闇金業者がLINEの広告を使って集客を行っているケースがあるため注意が必要です

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10210745355

LINEを使う闇金業者への対処法

もし、LINEを使う闇金業者の被害に合ってしまった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか?
以下ではLINEを使う闇金業者への対処方法について説明します。

LINEアカウントをブロックするのは危険!

LINE闇金の被害に合い、返済が出来なくなってしまった場合など、ひっきりなしに流れてくる督促に辟易し、LINEアカウントをブロックしてしまいたくなるかもしれませんが、それは危険な行為といえます。何故なら、すでにあなたの個人情報は、闇金業者の手に渡っているからです。アカウントをブロックすれば、闇金業者はあなたの家族や友人などに連絡を取り、取り立てを行うかもしれません。職場が知られている場合は、そちらに連絡が行く恐れもあります。

脅迫行為などは警察へ

借金問題は民事ということあり、闇金トラブルを警察に相談しても積極的に動いてくれることは少ないです。ただし、脅迫を受けることや直に訪ねて来られるなど、身の危険を感じた場合は、速やかに警察へ相談することをおすすめします。最近の闇金業者は、暴力的な事件を起こすことは少ないといわれていますが、違法組織のことですので絶対にないとは言い切れません。

闇金対応に強い法律の専門家に相談する

闇金の被害に遭った場合、一番の解決方法は、法律の専門家に相談することです。ただし、LINE闇金の相談は受け付けてもらえないこともあるため、闇金対応を専門的に扱っている法律の専門家を探す必要があります。

我々ジェネシスは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官がタッグを組んで、闇金トラブルを解決する司法書士事務所です。LINE闇金の相談にも対応しておりますので、一人で悩まずにぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、LINEを使った新しい闇金の手口と、LINEを使う闇金業者の厄介さについて説明すると同時に、LINE闇金の被害者の実例と、LINEを使う闇金業者への対処方法についてご紹介しました。

LINEは大変便利なツールで、今や生活に欠かせないという方も少なくないと思います。それは、闇金業者にとっても同様です。LINE等のSNSは、様々な情報や人と簡単につながることができますが、闇金業者にもワンクリックでアクセス出来てしまう恐ろしさがあります。ネット社会は便利な反面、情報管理を少し間違えただけで身の破滅に繋がりかねない危険と隣り合わせにあります。個人情報を書き込む時は、相手が本当に安全かを確認し、慎重に行うことを日頃から心がけるようにしましょう。