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おまとめローン詐欺の手口とは?見抜き方と多重債務の対処法も解説

闇金の手口

複数の銀行や貸金業者等から借入れがある場合、おまとめローンを利用して借金を一本化することで、返済の負担が軽減されて完済しやすくなるといわれています。そのため、多重債務を整理したいと考え、おまとめローンを検討する方もいらっしゃると思いますが、おまとめローンを騙った詐欺の事例もあるため注意が必要です。

本記事は、おまとめローンのシステムとおまとめローン詐欺の手口を解説すると同時に、おまとめローン詐欺の被害に実際合われた方の実体験を紹介、おまとめローン詐欺の見極め方と多重債務の整理方法についても説明します。

おまとめローンとはどのようなものか

多重債務の悩みを解消するといわれているおまとめローンですが、メリットだけではなくデメリットもあります。

おまとめローンのメリット

おまとめローンのメリットとしては、返済日が統一されることで管理しやすくなるということに加え、金利が安くなる・返済総額を減少させることができるということが挙げられます

また、おまとめローンは、総量規制(借入総額の上限を年収の3分の1までに制限する制度)の対象外です。貸金業法により「顧客が一方的に有利となる貸付は総量規制の対象外である」と定められており、借り換えにより顧客の負担を軽減するおまとめローンは総量規制の対象外であると考えられるからです。そのため、全ての借金総額が、年収の3分の1を上回っている場合でも、おまとめローンを利用することが可能です。

また、おまとめローンを利用しても、信用情報に異動情報(事故情報)として登録されることはありません。おまとめローン利用後、住宅ローンを組むなど、新たな借入を行うことも可能です。

おまとめローンのデメリット

おまとめローンは金利が安いといわれていますが、消費者金融などに比べれば安いという程度という場合もあり、実際は利息制限法で定められた金利の上限に近いこともあります。借り換えたことで、かえって返済額が増えたという事例も報告されています

また、借り換え時に、年収だけでなく他社からの借入状況についても厳しくチェックされるなど、通常のカードローンなどに比べて審査は厳しい場合もあります。実際に、申し込んだけれど、断られたという方も少なくないようです。

おまとめローン詐欺の手口

おまとめローンは、上述したように多重債務を解決するための金融商品ですが、おまとめローンを謳う詐欺も存在します。おまとめローン詐欺の代表的な手口として、以下のようなものがあります。

信用調査・補償金などと偽り騙し取る

おまとめローンを申し込んだところ、信用調査のため、もしくは保証金が必要などという名目で、大手消費者金融からまとまった金額を借りさせ、送金させるという手口があります。送金後は、業者と連絡が取れなくなり、融資は行われず、結局、残ったのはさらなる借金という悲惨な結果になります

キャッシュカードやクレジットカードを詐取される

クレジットカードやキャッシュカード・通帳に暗証番号を添えて送るようにいわれたという事例も報告されています。こちらの場合も、送付した後、業者との連絡は途絶え、限度額いっぱいまで引き出される、犯罪口座に使われるなど、悪用されてしまうことになります。

正規の貸金業者のおまとめローンの場合、保証金はもちろんですが、キャッシュカード・クレジットカード等を要求されることはありません。このような要求をされた場合は、詐欺を疑うようにしましょう

もし、この段階で詐欺だと気付き断ったとしても、個人情報を知らせてしまっている場合は注意が必要です。

個人情報を悪用される

断った後で、融資やおまとめローンの勧誘が届くようになるなど、個人情報を悪用されるケースがあります。勧誘については無視すれば良いですが、中には、融資を断ったことに対するキャンセル料の請求をされたという事例や、口座に勝手に振り込んできて返済を迫る押し貸しの被害にあったという事例もあるため、注意が必要です。

おまとめローン詐欺被害者の事例

実際におまとめローン詐欺の被害に合ったという方の体験談が、大手Q&Aサイトに複数掲載されています。以下では、その中から数例をご紹介します。

おまとめローン詐欺にはめられた

2008年頃、おまとめローン詐欺の被害に合ったという方の投稿です。

質問者の方は、昨年の12月に低金利で一本化をしてくれるというローン会社に申し込みをしたそうです。申込み後に保証金を請求されたため、消費者金融から借入れて、指示されたとおりに宅配便で送ったそうですが、結局融資はされず、消費者金融から多額の借金をしたという事実だけ残ってしまったそうです

質問者の方は最初に警察に被害届を出したそうですが、「そういうことなら消費者センターに行くように」といわれたそうです。その後、行政書士に相談したそうですが、お金がないためアドバイスを受けることしかできず、行き詰まっている様子がうかがえました。

回答者からは、「相談相手は行政書士より弁護士や司法書士などの法律の専門家の方が良いのではないか」と指摘されていましたが、すでに「依頼して支払いもしてしまっているため、もう少し担当者と話し合ってみる」とコメントを返されていました。

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1214294132?__ysp=44GK44G%2B44Go44KB44Ot44O844Oz6KmQ5qy6

このおまとめローンは詐欺ですか?

2008年頃、おまとめローンに申し込んだという方の投稿です。

質問者の方は、おまとめローンを申し込んだところ、本人保証にクレジットカード原本を郵送しろといわれたそうです。怪しく思い 、送るのは止めたそうですが、申し込みをキャンセルすることについて連絡を入れた方がいいのか、という内容の質問でした。

回答者からは、詐欺だと思うのでキャンセル連絡を含め、一切連絡をしない方が良いだろう、というアドバイスを受けていました。

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1415171979?__ysp=44GK44G%2B44Go44KB44Ot44O844Oz44CA6KmQ5qy6

おまとめローンを申し込んだサイトが数日後に消えた

2014年頃、おまとめローンを申し込んだサイトが数日後に消えたという方から投稿です。

投稿者の方が、おまとめローンを申し込んだ会社のHPが、数日後消えていたそうです。申込のため、個人情報(住所、電話番号、会社名、会社の番号)を教えてしまっていたそうですが、その後、そのローン会社から電話が入り、不審に感じ「キャンセルします!」といって電話を切ろうとしたところ、電話口で暴力団のような恐ろしい口調で「会社まで電話するぞ!」と脅され怖くなり、警察に相談しましたが、無視するしかないといわれたそうです。

実際に、「会社に電話が来るようなことがあるのだろうか」と心配している質問者に対し、回答者からは「1円も借りていないなら無視するしかない」「いろいろなサイトがある中には詐欺サイトもあるので気を付けるように」というアドバイスが寄せられていました。

参考記事:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11131084611?__ysp=44GK44G%2B44Go44KB44Ot44O844Oz44CA6KmQ5qy6

おまとめローン詐欺の見抜き方

おまとめローンを利用しようと考え、ネットで検索して出てきたサイトの中から詐欺の貸金業者を見抜く方法はあるのでしょうか? 詐欺や違法な貸金業者を見分ける方法としては、以下のような方法があります。

連絡先が固定電話かどうか

貸金業登録を行うためには、固定電話が必要です。詐欺や違法な貸金業者、いわゆる闇金業者の場合は、契約のハードルが高く足が付きやすい固定電話ではなく、プリペイド式や他人名義の携帯電話を利用することが多いです。代表連絡先が携帯番号の業者には連絡をしないようにしましょう。中には、080‐1234‐5678を08‐0123-45678のように携帯電話番号を固定電話に見せかけるように記載していることもあるため、注意が必要です。

不当な要求をしてくる

保証金や信用調査などの名目の手数料や、キャッシュカード・クレジットカードの送付を要求された場合は、詐欺だと判断しましょう。正規の貸金業者は、このような要求をしてくることはありません。

貸金業者登録を確認する

詐欺や違法な貸金業者は、都道府県などで貸金業の登録を行っていません。登録番号がない場合や、中には架空の番号や他の業者の番号を不正使用している場合もあります。融資を申し込む前に金融庁の登録貸金業者情報検索で、貸金業者登録されているか・登録されている情報が正しいかなどを、確認しておくことをおすすめします。

参考サイト:登録貸金業者情報検索入力ページ(金融庁)

多重債務から抜け出す方法

おまとめローンをご検討中の方の中には、多重債務に関する問題でお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? 以下では多重債務の対処方法について説明します。

借金額を把握し、返済計画を立てる

一番重要なのは、借金の全容を把握し、完済までの具体的な返済計画を立てることです。複数社からの借入で実態が掴みにくく、自力で返済計画を立てることが難しい場合は、借金問題に詳しい法律の専門家などに相談するのもおすすめです。

銀行系のおまとめローンを利用する

前述した通り、おまとめローンにはデメリットもありますが、メリットも十分にあります。詐欺に合わないよう十分に注意をしたうえで、信用のおける金融機関のおまとめローンを利用することを検討するのも良いでしょう。

債務整理を行う

おまとめローンの審査に通らない場合や、返済の目処が全く立たないほどの借金を抱えている場合には、債務整理を行うことをおすすめします。

債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。どの債務整理を行うかは、債務者の返済能力によります。債務整理を行うと、信用情報に傷がつく(ブラックリストに載る)などのデメリットもありますが、借金を軽減することや、返済できないことを認めてもらうことができ、借金問題を根本から解決することが可能です。債務整理を検討される方は、借金問題に詳しい法律の専門家へ相談すると良いでしょう。

まとめ

今回は、おまとめローンのシステムとおまとめローン詐欺の手口と実例、詐欺の見分け方と多重債務から抜け出す方法について説明しました。

おまとめローンは多重債務の返済負担を軽減し、完済を目指す手段として有効ですが、低金利を謳うおまとめローン詐欺が横行しているため、気を付けましょう。

多重債務に限らず、借金問題は放置していて良くなることは絶対にありません。自分では手に負えないと感じた場合は、専門家に相談することをおすすめします。