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闇金からの借金を完済できない!完済させない闇金の手口とは?

闇金の手口

一度闇金からお金を借りてしまうと完済するのは至難の技と言えます。

闇金にとって、法外な高金利を設定してもお金を返す顧客は格好のターゲットです。完済するということは、闇金にとってはカモをみすみす逃してしまうことになります。

しかし、顧客がお金を用意した上で「完済したい」と言っているので、完済させないことは難しいようにも思えます。闇金はどのようにして、顧客の完済を妨げるのでしょうか?

闇金の手口に乗せられて完済できない場合のデメリット、闇金が完済させてくれない場合の対処法について詳しく見ていきましょう。

闇金の基本的な手口

まずは、闇金の基本的な手口を見ていきましょう。

闇金は銀行や消費者金融とは異なり、利息について法律を一切守りません。ただでさえ銀行や消費者金融からお金を借りることができない人が高金利を設定されてしまったら、返済をするのは非常に困難になります。

これが闇金の手口で、闇金は元金を返済することができない高金利を設定し、カモから一生お金を搾り取り続けることをミッションにしています。

お金をどこからも借りられない人に貸し付ける

闇金の基本的な手口は、お金をどこからも借りられない人に「ウチなら助けますよ」と言ってお金を貸すことにあります。

そもそも、銀行や大手消費者金融からお金を借りることができる人は、名前も聞いたことがない業者からお金を借りることはしません。

闇金のような、怪しくて金利も高い業者からお金を借りようとするのは、お金をどこからも借りられない人です。闇金は、闇金からしか借りることができない人をターゲットにして融資を行います。

完済できないほどの高金利を設定する

闇金はお金をどこからも借りられない人に対して、元金の返済まで手が回らないような高金利でお金を貸し付けます。

闇金の金利は「トイチ」、つまり10日で1割などと言われますが、例えば闇金から10万円借りて金利がトイチだった場合には、10日で1万円、30日で3万円です。

わざわざ闇金から10万円を借りなければならないほどお金に困っている人は、利息の3万円を支払うことが精一杯です。元金が減らなければ、ずっと利息だけを支払っていかなければならなくなってしまいます。

闇金からの借金は、高い金利設定によって元金返済ができないので完済することができないのです。

一生お金を搾取することをミッションにしている

元金を返済することができなければ、ずっと闇金に対して利息を支払っていかなければならなくなります。

前述の例で、10万円借りた場合の利息は1か月で3万円ですので1年間の利息は36万円にもなり、たった10万円貸しただけの闇金は、利息収入だけで36万円も手にすることができるのです。

このように、闇金は法外な金利設定を行い完済できないようにして、一生利息を支払わせ続けることをミッションにしているのです。もちろん、このような金利は違法金利です。

闇金は優良顧客を生かさず殺さない

闇金にとってはできる限り長い間、高い利息を延々と支払ってもらう方がよいに決まっています。つまり、闇金は貸したお金を完済して欲しくないのです。

顧客に高い利息を払わせ続けるためには、完済させないのはもちろん、あまり追い詰めすぎて自殺などをされてしまっても困ります。

支払をしないと脅迫してお金を支払わせ、返済に困ったら返済期間を延ばすなどのアメとムチを繰り返し、顧客に完済させずになんとか利息を支払わせ続けようとするのです。

つまり、顧客を生かさずに殺さないことが闇金にとってのミッションといえます。では、闇金は具体的にどのように顧客に完済させないのでしょうか?

闇金が完済させない手口

闇金にとって、脅せばお金を支払う人というのは格好の餌食になります。そのため、ありとあらゆる方法で完済させようとせず、その後もお金を貸し続けようとします。

時には返済に困っている人を助けるようなそぶりも見せ、完済金を受け取らないなどの強引な手法で、何がなんでも完済させないようにしています。

完済させないためにどのような手口を闇金が使ってくるのか詳しく見ていきましょう。

ジャンプを勧める

闇金に「どうしてもお金が返済できない」というと、「てめえ殺すぞ」などの脅迫的な取り立てが行われると考えている人も多いのではないでしょうか?

しかし、実は闇金は最初から必ずしも脅迫的な取り立てを行うわけではありません。

前述したように、闇金は顧客を「殺さず、生かしたい」と考えているので、返済の「ジャンプ」というものを勧めます。

返済のジャンプとは、「返済が苦しい」と言うと「では返済を1か月ジャンプしましょう。しかし利息だけは支払ってください」という、要するに元金返済の据え置きです。

銀行や消費者金融でも返済のジャンプは行うことができます。

条件変更手続きを行えば、利息のみの支払で延滞扱いにはなりませんが、銀行などにとっては元金を返済できない可能性が高くなるので、返済の元金据置(ジャンプ)はできればやりなくないと考えています。

しかし、闇金にとってのジャンプは異なります。闇金は利息のみを延々と支払わせ続けることを目的にしていますので、いつまでたっても元金が減少しない返済のジャンプは、闇金にとっては思惑通りということになるのです。

闇金は、最初から「お金がなくて返済できない」と言う顧客に対して「てめえどうにかしてお金を用意して返済しろ!」とは言いません。

「返済が難しいならジャンプしましょう」と、顧客の力になるような言い回しで返済のジャンプを勧め、いつまでも完済させずに利息だけを支払うように企図しているのです。

完済金を受け取らない

闇金に完済金を支払おうとすると、何かと理由をつけて受け取ろうとしないケースもあります。

「お金に困っているならまだ返済はいいですよ」と優しい言葉で受け取らないケースもありますが、「完済の時にはこちらの口座に振り込んでくれ」などと言って、存在しない口座を伝えて完済させないこともあるようです。

闇金にとっては完済されてしまったら法外な利息を取ることができないので、顧客が本当に完済しようとする場合には、お金を受け取らないという手段をとってでも完済を妨げるのです。

手数料などといちゃもんをつけて完済にさせない

完済金を闇金に無事振り込んだとしても完済扱いにならないこともあります。「完済時には手数料が発生するので、手数料を差し引いたら完済になっていない」などと、よくわからない理由で完済させてもらえないこともあります。

闇金はどんな理由をつけても完済させることを阻止するのです。闇金から一度お金を借りてしまったら、基本的には完済できないものと理解しておいた方がよいでしょう。

追加の融資を申し出る

仮に完済できたとしても、闇金はその顧客を簡単には手放しません。完済した後は、ほぼ必ず追加の融資を申し出てきますが、これを断ってしまうと「闇金からお金を借りていたことを会社にばらす」などと言って脅してきます。

また、闇金には口座番号を知られていますので、勝手に口座にお金を振り込まれ融資されてしまうこともあります。これを押し貸しと言います。

このように、闇金は絶対に完済を許さず、完済したとしてもしつこくお金を貸し付けようとしてきます。

闇金と一度関わってしまうと関係を断つのが非常に困難です。どんなにお金に困っていたとしても、闇金とは関わらないことが第一です。

闇金からの借金を完済できないとどうなる?

このように、闇金はカモにした顧客から延々と金を搾り取るために借金の完済を許しません。闇金とは早々に手を切ってしまうことがよいに決まっていますが、完済できない場合には関係がいつまでも続くことになってしまいます。

闇金からの借金を完済できないとどうなってしまうのでしょうか?

延々と利息を支払い続けなければならない

闇金の目的は「貸したお金を返してもらうこと」ではありません。闇金の目的は「お金を貸した顧客から延々と利息を搾取すること」なのです。

前述したように、闇金は元金の返済まで手が回らないくらいの超高金利でお金を貸し付けるため、そもそも完済できない金利設定になっています。

どこからかお金を用意して完済できたとしても、「受け取らない」とか「手数料の設定」などによって完済させようとせず、半永久的に利息を支払っていかなければならないのです。

他からお金を借りなければならない

闇金が行う高金利での貸し付けは違法のため、闇金から借りたお金は返済する必要がないという最高裁の判決が出ています。

しかし実際には、弁護士などの専門家に相談しない限り、闇金からの取り立ては止まないのが通常です。

そのため、利息すら用意できない場合には、他からお金を借りてでも支払をするよう追い込まれます。

「元金の返済ができない」場合には闇金は「返済のジャンプ」を勧めてきますが、「利息の支払いができない」ことを認めてはくれませんので、「親戚や知人に借りてでも返済しろ」と脅迫されます。

闇金からお金を借りてしまっている人は、まず銀行や消費者金融からお金を借りることはできませんので、どこからか個人的にお金を用意するしかありません。

また、闇金の取り立ては自己破産をしても止まることはありません。銀行や消費者金融からの借金であれば、自己破産すれば借金は無くなるので返済の義務はありません。

しかし、闇金の場合にはそもそも違法業者です。自己破産をすれば、法律的には闇金から借りたお金の返済義務は無くなりますが、闇金は自己破産をしても取り立てを行います。

闇金から借りたお金から逃げる方法は、弁護士などに相談して対処してもらう以外ないのが実情なのです。

闇金からの借金を完済できないときの対処法

闇金からの借金を完済することができない場合や、完済しようとしても完済させてもらえない場合には、とにかく1人で悩んでも解決しません。

闇金は利息の支払については待ってくれず、払うことができるまで徹底的に精神的に追い込まれる督促が行われます。

完済できるお金を用意できたとしても、完済されたら利息が取れなくなってしまうので、「手数料」などと言って完済扱いにせず、しつこく金をせびってくる可能性もあります。

闇金との関係を自力で断つことはほぼ不可能です。闇金にとって最も嫌な存在である弁護士と警察に相談するようにしましょう。

警察と弁護士に相談

前述したように、闇金は存在そのものが違法ですので、自己破産をしても解決することはできません。一度お金を借りてしまったら、完済金を用意できたとしても完済させようとしません。

このように、闇金は一度付き合ってしまったら本当にしつこい存在ですが、弁護士に相談することによって一発で解決することができます。

闇金は自分たちの行為が違法であることは十分に認識しているので、闇金問題に強い法律のプロに相談して弁護士から「違法行為なのでやめましょうよ」と交渉してもらえば、この時点で督促はすぐに止まります。

闇金も弁護士と戦ってまで違法行為を強行しようとは考えていません。闇金問題に強い弁護士は警察などとも強固なコネクションを持っています。

闇金はこのような弁護士から連絡が来ると、「顧客からお金が取れなくなる」ということよりも「自分たちが摘発されるかもしれない」と感じて早々に撤退するのです。

闇金は「顧客が弁護士に相談したら、それ以上の督促はしない」と一般的には決めています。むしろ、顧客が弁護士に相談するまでにどれだけのお金を取ることができるかというのが、闇金のビジネスモデルということができます。

そのため、できる限り早く弁護士に相談した方がよいのです。また、闇金の行為は貸金業法違反ですので、警察に届け出ることも忘れないようにしましょう。

強い弁護士に相談するメリット

弁護士には得意分野があります。離婚に強い弁護士もいれば、労務問題に強い弁護士など様々です。闇金からの借金が完済できない場合には、闇金問題に強い弁護士に相談しましょう。

弁護士に相談することで、これまで闇金で悩まされてきたあらゆる問題を解決できる可能性が非常に高いと言えます。

闇金側にリスクが多くなる

前述したように、闇金問題に強い弁護士事務所が闇金と交渉することは、闇金にとってリスクが高くなってしまいます。

闇金問題に強い弁護士事務所から闇金に連絡が行くと、闇金は「自分たちが摘発されるかもしれない」と考えるので、弁護士から連絡が入るとほとんどの闇金が逃げてしまいます。

闇金は存在自体が違法ですので、然るべき人間が対応することで、闇金は立場が弱くなってしまうのです。

督促が止まる

一般的には、闇金問題に強い弁護士事務所が対応することによって督促は止まります。

闇金が逃げてしまうことによって督促が止まるケースが多いのですが、闇金の督促方法が貸金業法で定められている取り立ての違法行為に該当するためです。

貸金業法では、「早朝・夜間の督促」「張り紙」「本人以外に借金の内容を話す」など、かなり詳細に取り立て時の禁止行為が定められています。

弁護士が介在してもなお、このような督促を行なった場合には、闇金の違法行為の証拠を押さえられてしまいます。また、弁護士が代理人となった時点で、本人と直接交渉することはできなくなってしまいます。

闇金問題に悩んでいる人は脅迫的な取り立てに苦しんでいますが、弁護士に相談することによって督促からは解放されるので、自殺や夜逃げなどのネガティブな思考からプラス思考に変わることができるでしょう。精神的にはこれだけでかなり楽になります。

完済扱いになる

弁護士が闇金と交渉することによって、これまで闇金が完済させてくれなかった借金も完済扱いになることが多いので、それ以上闇金にお金を支払う必要はなくなります。

自己破産を行なったとしても解決できない闇金問題ですが、闇金問題に強い弁護士に相談するだけで解決することができるのです。

まとめ

闇金の目的は「貸したお金を回収すること」ではなく「利息をずっと支払わせ続けること」です。

そのため、異常な高金利によって元金が完済できないように設計されており、完済しようとしても何かと理由をつけて完済させてくれません。

さらに、完済後も顧客を離そうとはしないのです。また、自己破産をしても闇金の督促が止まることもありません。

つまり、一度闇金からお金を借りてしまったら逃れることはできないのです。唯一の解決方法は、闇金問題に強い弁護士に相談することです。

闇金からはお金を借りないことが第一ですが、もしも借りてしまったらできるだけ早い段階で弁護士に相談するようにしてください。