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少しでも早く闇金の取り立てから逃れるために知るべき方法を紹介

取り立て対策

様々な経費調達難・どうしても欲しい物があって購買欲求を抑えられないなどといった事情や心理状態により、よくないとはわかっていながらも闇金から費用を調達する方はいます。闇金へ自分の電話番号・勤め先などといった個人情報を伝え、お金を借りてしまうと悲惨な状況になる傾向があります。心理的に追い詰められ、どうしようもないと思い込むようになる方が少なくありません。

しかしながらこのような状況というのは、そう難しくない行動によって改善・解決できます。取り立て内容をチェックし違法な場合闇金側に対して、強気な姿勢での対処ということも可能です。

ただ違法な取り立て方法は何となくイメージはできても、正確な理屈は知られていない傾向にあります。意外な行動が、貸金業法取り立て行為の規制に引っかかっている場合があります。そこで今回は闇金の取り立てから解放されるように、知っておくべき内容・方法について話を展開します。

取り立て内容は闇金の従業員によっていろいろ

対象となる人物の特徴

今までどのような仕事をしてきたかという点で対応方法・対応内容に得意な分野があり、それによって対象となる人物も異なるようです。

  • 老人・高齢者
  • 風俗嬢
  • 高圧的にいってくる債務者

もちろん一般的な会社員や主婦の方なども含まれます。

接し方

例えばお年を召した方へまずは丁寧で親切な話し方によって安心させて、取り立ての時になると態度を一変させるというようなスタッフもいるようです。闇金の従業員というと皆が皆24時間365日テレビで出てくるような、高圧的で脅すようなものの言い方をするというわけではありません。

そして夜の仕事を経験したことがあり頭の回転に自信がある従業員には、風俗嬢など夜の仕事をこなしている女性を言葉巧みにマインドコントロールするのが上手い方もいます。ただこのような方も、返済に危ない兆しが見え始めると豹変するわけです。

また債務者の中には自分なりに法律を勉強する・ネットで闇金対処法を幾らか勉強して、闇金を恐れず高圧的な表現方法をしてくる人間もいるわけです。ただやはり闇金も生活・仕事・人生がかかっていますので、さらに上をいく高圧的な言い方で対抗するのです。

闇金による嫌がらせ内容

常軌を逸した電話連絡

1日に何十回・100回電話攻撃をします。朝から晩だけでなく、夜中にずっと電話をするのです。そして恫喝し明らかに脅迫のような表現方法をしてきます。

勤め先に連絡

融資申請の際に、勤め先の名前・住所・電話番号なども伝えているとさらに闇金側の術中にはまってしまいます。返済が闇金の狙い通りに進まないと「会社へ電話しますよ」と、大きな攻撃力のある脅しをかけるのです。借りた方は会社での立場が危なくなり、最悪の場合依願退職を迫られる・解雇されるといった懸念まで出てきます。

訪問恫喝

昨今ではあまり見られないようですが、自宅まで来て債務者を怒鳴り散らし近所の方が債務者の借金事実を知れるようにするのです。ただこの方法は警察沙汰になる高い可能性があるので、少なくなってきているようです。

司法書士・弁護士の方への相談を阻もうとする

「司法書士・弁護士に相談してもムダだからな、もし相談したらもっとひどいことになるぞ」といったような高圧的な脅しをかけるのです。

ブラックなバイトを強要してくることも

家族に電話連絡をする代わりに、風俗店などで働くように求められるのです。男性の場合はお店のボーイなどです。そして風俗店のボーイとして働いても、給料を一円ももらえなかったという事例もあるほどです。

この一方で女性の場合は次元が異なってきます。風俗店で実際に、男性のお客様へ性サービスをするように求められるのです。そして女性の場合は、特殊ジャンルのアダルトビデオ出演すら半ば強制的に提案されることすらあります。ただここまでブラックなバイトを強いてくる闇金業者は、少数派のようです。

裁判所を通じして請求書送付も

一見嘘のような感じがしますが、裁判所が闇金へ支払いをするようにという旨の内容請求書を送ることはあり得ます。請求の内容が正しいか否かは審査されずに、申し立ての手続きですぐに発行されてしまいます。

裁判所といったら、正義の味方・一般住民の味方というイメージをもっている方がいるかもしれません。しかしながら裁判所というのは法律・判例などに基づき、物事の違法性を判決するわけです。

そして裁判所からの督促状だから、闇金だけどやっぱり支払わないといけないのかなと不安に思う・思い込む方もいると思われます。ここは要注意で、督促状通りに行動するのではなくとにかくなるべく早く司法書士さん・弁護士さんに相談です。これに加え、異議申し立ての手続きとなります。

家財道具没収などはほんとにありうるの?

ドラマなどではよく返済に行きつまり、「家財道具没収」のシーンがあります。ただこの方法は本当にドラマの中の話・実際でも少数派の事例です。ここでよく考えてみると、高級家具でもない限りそう高く売れると思いますか?実際そう高くは売れません。

ではなぜするのか?という疑問が生まれますが、「返済しないとこういうことになるんだよ」という精神的ダメージを与えるための手法の一つに過ぎないわけです。そしてこの方法は家の中に入るわけですから、住居侵入罪で警察沙汰になる可能性もあります。闇金は警察沙汰を避けたい傾向にあります。

取り立てと貸金業法

  • 正当な理由(※注)が欠如した状態で自宅以外に電話・FAX・訪問する
  • 正当な理由(※注)が欠如した状態で早朝~深夜(午後9時~午前8時)に電話・FAX・訪問する
  • 退去の要求に応じない
  • 看板や張り紙などで借金の事実が公になるような行為を取る
  • 他社から資金調達し、弁済費用を工面するよう求めること
  • 弁護士・裁判所などから債務整理通知の旨があった後に督促を行う

※注:債務者本人の携帯電話や自宅に電話しても、連絡がつかない場合です。この場合、債務者の勤め先へ連絡するのが認められてしまいます。ただこの「正当な理由」について法律で厳密に定められているというわけではありません。

債務者の中には「借りた自分が返済できていないのだから、自分にも落ち度はある」と思い込み、ある程度の取り立て行為はしょうがないのかなと考える方もいるかもしれません。意外と自分ではイメージしていなかった、違法取り立て行為に該当する内容が上記の中にある場合も想定されます。

闇金の借り入れを踏み倒す・無視することは可能か

闇金からの借り入れには返済不要

一般的に借金をすると、返済の必要があります。ただ闇金による借金の場合、闇金業者そのものが違法業者なので元本すら返済の必要がありません。正確には出資法という法律により、契約自体が無効という解釈方法となります。

ここで契約自体が無効ということは、契約前の状態に戻すこと?ということは元本は返済の必要があるということ?と思う方がいるかもしれません。しかし民法により、闇金は返還請求をできません。実際の判例でも最高裁判所から「利息・元本共に闇金については返済不要」という判例があります。

最初から踏み倒す・無視するのはタブーといえます

ここで「返済の必要がないなら、最初から一切1円も返す気がなく借り放題が認められるってこと?」と、考えが浮かんが方がいるかもしれません。この考え方に対しては道徳的にも法律的に非難され、処罰される可能性すらあります。

法律的な処罰とは、最初から返済する気が全くないにもかかわらず融資の申し込みをしたと解釈されかねません。返済不要なのだからと最初から故意に踏み倒す・連絡を無視していると、闇金側から詐欺罪で訴えられる可能性があります。

そして仮にこちらの債務者が別の話で違法行為をしていると発覚すれば、借りた側が不利になる可能性すらあります。返済不要とはいえ、闇金からお金をだまし取ろうというような考え方は良くないといえます。

闇金からの取り立てから解放する手段

司法書士・弁護士などといった専門家へ相談

まずはなるべく早めに、司法書士・弁護士の方などといった専門家への相談が必要となります。「まだ現状自分以外へ連絡はいっていないようだが、専門家へ相談したら家族に明るみなってしまうのでは?」といった懸念があるかもしれませんが、それではいつまでも取り立て地獄から脱出できません。

最初から士業者の方への相談というのはなんか気が引けるといった方には、独立行政法人国民生活センター(消費生活センター)という相談先もあります。

闇金問題に強い専門家へ相談

いざ司法書士・弁護士の方などといった専門家への相談になった際、闇金問題に強い所に行くのがポイントという留意点があります。闇金問題に強くないところの場合、対処に時間がかかる・予期せぬ費用が生じるなどといった懸念があります。そして闇金に強い専門家の場合、費用の後払い・分割払いに対応しているという所もあります。

まとめ

以上闇金の取り立て内容・違法性ついて述べてきました。今回の話の中でポイントの一つとして、素人の方の場合違法と認識し難い闇金の行為に違法な行為が含まれている可能性があるということです。

正確には、貸金業法21条取り立て行為の規制という部分に記されています。こちらを参照し「御社の行為はこちらの法律に反していますよね?録音による記録もありますが」などといった対応を取ると多少効果はあるかもしれません。

ただベストな相談・対処法は先ほども申しましたが、なるべく早く士業者といった専門家へ相談・対応の依頼といえます。闇金業者の違法行為をなるべく的確に認識し、普段の生活を取り戻してください。