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闇金問題の相談はどこにするべき?相談窓口について解説

相談・解決

「闇金業者から執拗な取り立てを受けて困り果てているけれど、どこに相談すればよいのかわからない」
「闇金業者とのトラブルを解決するための相談窓口を知りたい」
闇金被害に遭われた方の中には、このような疑問を持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、闇金被害をどこに相談したら良いか知りたいという方に向けて、闇金被害の相談窓口をご紹介すると同時に、借入先が闇金か分からない場合の確認方法、闇金被害を相談する際に必要なものについて説明します。借金問題を根本解決したい場合の相談先についても詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

闇金被害の代表的な相談窓口

闇金被害に遭った際相談できる窓口は、警察を始めとしていくつか存在します。以下では、代表的な相談窓口と、そのメリット・デメリットについて説明します。

警察

闇金被害は警察に相談することが可能です。警察に闇金被害を相談する際は、電話で問い合わせるか、最寄りの警察署に直接出向き、受付で「闇金被害を相談したい」と伝えると良いでしょう。対応部署は基本的に、生活安全課となります。
相談する際の大まかな流れは、担当警官から事情聴取を受け、被害届を作成することになります。

警察に闇金被害を相談した場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット
  • 無料で相談できる
  • 身の危険を感じる場合、近所のパトロール強化等を依頼できる
デメリット
  • 相談したからといって、必ず被害届を受理してもらえるとは限らない
  • 被害届を受理された場合でも、闇金からの取り立てや嫌がらせを止めることには繋がらない可能性がある

警察が扱うのは刑事事件であり、闇金トラブルは一般的に民事扱いとなるため管轄外です。そのため、警察に相談しても被害届を受理してもらうことは難しいかもしれません。ただ、事件性が認められた場合は動いてくれる可能性もありますし、何より無料で相談可能です。また、脅迫などがあり身の危険を感じている場合、何かあった時のためにも、とりあえず警察に「こんな事件があった」と、相談しておくと良いでしょう。

闇金被害を警察に相談する方法については以下の記事で詳しく解説していますので、警察に相談したい方は併せてご参照ください。

国民生活センター(消費者生活センター)

国民生活センターは、商品やサービスなど消費生活全般に対する苦情や問合せ等、消費者からの相談を専門の相談員が受け付けています。
多重債務に関する相談窓口も設けられており、そちらで闇金問題の相談も可能です。

メリット
  • 電話相談なので家に居ながら気軽に相談できる
  • 無料で相談できる(通話料は自己負担)
デメリット
  • 消費者生活センターに可能なのはアドバイスだけなので、こちらに相談するだけでは闇金問題の根本解決には至らない

消費者生活センターは、消費者の相談に乗り、問題解決のためのアドバイスをしてくれる機関です。こちらに相談するだけでは、問題を解決することはできません。
ただ、どこに相談すれば良いか分からない場合などは、まずこちらに電話をかけてみるのも良いでしょう。消費者生活センターへの相談は、消費者ホットライン「188(局番なし・平日のみ)」から可能です。

参考サイト:国民生活センター

法律の専門家

闇金問題は、弁護士・司法書士といった法律の専門家に相談することも可能です。法律の専門家は、警察と異なり民事を扱いますし、消費者センターとは異なりアドバイスだけでなく、実際に解決に向けて働きかけをしてもらうことができます

メリット
  • 闇金業者への対応を問題解決に至るまで任せることが可能
  • 目的や希望に合わせて、細やかに対応してもらうことが可能
デメリット
  • 費用がかかる
  • 闇金被害の相談は断られる場合もある

闇金問題を早期に解決したいと考えた場合、最もおすすめの相談先は法律の専門家です。闇金業者は違法な存在であるため、法律の専門家を嫌います。法律家が介入した時点で手を引く業者も少なくありません。また、法律の専門家へは個人的に依頼する形となるため、こちらの希望に合わせた対応をしてもらえる可能性が高いです。例えば、「とにかくスピーディーに問題を解決したい」、「時間がかかっても少しでもお金を取り戻したい」、といった希望に合わせた働きかけをしてもらうことが可能です。

ただし、デメリットに挙げた通り、警察・消費者生活センターと異なり、依頼には費用が掛かります
しかし、着手金等の支払いについては後払いや分割支払いを受け付けている事務所もありますし、何より法律家に依頼した後は闇金へ返済せずに済むため、結果的に得なのではないでしょうか。

他にもデメリットに挙げた通り、闇金被害の相談は断られるケースが少なくありません。闇金対応は専門性が高く、専門家にも取り扱いが難しい上、闇金業者は反社会的組織と繋がっていることも多いため、法律家でも積極的に関わりたい案件ではないからでしょう。また、法律家でも闇金対応に不慣れな場合、依頼をしても解決に至らないばかりか余計に問題がこじれてしまうというケースもあるといいます。闇金被害を法律家に依頼する場合は、闇金対応を専門に扱っているプロを選ぶことをおすすめします。

借入先が闇金であるか分からない場合

前章では、闇金被害の相談窓口と各相談窓口のメリット・デメリットを説明しました。しかし、闇金業者の多くは自らが闇金であることを明記していません。そのため相談以前に、自分がトラブルになっている貸金業者が闇金であるか確信が持てないという方もいらっしゃるかもしれません。以下では、借入先が闇金かどうかの確認方法について説明します。

貸金業登録の有無の確認

闇金業者と正規の貸金業者の違いは、金利や取り立て方法など挙げればきりがありませんが、決定的な点は貸金業登録を受けているかにあります。貸金業登録を受けている業者は、貸金業法を順守する必要があり、違反があった場合は、登録を解除されることになります。

貸金業登録の有無は、以下のサイトで検索することで確認が可能です。

登録貸金業者情報検索入力ページ(金融庁)
ヤミ金業者検索(貸金業相談・紛争解決センター)

検索の仕方については、下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご参照ください。

登録業者とのトラブルの場合

基本的に登録業者は貸金業法・出資法等の厳しいルールを順守して運営しているため、深刻なトラブルに発展する可能性は低いです。しかし、トラブルが起きる可能性はゼロではありません。
登録業者とのトラブルを相談したい場合は、以下の窓口にすると良いでしょう。

貸金業相談・紛争解決センターの無料相談窓口

借金等に関する様々な相談・問い合わせ・苦情を受け付ける無料相談窓口があります。固定電話利用時には、どこからでも市内通話料でかかる電話窓口以外に、FAX・郵送・来協(要予約)でも相談を受け付けています。
詳しくは公式サイトをご確認ください。

参考サイト:貸金業相談・紛争解決センター 相談窓口のご案内

金融庁の金融サービス利用者相談室

金融庁が行っている、金融サービス全般に関する相談窓口です。相談員に話を聞いてもらったうえで、他機関を紹介してもらうことや論理の整理などのアドバイスを受けることが可能です。電話の他、メール・FAX・文書(郵送)でも受け付けています。
詳しくは参考サイトをご参照ください。

参考サイト:金融サービス相談室

給与ファクタリング等の場合

近年、被害が増加傾向にある、給与ファクタリング等の闇金と言い切ることができない業者とのトラブルを相談したい場合、トラブルの内容を整理するためにも、まず前章でご紹介した消費者生活センターや貸金業相談・紛争解決センター、金融サービス相談室等に相談してみることをおすすめします。そこで受けたアドバイスに従い、問題解決に向けて警察や法律の専門家に相談すると良いでしょう。

給与ファクタリングについては、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はご参照ください。

闇金被害を相談する際に必要なもの

相談窓口には、何も持たず、取り乱した状態で駆け込む方も多いと思います。相談することで落ち着くことができ、必要なものについてもアドバイスを受けることができるため、それはそれで悪くはありません。しかし、最初から必要なものが揃っていれば、早期の問題解決に繋がるはずです。
以下では、闇金被害を相談する際に必要なものについて説明します。

契約書や領収書等、証拠品

契約書や領収書など闇金業者から発行された書類があれば重要な証拠品となりますので、必ず持っていくようにしましょう。また、融資や返済の記録が分かる通帳やATMの領収書等も持っていった方が良いでしょう。
他にも、闇金業者からのメールやFAX、DM、通話を録音したものなど、証拠となりそうなものがあれば、持参しましょう。

身分証明書

法律専門家に依頼する際は、免許証やパスポート等の身分証明書が必要となりますので、用意しておきましょう。他に必要なものがある場合もありますので、最初に電話でアポイントメントを取る際に聞いておくと良いでしょう。

経緯や返済記録など整理しておく

どちらに相談する場合でも、相談前に経緯や返済記録など、相談内容を整理しておくことをおすすめします。法律家への相談の場合は、30分××円等、時間で相談料が定められていることが一般的でので、なるべく要領よく説明する必要があるからです。無料の電話相談の場合でも、通話料がかかりますので同じことです。
闇金業者を知ったきっかけ、申し込みをした日時など、時系列に箇条書きにするなどして書き出してみると良いでしょう。

闇金被害の相談の流れや注意点

闇金被害を相談する際の流れを知りたい方もいらっしゃるかと思いますので、基本的な流れについて説明します。闇金被害を法律家に相談する際の流れは、概ね以下のとおりになります。

  1. 予約を入れる
  2. 面談を行う
  3. 契約を交わす
  4. 対応
  5. アフターフォロー(必要に応じて)

相談の際は、必ず予約を取るようにしましょう。今すぐ解決したいと焦っていたとしても、法律相談は基本的に予約制となっているため、アポイントも取らずに押し掛けてもすぐに相談に乗ってもらうことは難しいでしょう。
面談を行い、費用や対応に納得ができれば契約となります。なお、相談に行ったからと言って必ず契約しなければいけないわけではありませんので、何カ所か相談に回ってから依頼先を決めることも可能です。
③の契約後は、以後の闇金対応は依頼先が行うため、闇金業者からの連絡には一切応じる必要はありません。もし契約後に闇金からしつこく連絡が入るようなら、法的な手段を取ってもらうことも可能です。
④のアフターフォローは、闇金対応において重要なポイントといえます。一度専門家に介入してもらうことで問題が解決したとしても、闇金業者はほとぼりが冷めるのを待って再度連絡をしてくることがあります。そうした際のアフターフォローを行っているか、面談時に確認しておくことをおすすめします。

闇金相談の流れについては以下の記事で説明していますので、相談する際どのような流れになるか知りたい方はぜひご参照ください。

借金問題を根本解決する方法

闇金被害の相談窓口について説明しましたが、闇金トラブルを抱えている方の中には、闇金以外にも借金があるという方もいらっしゃるかもしれません。
以下では、借金問題を根本解決する方法について説明します。

債務整理を相談する

何社もの消費者金融やクレジット会社等から借入をしている、多重債務に陥っている方の場合、この機会に債務整理を行うことをおすすめします。債務整理には、デメリットも少なくありませんが、借金の返済額を減らすことや今ある借金をリセットできるという大きなメリットがあります。闇金問題と同時に借金問題を解消して、人生をリセットしてみてはいかがでしょうか。

ギャンブル等依存症を相談する

闇金を利用している方の中には、ギャンブルや買い物を止められない、依存症の方もいらっしゃるかもしれません。依存症は病気です。自分の意思だけでは、治すことは難しいですので、医療機関や自助団体などを頼ってみることをおすすめします。
詳しく知りたい方は、以下のサイトをご参照ください。

参考サイト:依存症対策(厚生労働省)

まとめ

今回は、闇金被害の相談窓口、借入先が闇金か分からない場合の確認方法、闇金被害を相談する際に必要なもの、借金問題を根本解決したい場合の相談先等について説明しました。

闇金問題を相談する窓口はいくつか存在しますが、早期に問題を解決したいと考える場合は、闇金問題を専門とする法律家に相談することをおすすめします。

我々ジェネシスWESTは、借金問題に詳しい司法書士と元警察官が力を合わせて、闇金トラブルを解決する司法書士事務所です。相談は無料で、着手金については後払い・分割払いにも対応しています。24時間・年中無休で受付しておりますので、闇金業者との間のトラブルでお困りの方は、一人で悩まずにぜひお気軽にご相談ください。